ラテン語で種子という意味の「granatus」、日本名では「柘榴石(ざくろいし)」の由来は、ガーネットの結晶は赤く丸いものが集まった状態で産出されるのでザクロの実に例えたことから呼ばれています。
ガーネットは、実は一つの鉱石名ではなく、類似した科学組織の「鉱物グループ名」になり、その数は40種類以上あるといわれ、青以外の色と種類があります。
赤は「真の力を発揮させる効果」
緑は「チャレンジ精神を煽り、成功に導く効果」
オレンジは「行動範囲を広げ、挑戦時に背中を押し、サポートしてくれる効果」があります。
「真実」、「忠実」、「貞操」、「友愛」、「勝利」古くから世界各地で『神聖な石』として崇められ大切に扱われてきました。大々的に使われ始めたのは、ヘレニズム時代。中央アジアまで東方遠征したアレキサンダー大王は、インド産のガーネットを自国まで持ち帰ったといわれています。
ローマ時代中世期には、パイロープと呼ばれる血のように真っ赤なガーネットの発見により、人々に愛好されたと伝えられています。
古代エジプトでは、特別な彫刻を施したガーネットを強力な護符として崇め、ユダヤ教の祭司は、真理を得る石として身につけていたといわれます。
インドでは、ガーネットは生命力を象徴する守護石として、十字軍の戦士たちが怪我や毒から身を守るために身につけていました。
聖書の中のノアの方舟にあった唯一の灯りも大きな赤いガーネットだったといわれています。
欧米では、子供が宝石に興味を持ち始める頃に、初めての宝石としてガーネットをプレゼントします。
『実りの象徴』とされ、目標に向かい、コツコツと積み上げてきた努力の成果を実らせて、成功へと導いてくれるといわれています。
また、ヨーロッパでは、大切な人との別れに再会の誓いとしてガーネットを贈りあったり、友情の印とされたりしたことから、「信頼と愛の石」とも呼ばれ、結婚18周年記念石としても知られています。
硬度 : 7~7.5
産地 : インド、ブラジル、スリランカ、タンザニア、マダガスカル、アメリカなど