5段階評価


緋銅ランクとは、緋銅の作品に対して、独自の基準を設定し評価したものです。

2022年11月に5度目となる緋銅ランク基準を設定し、作品作りに取り組んでいます。

 

・改定の理由は、自然の色味(酸化被膜)を活かした火入れは、唯一無二の作品であることへの一定の理解を得られたことにあります。

・基本的には、『魅力的な緋銅である』という独自の判断基準で作品を厳選しております。

・緋銅ランクの4つ星~2つ星は、【表面:均一な緋色】から【表面:ほぼ均一な緋色(※1)】へ変更しました。

 ※1 白や黒などの色味のある小さな斑点などが含まれます。

・緋銅ランクの1つ星は、【表面:色ムラあり】から【表面:色ムラあり、溶解あり(※2)】へ変更しました。

 ※2 ルーペでは確認できるが、肉眼では識別し難いレベルの状態です。

緋銅ランク★★★★★

表面:均一な緋色

裏面:均一な緋色

緋銅ランク5つ星表面
表面:均一な緋色
緋銅ランク5つ星裏面
裏面:均一な緋色

緋銅ランク★★★★☆

表面:ほぼ均一な緋色(※1)

裏面:明暗による色ムラ

緋銅ランク星4つ
表面:ほぼ均一な緋色
緋銅ランク星4つ
裏面:色ムラあり

緋銅ランク★★★☆☆

表面:ほぼ均一な緋色(※1)

裏面:被膜剥離や黒被膜(全体の5割未満)による色ムラ

緋銅ランク星3つ
表面:ほぼ均一な緋色
緋銅ランク星3つ
裏面:被膜剥離あり

緋銅ランク★★☆☆☆

表面:ほぼ均一な緋色(※1)

裏面:被膜剥離や黒被膜(全体の5割以上)による色ムラ

緋銅ランク星2つ
表面:ほぼ均一な緋色
緋銅ランク星2つ
裏面:黒被膜あり

緋銅ランク★☆☆☆☆

表面:色ムラあり、溶解あり(※2)

裏面:色ムラなし、または、被膜剥離や黒被膜(全体の5割未満)による色ムラ

緋銅ランク1つ星
表面:色ムラあり
緋銅ランク1つ星
裏面:色ムラなし

評価基準について

星の数の評価基準について、補足説明をします。

 

・ピアス&イヤリングの作品は、総合的に判断し、緋銅ランクの低い方で評価しています。

・被膜剥離・黒被膜に関して、その割合で判断しています。これまでのご意見では、全体の5割未満では気にされる方は少なく、全体の5割以上でもそれほど気にされる方はいませんでした。

・表面の仕上がりで色ムラがある場合は、『ほぼ均一な緋色』もしくは『色ムラあり』で分類しています。

・緋色の濃淡、色合いの鮮明度は、基準の対象外とはなりません。

・デザインネックレスやブレスレットなど、複数枚使用している作品や、ブローチなど、裏面が隠れてします作品については、ランク対象外になります。

・作品の評価基準と価格は、必ずしも一致しません。

・これまでの経験から最高の仕上がりの作品については、『極み』『QUEEN』などの表記をしております。

 

緋銅ランク設定の狙いは、緋銅作家として緋銅をどの方向(世界観)に導きたいかを示したものになります。

自分の作品作りに対しても、さらに緋銅を極めたい、常に厳しい目線で自己評価したいという意思表示でもあります。

 

ほとんどの人が「緋銅を知らなかった。」「緋銅を初めて見た。」という状況だと思います。自分も最初は同じ位置から始めています。

緋銅の作品を作り続ける中で、銅本来の美しい緋色に出会うと、その度に目を奪われます。

 

最前線で緋銅の活動をしているとの自覚もあるので、魅力的な緋銅の作品を世の中に出していきたいと思います。

作品を通じて緋銅の魅力を伝える中で、対面でのご意見や感想、ご要望などは真摯に受け止めています。

今回の緋銅ランク評価基準を更新するきっかけにもなっております。

 

緋銅の活動を通じて、多くの方々に支えられ、応援して頂いていることを日々実感しております。

何かのタイミングで緋銅の作品をお迎えしたいと思って頂けるように、作品は想いを込めて制作しています。

たとえ、緋銅ランクが★1つでも、満足できる作品であると判断していただけると幸いです。

 

最後に、緋銅ランク評価と作品価格が一致しない場合がある理由は、作品のデザイン性、作業工程の内容、緋色の状態(緋色の濃淡、色合いの鮮明度など)など総合的な難易度のレベルで判断しているからです。

 

作品の緋銅ランクの判断(星の数)が気になる方は、作品についてご説明させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

更新日:2020年4月、2021年12月、2022年5月、2022年11月