婚約をしたカップルが、結納の際に男性から女性へと贈られる婚約指輪のことをいいます。
エンゲージリングの歴史は、紀元2世紀の古代ヨーロッパで始まったと言われています。
古代ローマ時代に、契約履行の証しとして使われていたそうです。
このリングを花嫁に与えることが、家事全般を取り仕切れる権利を認めることであるという意味があるとされました。
13世紀ころまでは、エンゲージリング、マリッジリングの区別はなく、永遠に終わることのない円を、愛の象徴として花嫁に贈ったものでした。
現在のように、エンゲージリングは婚約指輪、マリッジリングは結婚指輪になったのは13世紀以後といわれています。
エンゲージリングにダイヤモンドが使われたのは、1477年、マキシミリアン大使が公女マリーに結婚を申し込んだ時に贈ったリングに、「不屈の力」「永遠」を意味する石のダイヤモンドが使われたという記録からです。
その後永遠に輝きを失わないダイヤモンドがエンゲージリングの定番になりました。 最近はマリッジリングと組み合わせて着けられるものや、シンプルなデザインのエンゲージも人気です。
薬指にはめるのは、左手の薬指が心臓とつながり、愛の血が流れているという古代エジプト人の信仰に由来しています。