心の平和

心が平和ではない状態とは、どのようなものでしょうか?

 

心が常に外から与えられた恐怖や何かに対しての自信の欠如、その他さまざまな悩みを抱えている状態です。ときに、その状態が続くと、惨めな気分に支配されるようになり、本当に価値のあることを考えたり、実行したりすることができなくなる。つまり、本当に価値のあるものを見失っている状態です。

 

では、そもそも恐怖とはどこからやってくるのか?

 

恐怖は、自分の内にある自信の欠如からやってきます。自信とは自分を信じることです。根拠のない自信と言われるほど、その人の気持ちによって生まれるものなのです。では、自信の基盤とは何か?それは、至福の経験から生まれる満足なのです。ここで、多くの人が誤解をしていることがあります。それは、この世界には、真に永続的な満足を心にもたらすものは何もないということです。


なぜか?


人間の心の大きな渇きを満足させるような純粋な幸福は、この世界のどんなものからも得られないからです。満足を得ることのできる唯一の場は、外の世界ではなく内なる世界だけなのです。つまり、自分の心の中にしか存在しないのです。内側から幸福を感じる状態に達しないかぎり、人の心の平和は、常に世の中のありとあらゆることによって脅かされ続けることでしょう。

 

生きる目的は、至福の拡大です。至福の状態を維持し、一生涯これを目的に生きることは、だれにでもできるやさしいことです。個人レベルでもあらゆる想念、言葉、行動によって、周りに影響を与えています。したがって、心に平和をもっている人は、自然に平和と調和の波動を周りに放ち影響を及ぼしています。


もし、常に不安で落ち着きがなく、いつも心配していたり、至福の意識を見失っていると、絶えず周囲に好ましくない影響を放出することになります。逆に、心が平和であれば、環境には調和的な波動が満ちています。自信に溢れ、愛する人と幸せな家庭を築くことができ、ますます心は豊かで、明るく、楽しい至福な状態が続いていきます。

 

しかし、その人が正しい行為を失い、人生の道徳律に反するような行動をすると、夫婦関係のバランスが崩れ、家庭が乱れて、最後は離婚にまで発展していきます。それゆえ、個人レベルでの心の平和を維持することはとても大切なのです。維持をするために必要なことは自分を愛する事なのです。その延長線に相手の存在があり、相手への愛があります。結婚はお互いにとって有益な調和的で健康な環境を創り出すものであるべきなのです。結婚は、私たちが幸福で平和に生きることが必要なのです。今は見失っているかもしれませんが、どんな人でも心の中に存在するのです。