思い出の10セント


物語は、家の中から偶然出てきたアメリカ合衆国の10セント硬貨を身につけたい、というご相談から始まりました。
フランクリン・ルーズベルト大統領の肖像ではなく、オークの松明とオリーブの枝に覆われたアメリカのモットー「 E pluribus unum (多数からなる一つ)」にとても共感されたそうです。
初事例

10セント硬貨は、銅(91.67%)とニッケル(8.33%)で作られています。
ジュエリー職人の金属加工では扱わない素材ですから、まずは試験用の10セントを集め、加工の検証から始めました。
10セントの指輪

打ち合わせ前に、叩く、曲げる、ロウ付け、磨く、メッキする。
それぞれの作業を行いながら、検証しました。その結果をお伝えするとともに、ご依頼をお受けする事となりました。
平甲丸のリング

指輪のゴム型(原型)のメリットは、量産された既製品と同じで指輪代を安くすることができます。素材もプラチナ、ゴールド、シルバーなどから選ぶことができます。依頼内容に合わせたご提案をします。
コインの指輪の意味
Yさんが、コインの指輪を身につける理由には、「倒れても起き上がる!」という意味があります。
また、左手の人差し指に指輪をする効果には、「積極性の向上」「精神的に前向きになる」という意味もあります。
Yさんは、現在進むべき道があるのにも関わらず、集中できないことを気にされていたそうです。そんな時に、この10セント硬貨が目の前に現れたそうです。直感で判断したことは、何かしら自分の人生を豊かにしてくれる機会でもあります。
完成品の感想は、これから集中したいときには、必ず指輪を身につけます。と嬉しいお言葉を頂きました。想いのある方のお手伝いができて、本当に嬉しく思いますし、物語がこのあとどのように進んでいくのか、とても楽しみです。


