ハートの組み合わせ
きっかけは、結婚7周年で何か記念に残るものを探していたところ、WEBから緋銅を知ったそうです。
そこで、ご家族で工房に来てくださり、緋銅の作品を見ていただきました。
アクセサリーではなく、飾れるものが良いとのことで、打ち合わせが始まりました。
デザインは決まっていませんでしたが、過去にブログでご紹介させていただいた物語の作品のようなのを、ご要望されました。
緋銅の作品の中から、ハートのモチーフを気に入って頂きました。
ハートを4枚合わせた「四つ葉のクローバー」を、額に入れて飾ることになりました。
通常のプレートは、金具を取り付ける為に穴を1つ開けています。
でも、構造状、左右に穴が開いているプレートが理想という事になり、新たに制作することに致しました。
1枚は、平面で「7th」と打刻します。
残りの3枚は、立体的に膨らみを作ります。
4枚を合わせると、四つ葉のクローバーとなる作品を作ります。

打ち合わせも終わり、制作の段階となったのですが、ひとつだけメールにて確認をさせて頂きました。
その時のやり取りで、使用した写真です。
緋銅のハートの作品の形状は、Aのものでした。
打ち合わせの時に、おふたりが描いていたデザインを基に制作したのですが、よくよく眺めると、ハートの形状に違和感がありました。
そこで、ネットにあるイラストを引用して、メールに添付して確認を取りました。最終的には、Bを成形してデザインを共有することができました。
打ち合わせで、デザインについては確認をしているのですが、このように制作の段階で、疑問を感じてご連絡をすることがあります。
Bのデザインと決まり、これで心置きなく制作に意識を集中することができました。
緋銅を額に入れて飾る




制作は、各工程ごとに確認をしながら進行しました。
例えば、左右の穴の位置決めでは、実際にピンを刺して安定性を確認しました。
最後の行程の火入れでは、最高ランクの鮮やかな緋色にするために、失敗もありました。
それでも最後まで自分に妥協することなく、納得できる作品をお渡しできたのは、託してくださった方のお陰です。
正直、納得以上の素晴らしい仕上がりとなりました。
おふたりにも、とても喜んで頂くことができて、またひとつ成長させていただきました。
結婚7年目の結婚記念日は、銅婚式と呼ばれ、「家族、財産の安定を銅に例えて」という意味が込められています。
銅に関連するものを贈りたいと考えている方に、緋銅を選択して頂けることは、本当に光栄なことです。
今後も、結婚7周年銅婚式を緋銅の作品を通じて、自由な発想で思い出を創ることをご提案していきます。