緋銅 in 日本
このブログは、2021年6月6日に書き始めました。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的とした、6月20日まで東京都、京都府、大阪府、兵庫県、愛知県、福岡県、北海道、岡山県、広島県、沖縄県は緊急事態宣言、まん延防止等重点措置は、6月13日まで群馬県、石川県、熊本県、6月20日まで埼玉県、千葉県、神奈川県、岐阜県、三重県で実地されています。
東京五輪の開催中止の声も上がっていますが、開催の方向に向かっています。
そして、日本でもワクチン接種が始まり、これに関連した話題が注目を集めています。
しかし、変異株による感染拡大の警戒感も強く、人流を抑える措置は長引くと考えております。
今年も、緊急事態宣言に伴い、出展予定だったイベントの開催中止が続きました。
しかし、新型コロナウイルス感染症対策の実施も広がり、新しい生活様式も定着してきました。
コロナ前に戻ることはないし、昨年のような状況になることもないと思います。
2017年から始まった出展活動は、作品を通じて緋銅の魅力を伝える大切な場所となっています。
このコロナ禍においても、緋銅の活動ができることはとても恵まれていると感じています。
同時に、この先も継続して活動できる保証はない、という気持ちは強くなりました。
先行きが見通せない状況は、振り返ればこれまでも幾度とありました。
その度に、自分はどうしたいのかと自分の内側に問いかけてきました。
これまで心に秘めておいた想いも含めて、これからは表に出す(表現する)ことを決めました。
その中のひとつが、この『2025緋銅 in 日本』です。
緋銅の可能性を広げる
緋銅の活動は、これまで本当に多くの方々から、ご支援・応援をして頂き、様々な緋銅の可能性を発見することができました。
同時に、皆さまに育てて頂いたという御恩があります。
その恩返しも大切なことですが、それ以上に恩送りをしたい気持ちが強いです。
色々と方法はあると思いますが、大切にしているひとつは、作品を通じて緋銅の魅力を伝えたい、という想いがあります。
そのためには、興味を持ってもらえるような作品の価値が求められます。
作品作りでは、自分が表現したい作品だけではなく、オーダーやリクエストなどの対応もします。
手仕事なので、効率は決して良くないですが、「作品から緋銅を知る」という責任ある立場にいるので、仕上がりにはこだわります。
緋銅の評判が増えることは、これまで支えてくださった皆さまにとっても喜びになると信じています。
緋銅の可能性はまだ未知数であり、これからも緋銅の新しい世界は広がっていきます。
緋銅は、老若男女問わず、人を魅了する美しさがあります。
自分自身も、緋銅の魅力を感じ、好きになってしまった一人です。
ご自身用はもちろん、結婚7周年/銅婚式、誕生日の記念品や還暦、退職、出産などのお祝い品として。
大切な人への贈り物として、緋銅を選んでくださっていることは、とても光栄なことです。
自分が緋銅の作品を作ることで、社会に貢献している活動と自信をもって言えるようになりたい。
現在の立ち位置が、正しい流れであると信じて、覚悟を決めました。
『2025年までに全国出展を目指します!』
出展の優先順位
日本は、北海道地方、東北地方、関東地方、中部地方(東海・北陸・甲信越)、関西地方、中国地方、四国地方、九州・沖縄地方と地域区部されていますが、実際に出展の為に移動するとなると本当に遠いと感じます。
これまで緋銅出展した都道府県は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、山梨県、京都府、群馬県の1都1府5県です。
7月は、長野県で開催される信州ハンドクラフトフェアの出展が決まっています。
関東地方であれば日帰りで出展できるため、活動はしやすいです。
出張出展となれば、出展料・交通費だけではなく、出張に伴う費用(宿泊代など)、交通手段、スケジュール調整などいろいろと算段する必要があります。
そのため、2019年12月山梨県、2020年12月京都府、その年を締めくくる集大成として出張出展を決めました。
出張出展先は、これまで工房にご来店してくださった方やネットショップで購入してくださった方のいる地域から決めました。
京都府は、緋銅の作品作りのきっかけを頂いていたので、1番に行きたかったのですが、費用面や採算不安もあり躊躇しました。
ただ、緋銅に興味をもってくださった方がいる地域に行くことは、活動の理に適っていると思います。
その観点からは、北海道地方と九州地方は優先順位が高いのですが、やはり資金面などの課題も多くあり、先送りとなりそうです。
クラウドファンディングなどの資金調達の方法も耳にするので、興味はありますが活用までには至りません。
また、地域以外の出展選びについては、出張出展では屋内会場、開催期間と時間、出展要項などで検討しています。
主に、ハンドメイドマーケット、クラフト市、蚤の市、てづくり市などが対象になります。
これまで通り、出展を積み重ね、作品をお迎えしてくださった皆様から頂いた資金を基に、無駄遣いすることなく、地道に活動を続ける。
皆さまからのお力を胸に詰め込んで、緋銅の作品を全国でお披露目していきたいと思います。
2021年は半年間で2か所、9月は台風を警戒して見送り、10月以降に1~2か所の出張出展を考えています。
2025年の理由
目標を2025年に設定したのは、個人的な理由になりますが、2025年11月で50歳の節目を迎えるからです。
職人になるには年齢が遅かったで、熟練の域には届かないと思っています。
つまり、活動できる期間は多くないということです。
これまで毎日制作に集中できる生活リズムを優先してきました。
しかし、年齢による身体能力の低下を肌で感じるようになりました。
それでも、制作活動と出展活動は両立させながら、活動の範囲を広げたい。
今が一番若いですし、緋銅の活動は今しかできない。
人生の終わりを考えると、後悔しそうな種は残したくない。
自分がやりたいと思ったことは、やるのがベストな選択。
ここで決めることで、これまで以上に行動が明確になります。
そして、新しいステージに向かう準備ができたという流れができます。
日本伝統技法「緋銅」が多くの方に認知される日を夢見ながら、たくさんのご縁で繋がれることを、心より楽しみに活動したいと思います。
出展した都道府県

秋田県
福井県
群馬県
栃木県・茨城県・埼玉県・東京都・千葉県・神奈川県
山梨県・長野県・愛知県・岐阜県・静岡県
京都府・大阪府
広島県
2022年12月現在:1都2府14県
2022年を終えて
2022年は、1府5県へ初出展して緋銅の作品をお披露目&販売することができました。
出張出展の条件のひとつに、『屋内開催』があります。
屋外の場合には、当日の天候やテントなどの備品など、体力面や精神面にも負担があり、出展は見送っております。
しかし、これだけ活動ができたのも、有益な情報をくださった顔馴染みの作家さん達の存在のお陰でもあります。
出展を決める上で、とても参考になりましたし、後押しをして頂きまして、本当にありがとうございます。
現時点では、2023年4月に宮城県内での初出展が決まっております。
体調面も考慮して、前半は控え中盤から積極的に活動していきたいと考えております。
また、既に出展をしているイベントにも2回、3回と継続していきたいと思っています。
この1年、新しいご縁もありましたし、再会の機会にもなりました。
毎回、素敵な思い出と、たくさんの気づきがありました。
色々な面で成長させて頂く機会に恵まれました。
来年も、たくさんの方に作品を通じて緋銅の魅力を伝えたいです。