ラピスラズリ


【名前の由来】

『ラピス』はラテン語の石、『ラズリ』はペルシャ語の紺碧色に由来します。

日本名は青金石といい、古くは瑠璃(るり)と呼ばれ、七宝の一つです。

 

【宝石の意味】

健康、永遠の誓い、繁栄、高貴、真実

 

※12月の誕生石としてご紹介してますが、9月の誕生石でもあります。

ラピスラズリ

宝石の評価

【4つの鉱物で構成される宝石】

鉱物のラズライトを中心として、ソーダライト、アウイナイト、ノゼライトの4つで構成され、ラズライト中にイオウが過剰に存在すると、イオウは鉄と結びついて金色の黄鉄鉱(パイライト)を形成する。白色の部分は方解石(カルサイト)です。

 

【宝石の評価】

アウイナイトが入るときれいなブルーになり、ラズライトが多く存在すれば濃い青となります。

紺青色の一様は評価が高い。

パイライトが美しく点在し、黄金色に輝いたものは評価が高く、カルサイトが多いものは評価が下がります。

ラピスラズリの歴史

エジプト・ナカダ文化時代(3300-3100BC)の遺跡や、新石器時代・メヘルガルメヘルガル遺跡(現在のパキスタン)の埋葬地で、人工的に宝石、彫刻、モザイク装飾、花瓶などの加工品が発見されています。

 古代エジプトでは天空と冥界の神オシリスの石として、紀元前1300年頃のツタンカーメンの黄金のマスクに使われています。

 紀元前3000年頃、メソポタミアのシュメール文明では、装身具や工芸品にも使われていました。

 エジプト、シュメール、バビロニアなどの時代から青の顔料として広く利用されており、粉末状にしたものは「ウルトラマリン」として用いられました。

 ラピスラズリは世界各地で「聖なる石」とされ、身につけると凶事から守られると言われ、大切にされていました。

 古代ギリシャ人やローマ人は強壮剤や下剤として、古代中国人は化粧品として使っていました。

 日本では奈良の正倉院にラピスラズリを使用した装飾品が保管されています。

 ギリシャ時代にサファイアと呼ばれていた青い石が実はラピスラズリでした。


産出国と硬度

【産出国】

アフガニスタン・バダフシャーン州の鉱山で、過去6,000年にわたり採掘され続けてきました。

 

その他の主な産地はシベリアのバイカル湖、ミャンマーのアンゴラ、パキスタン、カナダ、インド、アメリカのカリフォルニア州、及びコロラド州、ロシアのバイカル湖畔やチリの鉱山などです。

 

【硬度】

ラピスは半透明から不透明で、蝋のようなまたはガラス質の光沢があります。

硬度は鉱物の混じり具合によって、モーススケールの5から6となります。

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