コンセプトラブリング


婚約指輪の手作りは、自分のコンセプトを作るところから始まります。「婚約指輪にコンセプトが必要なの?」って思うかもしれませんよね。最近では、婚約指輪の必要性について男女ともに意見が分かれています。尚且つ、婚約指輪を選ぶ主導権は、必ずしも贈る側の男性ではなく、女性にあるケースも増えています。

 

どこどこのブランド、デザイン、ダイヤモンド、素材、価格は高いか安いか、更には購入後のことなど。男性は純粋に大切な人に気持ちを伝えたい、喜ばせたいという気持ちなのに、周囲からの様々な思惑混じりの意見や誘惑の声などに取り巻く環境において、ストレスを感じる方も多いです。何かと比較することで一時的な満足をしている方も多いのではないでしょうか。

 

本来、婚約の意思を伝えることは、大きな意義があります。

❤ 結婚に対してお互いの気持ちと意志を確認できる

❤ 二人の意志を固めながら、具体的に結婚を考える

❤ 家族や親戚に報告できる

つまり、結婚までの道のりを円滑にするためであり、2人の絆も強める期間です。

 

そのために、コンセプトが必要なのです。

コンセプトの本質は、絶対的な存在で他と比較することができないものです。

これまでの常識で、私たちは婚約指輪と言えば、◯◯というイメージがあります。

その常識に束縛された考え方ではなく、自分の純粋な想いを込めて大切な人へ贈る。

既成概念にとらわれない世界にたったひとつだけの愛の指輪なので、「コンセプトラブリング」です。

コンセプトキーワードを作る

自分のコンセプトを作るコツは、「自分が大切にしているもの」がキーワードとなります。キーワードをまずたくさん出して、そこから、本当に自分が大切にしているものを絞っていきます。キーワードを指輪のデザインの柱にすることで、自分にとって魅力のあるカタチが見えてきます。絞っていくキーワードの選定のポイントは、消去法というよりも、優先順位決めのようなものです。

 

「自分が大切にしているキーワード」を確認することで、より魅力的なコンセプトが創り上がります。自分の婚約指輪を言葉だけで説明するとしたら…「自分の婚約指輪は○○だ」とコンセプトがあるだけで、周りの人達は素直に共感してくれるはずです。コンセプトがあると、自分たちの結婚する意味を理解できるし、相手の心にも届きやすいのです。婚約は結婚の約束の証。相手の喜ぶ姿を想像しながら、自分の想いを込めて手作りして欲しいと願います。

キーフレーズの集約がキーワード

ここからはさらに、コンセプトのキーワード作りのコツについて考えていきます。最初から、コンセプトを作ることは至難の業ですが、キーワードを無理やり作る必要はありません。まず最初に、「キーフレーズ」を集約することからスタートをします。キーフレーズとは、「自分が大切にしていること」自分軸でいくらでも多く出しても問題ありません。

 

どんな些細な項目でもいいので、とにかく挙げていきます。次の工程で、キーフレーズの中から選んでいきます。同じような意味合いのキーフレーズはまとめたりして、重要度の低いものは削っていきます。ここでのポイントは2つです。

  • 相手の心に響くもの
  • イメージが広がること

2つの条件は、いわゆる「現在」と、「未来」を表すのです。コンセプトのキーワードは、斬新な発想や言葉はいりません。普通の言葉というか、素の言葉、自分らしい言葉でいいのです。そこに好きになった部分やその人の魅力が含まれているからです。コンセプトキーワードは「ふたりの間のレンズの焦点」の様なものと言えます。レンズの度数や焦点をふたりがコンセプトキーワードで共有するということです。

 

たとえば、ひとつの出来事に対して、どう捉えるかは個人の価値観になります。しかし、レンズが最初から同じものなら、同じように見えるので、価値観の不一致が起こりにくいです。自分たちのレンズがないということは、誰か他の人のレンズが使っているということになるので、他で使われている言葉や流行の言葉を引用することは避けるべきです。

 

婚約指輪を自分で手作りする魅力を少し理解して頂けたと思います。ただ、これまでのプランニングを行ってきた結果、決してこれが万人に理解されるは思ってはいけません。それには、まだ時間が掛かるという事です。

他人軸から自分軸にシフト

ここまでで、自分のキーフレーズはたくさん出てきたでしょうか?ここでの数が多い少ないは気にしないでください。まず、キーフレーズがある事を知ることが大切です。

 

最初は、色々な雑念が出てくると思いますが、その過程で自分と向き合いながら、本当の想いに気づきます。キーフレーズを並べているうちに「世間の常識」が多い事に気がつくでしょう。

 

世間の常識は他人軸です。「自分はどうなのか?」これによって、自分軸を見つけることできるでしょう。


コンセプトは人の数だけ無限大にある

コンセプトキーワードを考える具体的な手法は、自由な発想で構いません。ここでコンセプトキーワード発想法をいくつか紹介します。

  1. 恋愛期間の棚卸し
  2. 自分が大切にする価値観で語る
  3. 自分と向き合う
  4. 婚約指輪を手作りされた方の話を聞く
  5. 感性(五感)で語る
  6. これまでふたりの間に起きたミラクルを考える
  7. 自分の信念、生き方を語る

発想法はほかにもありますので、お悩みの時にはご相談ください。

今回のコンセプトキーワードのまとめ

  • 他人のコンセプトキーワードではなく、自分のコンセプトキーワードを考えること。
  • キャッチコピーではなく、コンセプトで「私たちの婚約指輪を一言でいうなら、○○だ。」
  • 「相手の心に響くもの」「イメージが広がること」の2つです。2つの条件は、いわゆる「現在」と、「未来」を表すのです。
  • コンセプトのキーワードは、斬新な発想や言葉はいりません。素の言葉、自分らしい言葉でいいのです。
  • コンセプトキーワードを考える力を身に付ける必要はありません。

自分の中にあるものですから、それを見つけるテクニックはお教えします。自分でコンセプトをいちから考える手作り婚約指輪は、正直そんなには存在しないと断言します。さらに、自分にコンセプトキーワードを作るというきっかけを提案する手作り指輪も実際はそう多くはありません。

 

リンプラでは、このコンセプトキーワードを作ることが、手作り指輪ではとても大事な作業だと思っています。本来は、輝かしい奇麗なイメージの婚約指輪です。「純粋」、「純白」、「永遠」、「想い」、「不変」、「至福」これらのキーワードは、手作り指輪の新しい世界観を創造していくためには、とても大事なことなのです。本質の部分を満たすのが自分で手作りする本来の姿だと考えます。

人と人を繋ぐ婚約指輪

それを伝えたいとずっと、ずっと考えていたし、きっと、きっとこの考え方に共感してくれる方がいる。そう信じたい。それを広めたい。シンプルで地味で当たり前のことを当たり前に伝える。

 

この活動を地道に歩んでいき、切り開いた道に素晴らしい結果があると信じて。最後にアドバイスですが、テレビ番組やCM、Webサイトから映画、ラジオでも何でも構いませんが、人が作ったものには、必ずコンセプトがあります。

 

そこを考えることは自分の為にもなります。その中で、自分らしいコンセプトキーワードが見えてくると思います。ただ、考えすぎて映画やドラマをあたかも自分のものという思い込みだけには気をつけてくださいね。

コンセプトエンゲージリング