万感の思い
2020年の「世界に一つの緋銅ネームプレートを作ろう」打刻体験を、一言で伝えるとしたら。
最初に浮かんだ色々な言葉の中から「万感の思い」を選びました。
「万感の思い」には、喜びや嬉しいというポジティブな感情だけではなく、苦しみや悲しみというネガティブな感情も含まれています。
2020年1月の実施を最後に予約のキャンセルが続き、新規の予約も入らない状況が続きました。
今回のご予約も杞憂することはありました。
この日を迎え、無事に終了できたことは、節目という気持ちもあります。
残念ながら、緋銅を始めるきっかけとなった「台東区手作り工房マップ」はコロナの影響で来年2021年度版の発行はありません。
しかし、2021年も継続して中学生の修学旅行生・校外学習の体験の場を提供していきたいと考えています。
ここからは、工房での実施内容を綴りたいと思います。
受入れは1班のみ
工房の面積から、体験受入れは1班(6名前後)としています。
マスクの着用、室内換気(扉と窓の開放)、消毒液の設置を行っています。
実施前には、椅子やテーブル、使用する道具などの除菌をしております。
今回は、工房のレイアウトも変更して、机との間隔を広げました。
もともとの部屋の床面積がありますので、できる限り間隔を拡大しております。
さらに今後の状況によっては、ベランダの活用も検討しています。
下記の写真は、6名時と7名時のレイアウトの一例です。
基本的には、実施目的に合わせてのレイアウトを優先しておりますので、その都度配置は変更になる場合があります。
今回は、6名(男女3名)の生徒さんたちでしたが、体験を行うにあたり移動もスムーズでしたし、狭さを感じることはなかったと思います。
前回の体験時と比較すると、プラスに改善された点の方が多かったです。
また、1回の受入れは1班のみですが、同日の午前と午後の2回に分けて、2班の受入れもお受けしております。
今後も学校側からの要望があれば、柔軟に対応していきたいと思いますし、生徒さんが体験したいと思っていただけるような内容を考えていきたいと思います。


所要時間
打刻体験の所要時間は、60分・90分・120分の3つのコースを用意しています。
この選択制を考えたのは、こちら側の都合ではなく、生徒さんが行動予定を立てやすいように考慮したものです。
ただ、実際実施する中で、60分は結構時間的な余裕はありません。
その大きな理由は、打刻体験はひとりずつマンツーマンで行っている為です。
また、生徒さんによって、プレートに打つ文字数は異なります。
当然、文字数が増えれば時間も比例します。
ただ、優先すべきは、生徒さんの体験の価値と思い出です。
時間を理由に内容を変更するのは、本質が外れてしまいます。
練習時に銅板だけではなく、緋銅プレートでも練習してもらう。
今回から取り入れたこのアイデアも、時間短縮と本番での成功率を高めるための試みでした。
生徒さんひとりひとり、個性がありますので、できるだけ私の感受性を高くし、生徒さんの個性に合わせたサポートを心掛けています。
また、同様に班の雰囲気も掴んで、皆が楽しい思い出を作ってもらえる空間になれるように、臨機応変に行動することを心掛けています。

2021年もよろしくお願い致します
今年に限ったことではなく、そもそも「体験」は生徒さんたちの興味の有無で決まると考えています。
そのため、打刻体験についてお問い合わせやご予約を頂けることは、大袈裟かもしれませんが感謝しかありません。
表向きには受入れる立場になっていますが、心では受入れさせて頂く気持ちでお受けしています。
学校・旅行会社の担当者さまから生徒さんを安心して預けていただけるよう、今後も信用・信頼を構築できるように取り組んでいきます。
2020年も受入れ件数に関わらず、生徒さんのケガや事故など、とくに問題もなく、無事に良い思い出として終えることができました。
一日も早いコロナの終息を心より願いながら、2021年も引き続き「世界に一つの緋銅ネームプレートを作ろう」打刻体験をよろしくお願い致します。