アフターメンテナンスの心得

サイズ直し


サイズを直しは、一度切断してサイズに合わせて調整してロー付けと言うロー材を使い繋ぐ作業を言います。その他にはアークスポット溶接や、レーザー溶接があります。

ただ、ロー付けと比較するとアークやレーザー溶接は弱いです。どうしてもその方法しかない場合もあり、溶接する事もあるかもしれませんが やはりロー付けの方が中身まで溶接されていて強いです。
また、0.5号アップ程度とか0.5号以下ならサイズ変更機で調整も可能なのですが、伸ばす作業をするのか、一度切って繋ぐ作業が正しいかは状態を見て決めています。
ほぼ99%は、一度切ってから綺麗に繋ぐ事をしております。

もっとも注意するべき「す」

「す」はワックスをキャストした時に起きやすい小さな穴のようなものです。

これは、ほとんど出ることがありませんが、悪い条件が重なると、ごくわずかながら地金に巣が出来ます。これは、キャストの後の磨きの段階になるのです。

また、表面にも出ているのも問題ですが、内面に隠れていることもあるので、最後まで注意しなければなりません。

「す」はアーク溶接などで友付け出来ますが、スでもパターンがあり、一番大変なのがゴマすと呼びます。

石留めについて

ダイヤモンドや誕生石を入れることは多いです。
その宝石が、もしも落ちてしまったらショックですよね。

石が落ちる理由は2つあります。

  1. 元から石留がしっかりされていない不良品の為、石が落ちる。
  2. しっかり石留めされていたが、使用中に石を留めている爪が磨耗、ぶつかった衝撃などで変形などした為、石が落ちる。

1.については問題外ですが、実際には石留めがしっかりできていない既製品は数多く店頭に並んでいる場合があります。

2.に関してですが、身に付けるものですので知らず知らずのうちに必ず衝撃は受けてしまいます。しっかりした作りでも使用方法によっては宝石が落ちる可能性はあるのです。
問題は、販売する際に②の販売スタイルです。

要は、売る行為が優先して、商品の良いところや値段ばかりを強調して、幅や厚みと宝石の大きさがアンバランスとなったデザインを、使用方法、注意点を説明せず、アフターサービスで対応しようとしているのが現状です。

 

RINPLAでは、創造する段階から、そのようなことも踏まえてデザインを考えていただけるように、サポートしております。また、自分が納得できるものを自分で作ることができます。

これまで宝石が落ちたという事例はありません。それは、常に宝石とのバランスを考えているからです。