ベビーリングとは、「健やかに、幸せに育ちますように」という願いを込めて、生まれた記念にプレゼントをする指輪です。
この由来は、ヨーロッパで言い伝えられている諺
“Born with a silver spoon in one’s mouth(銀のスプーンをくわえてきた子供は幸せになる)”
食べ物に困らない、裕福な家柄に生まれたという意味があります。
ヨーロッパでは16世紀ごろから子供が誕生すると「銀のスプーン」をプレゼントする習慣がはじまったそうです。
その後、シルバーのスプーンが転じて、日本でもシルバーのベビーリングを贈る風習になりました。
1. 生後1カ月以内
最初の出産祝いを贈るタイミングとして、ママと赤ちゃんが病院から退院して元の生活に落ち着いてから、また、生後1カ月の「お宮参り」の頃までに用意する。
2. 生後100日
生後1カ月の時期を過ぎると、少し気持ちにも余裕ができてきます。自分たちと赤ちゃんと、家族の証であるベビーリングですから、夫婦でじっくりと考えることができます。生後100日のお祝いとして用意する。
3. ハーフバースデー
最近では、生後6ヵ月を迎える日にお祝いをします。ハーフバースデーのお祝いとして用意する。
4. 1歳の誕生日
生後半年以上過ぎた場合は、1歳のお誕生日プレゼントとして用意する。
出産祝いには、ベビー服やおもちゃ、離乳食セットなど実用品が定番ですが、反面、期間限定の消耗品のような側面があります。ベビーリングの魅力は、ジュエリーやお守りとして、長く記念として手元に置いておくことができます。ですから、ベビーリングを贈るタイミングは、このときにしなければならないということはありません。ふたりの意見が「贈りたいね」と一致した時が最高の贈るタイミングだと思います。
❤赤ちゃんの指のサイズは?
サイズ1号の内径の直径は、13.0mmです。
新生児サイズの内径の直径は、8.0~9.0mm、ベビーリングの内径の直径は9.5~12.0mmです。
❤指輪はどの指にするの?
【右手】
親指:困ったとき、難しい現実に対してあきらめない
人差し指:夢の実現へ前向きに取り組みたい
中指:新しい発想を生み出す想像力がほしい
薬指:創造する分野や仕事で活躍したい
小指:幸せやチャンスを招きたい
【左手】
親指:望みを叶える行動力を持続させたい
人差し指:自信を持って生きていきたい
中指:実力を発揮したい
薬指:心を安定させ、落ちつかせたい
小指:愛情を深めたい
❤誕生石とその意味は?
1月:ガーネット(貞節な愛、友情や愛情を守る、変わらぬ愛)
2月:アメシスト(誠実、心の平和、知性)
3月:アクアマリン(健康と歓び、富を与え、幸せな家庭を約束する、勇敢、聡明)
4月:ダイヤモンド(永遠の愛、清純無垢)
5月:エメラルド(幸運、幸福、愛)
6月:ムーンストーン・真珠(健康、富、長寿、希望)
7月:ルビー(熱情、仁愛、威厳)
8月:ペリドット(夫婦の幸福、円満 、和合)
9月:サファイア(誠実、真理、慈愛、貞操)
10月:ピンクトルマリン・オパール(歓喜、安楽、忍耐)
11月:シトリン・トパーズ(友情、希望、潔白、直感)
12月:タンザナイト・トルコ・ラピス(成功、高貴)
①ワックス選び
平板、ブロック、円柱からデザインに合うものを選びます。
②内径
この定規の最大は9.4mmですから、新生児の対応も可能です。
③外径
リングサイズ用テンプレートは、サイズ1号13mmから使用できます。
人差し指でサイズ棒を指している所が1号です。サイズ棒の先端さえも入らない程、小さいのです。
④下書き
今回制作するリングは、シンプルな甲丸です。マジックで下書きします。
⑤切り出し
外縁に沿って、糸鋸で切り出します。
⑥穴あけ
リューターを使って削り、内側に穴を開けていきます。
⑦内側を削る
リーマーを使って削り、サイズを合わせていきます。
⑧ノギス
今回はベビーリングのサイズを内径10.0mmに合わせてみました。
⑨幅を削る
ストレートラインのデザインでは、紙ヤスリを使って削っていきます。
⑩ノギス
全体的にラインが平行になるように、ノギスで確認しながら整えます。
⑪平打ちリングの完成
表面に文字などを彫りたい方はこの平打ちがおすすめです。
⑫内甲丸
赤ちゃんの指につけるので、指馴染みのよい内甲丸にしましょう。
⑬甲丸リングの完成
内径:10.0mm
幅:3.7mm
厚み:1.6mm
サイズ7.5号のリングの内側に収まってしまいます。
一般的なベビーリングのデザインと比較。
自由な発想で想いを込めた手作りベビーリングは、素晴らしい物語の始まりと共に、最幸の影響を与える輪になると確信しています。
2本目の結婚指輪として、親子ペアを創造して手作りするのも素敵です。
兄弟(姉妹)ペアの手作り指輪も素敵です。
家族を象徴する指輪
自分たちの結婚指輪に合わせて、デザインを創造すれば、さらに結婚指輪を大切にしたいという想いが強まると思います。
「ひとりで創る」
「夫婦で創る」
「家族で創る」
単にベビーリングを作るだけのプランニングはしません。
「生まれてきてありがとう」
「愛しているよ」
「私たちは家族」
「パパとママはあなたのために頑張るよ」
1つの指輪に想いや願いを込めて作り上げる過程のある手作りが、子を災いから見を守り、家族に幸せを運んでくれる最幸のお守りとなるはずです。
世界にひとつだけのベビーリングの物語を創造しましょう。
1. 記念日に身につける
赤ちゃんの指に合わせて作った場合には、誕生日のお祝いなどの記念撮影時に、赤ちゃんの指につけてあげましょう。指輪をつけている素敵な思い出を写真に残すことができます。この時期は、赤ちゃんは手にしたものは何でも口に運びます。ベビーリングをつけている間は赤ちゃんが誤飲しないよう目を離さず、記念撮影が終わったらケースにしまいます。
2. パパ・ママが身につける
小さいうちはパパもしくはママが、ベビーリングにチェーンや革ひもを通して、ペンダントネックレスにする使い方もあります。
3. 家の中に飾る
家族みんなが見える場所にベビーリングを飾る方法もあります。子供の幸せを願う気持ちが込められているため、お守りとしても最適です。
4. 20歳になったら子供にプレゼントする
子供が大きくなるまでは大切に保管しておき、成人や結婚などのタイミングでプレゼントすると素敵なプレゼントになります。小さな指輪に自分の成長を実感できるだけでなく、指輪に込められた思いを知ることで、育ててもらった感謝の気持ちを抱くことにもつながります。
赤ちゃんの誕生を祝って幸せを願う「メモリアルジュエリー」としての意味合いがあるベビーリングですから、本来は男の子でも女の子でも性別を選ばずに贈ることができます。また、第一子そして第二子と兄弟、姉妹のいる家族でもベビーリングは同じ意味を持っています。ベビーリングを手作りすることは、これまでにはない新しいもの、また、自分たちらしいベビーリングは、家族の歴史を語る最高の思い出となります。