新年の挨拶【2017年】

あけましておめでとうございます


昨年は、開業3周年のひとつの節目を迎えることができました。しかし、自分の理念に従って活動することは、決して簡単なことではなく、自分の力量の限界もあり、たくさん迷ったり、悩んだし、苦労は耐えないことの方が多かったです。金銭的な経済面で言えば、恵方巻きの工場短期バイトも初体験しました。正直、年末年始も短期バイトをしようかと一瞬考えました。でも、その事に悔し涙を流すことはなかったです笑。

 

昨年の大きな学びは、金銭の経済的豊かさよりも、自分の信念が間違っていないと確信できたこと。理念のためにチャレンジする人生を歩んでいると感じることができること。心の豊かさの大切さに気づき、自分自身の人生の目的が明確になってきたこと。など「自分は何者で、自分は人生で何をしたいのか、自分の才能は何か、そのために今何をするのか」を知ることができるようになりました。

 

今、自分を支えてくれるすべてのパートナーの存在に感謝しています。 自分にとってはパートナーとは、メンターと同じ存在を意味します。もっと深い部分をみれば、いま目の前にあるもの・金・人もパートナーだと思ってます。「心を豊かさにすること」の大切さや、「損得勘定」の心理、「今を強く生きる選択をすること」の重要性、「恩返しより恩送り」の応援と貢献の精神、「直感や感性を大切にすること」の創造力、「純粋な意識をもつこと」の想いのエネルギー、「環境作りの大切さ」の伝える力など、これまで出会った素敵なパートナーたちから教わりました。そして、自分の理念をもって活動している答え合わせも同時にできました。

 

2017年に向けて昨年末からリンプラのホームページをリニューアルしました。これまでのビックキーワードは、「手作り」、「結婚指輪」、「婚約指輪」の3つでした。しかし、この3つを掲げている以上は、今のブライダルジュエリーと同じ土俵で戦わなくてはなりません。ここにいる限り、競争は自然と意識しますし、恐れ、不安、悩みから解放されることはありません。なので、その土俵から降りることにしました。それが今回のリニューアルの大きな目的でした。

 

これまでのご縁で、たくさんの方から感動や喜びを頂きましたし、嬉し涙することも多々ありました。私たちは幸せな仕事をしています。ハッピーエンドにならない、物語がない仕事にはどんな条件であったとしても、手は出さないことを誓いました。永遠に途切れることのない円の象徴となる指輪、365日身につけられる指輪、指輪を意識するたびに幸福になれたり、お守りになったりする存在を自分で創り出す喜び、人と人の想いを紡ぐ指輪は、その人にとって、周りの人にとっても語れるものになる。目的はその人の人生を豊かにする幸せな指輪を創り出すこと。その幸せな連鎖だけで断ち切ることなく、続けることに耐えられるほどの想いの強さがあるのは、自分の才能であることを知りました。だから自分の才能で、この工房でどんなことができて、みなさんにとって利用価値のある工房かどうか、またリングプランナーがみなさんにとって、役に立つ存在かどうか、「手作りジュエリー工房RINPLA」として、この2つを今年は証明していきたいと決断しました。

 

自分は宝飾業界に嫌気が差して離れました。だからこそ、自分が手作り指輪に惚れ込んで、とことん手作り指輪と向き合ってきました。同時に、社会人が染み付いた過去の自分自身とも、とことん向き合ってきました。純粋に手作り指輪は本当に素晴らしい技術であるし、可能性を秘めています。自分はその技術をもっと必要としている人たちに伝え、新しい価値観や意味合いを理解してもらえることを広めたいと考えます。そこに、たくさんの感動や喜びが増えると確信していますし、関わる自分たちも、感動や喜びを味わいながら、これまで想いを決して曲げずに耐え忍んできたことは正しかったということを証明したいです。嫌いな業界だからこそ、自分が自慢できる業界にしたい。

 

想いに業界、分野の隔たりはありません。また、健常者と障害者との隔たりもないと考えます。「人は誰もが創造するために生まれてきた。」つまり、自分の可能性に気がついてほしいのです。そして、心の在り方を今一度考えて欲しい。欲のエネルギーだけがすべてではないこと、純粋な意識のエネルギーがあることに気がついて欲しい。見えるものが絶対ではなく、見えないものにも価値があることを信じて欲しい。本質を理解することは、人生を豊かにします。晩婚化、出生率、婚姻率が伸び悩む中で手作り指輪で離婚率を減らしたい、また家族の絆を深まる社会貢献にも積極的に取り組んでいきます。

 

自分は散々長い時間とお金を消費しながら、遠回りした人生を歩んできました。こんな自分だからこそ伝えられることもあります。自分たちのできることを御徒町の工房を拠点にして、工房のある御徒町ブランドのイメージも変えながら、工房の外にも活動領域を広げて、直接お会いして言葉を交わして自分たちの理念を伝えていきます。今一度、みなさま方に更なるお力をお借りしながら新しい点を社会に打ち付けたいと考えておりますので、 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

新年の挨拶