石留めの種類

石留め(セッティング)とは、宝石を留める役割があります。身近なもので婚約指輪があります。現在ではリングのデザインに合わせて、石留めも個性的なデザインもあります。今回は、石留めの種類をご紹介します。

石留めの特徴には、日常的に着用しても宝石が外れる心配が少ないことと、さらに、ダイヤモンドのそのもののきらめきを引き立たせる目的があります。


ストーンのための石留め(セッティング)

  • 立て爪 

伝統的な人気のあるスタイルの石留めです。宝石の輝きを最大限に引き出すため、宝石を埋め込まず小さな爪で留め、四方から光が入るようにしてあります。多くの方を魅了するクラシックなデザインです。

  • カテドラルセッティング 

ダイヤモンドを高い位置に持ち上げるように両脇をスロープで支えた、安定感のあるセッティングです。側面の特徴的なデザインがスタイリッシュな女性のための、時代を超越したエレガントさを表します。

  • ベゼルセッティング

プラチナの地金で宝石を囲い、しっかりと留めるセッティングです。日本よりも海外でよく見られるデザインです。しっかりと留めることでダイヤモンドの良さを損なうこともありますが、そのデザインからは活動的なライフスタイルの方には使いやすいモダンなデザインです。

  • テンションセッティング

地金の張力を利用して宝石をしっかりと留めるスタイルです。宝石に光を最大限に反射させ、輝きを際立たせるセッティングです。


小さい宝石(メレ)のための石留め(セッティング)

  • バーセッティング

貴金属製の細いバーの上に、ひとつひとつの宝石を並べて留めるスタイル。光が入るよう、両サイドには空間を開けてあります。

  • レール留め

2本の貴金属の間に宝石をはめ込むスタイルのセッティング。「チャネルセッティング」とも呼ばれます。宝石がきちんと見え、目立ち過ぎません。宝石と宝石の間に貴金属がないため、連続的に宝石が並びます。

  • フラッシュセッティング

リングの表面に開けた小さな穴に小粒の宝石をはめ込むため、洋服などに引っかかりにくいセッティングです。

  • パヴェセッティング

小さなプラチナの爪で宝石を留めていくスタイルで、ダイヤモンドのきらめきを演出する際によく使われます。最近では拡大鏡を使った「マイクロバヴェセッティング」は、従来のパヴェセッティングよりも美しい石留めとして注目されています。