手作り結婚指輪と緋銅で活動再開

活動再開に向けて


2020年5月21日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため発令された緊急事態宣言は、首都圏と北海道を残すのみとなりました。

いよいよ宣言が解除される日が近づいてきましたので、しっかりと対策をした上で活動再開を目指したいと思います。

 

さて、2019年6月、現在の場所に工房を移転したことを機に、「静」の活動を手作り指輪から『ジュエリー』へ統一しました。

その際に、ホームページのタイトルから“手作り指輪”のキーワードを外しました。

 

しかし、2020年5月20日の手作り結婚指輪の納品を機に、これを変更することに決めました。

新たなホームページのタイトルは、「手作り結婚指輪と緋銅の東京工房 - RINPLA」です。

 

 ジュエリーから『手作り結婚指輪』への変更は、元に戻るのではなく、進化と考えています。

臨時休業後は、手作り結婚指輪と緋銅の2本柱で活動を再開します。

進化の理由

手作り指輪に関わってから、もう少しで10年目を迎えます。

この10年間で、手作り指輪の流れは、大きく変化したと感じています。

また、ブライダルジュエリーでの存在感も大きくなり、選択肢のひとつとして認知されるようになりました。

 

自分について言えば、この10年間の前に約7年間、宝飾業界に関わって仕事をしていました。

宝飾業界にずっと身を置いていたわけではなく、宝飾業界で働く自分の将来に不安と嫌気を募らせた結果、別の業界へ転職しました。

 

しかし、長続きせず転々としていた時、手作り指輪という新しい分野が誕生しました。

そして、偶然にも手作り指輪と出会い、これまでとは違う新しい魅力を感じました。

手作り指輪に、これからの可能性を感じ、関わりたいと、戻ることを決めました。

 

色々、苦労することもありましたが、これまで体験したことのない喜びと幸せを知りました。

手作り指輪に関わり、益々その魅力と可能性に引き込まれていきました。

2年を経過した時、会社に属さず自分が提案したい手作り指輪を伝えるため、独立することを決めました。

 

RINPLAの名前は、リングプランナーを略したものです。

リングプランナーは、結婚指輪を手作りされた彼女さまの職業がウエディングプランナーで、会話の中から生まれた造語です。

現在はその肩書を外しています。

 

振り返ると色々なことがありましたが、手作り指輪に対する自分の想いは今も昔も変わっていません。

手作り指輪を始める店が増えていくと、自分が嫌気を感じる方向へと徐々に流れていくのがわかりました。

その流れがどんどん強くなるにつれて、そこから遠ざかるようになりました。

 

その結果、手作り指輪を「静」の活動と位置付け、保守的な姿勢で自分の想いを貫き通すことを決めたのです。

もし、ジュエリーから手作り指輪の変更であれば、元に戻したと感じたと思います。

しかし、そこに“結婚”のキーワードを入れたのは、「静」の領域から出ることの決意表明を意味します。

 

活動の位置付けを「静」から「動」へ変更したので、進化なのです。

手作り結婚指輪

1番大切にしてきたことは、手作りされてきた人たちの意見や感想です。

 

・手作りにした理由

・デザインについて

・制作の感想

・完成品を見て

など、意見や感想を基に取り組み、構築してきたのが、リンプラの手作り指輪です。

 

結婚指輪に特化するということは、既存の手作り指輪の店と再び肩を並べることになります。

だからと言って、今の流れに合わせる気も、他店と競う気もありません。

 

どんな状況でも、心の支えとなったのは手作りされた人たちの声であり、想いです。 

手作りされたみなさんの指輪物語を、次の人たちへと伝えることが、私の、リンプラの役割です。

「自分たちでコンセプトを考えた指輪を手作りできる店」として、独自の路線で進みます。

自分たちでコンセプトを考え指輪をデザインする

自分たちのコンセプトを考えるという作業は、実際には簡単に受け入れられるものではありません。

コンセプトを提案するということは、手作り指輪のハードルを高く上げるということを意味するからです。

その点で言えば、手作り指輪の店の中でも特化した立ち位置となります。

 

手作り指輪ができる店も手作り指輪を選び人たちも、年々増えています。

そこで結果を出すための差別化、という浅はかな考えではありません。

手作りを体験して満足する以上の『ギフト』を、誰もが受け取れるように考えた末に、コンセプトがあるのです。

 

自分も含めて共通の価値観から、コンセプトの重要性に気づく人は、少数派だと感じています。

しかし、今回のことで自分の捉え方が悲観的で間違っていたことに気づいたのです。

何よりも反省すべきは、手作り指輪を選ぶ人の選択の機会を自分から潰していたのです。

 

これまでも紆余曲折ありましたが、その度に支えてもらったのは、手作りされた人たちの声でした。

今回、おふたりからの声で、心の中で想いが込み上げてくると同時に、いつの間にか心が枯渇するくらい耐え抜いていたことに気づきました。

コンセプト!

ホームページのタイトルに、「コンセプト」を入れることも検討しましたが見送りました。

その代わり、これまでのトップページ画像を編集し、「コンセプト手作り指輪」を加えました。

さらに、トップページにある婚約指輪と手作り指輪の間に、コンセプトの項目を作成しました。

トップページ画像

最後となりますが、2020年、新型コロナウイルス感染症拡大によって、これまでの概念や価値観が変化する人は増えると思います。

また、手作り指輪に興味を持つ人は、これからも増えていくと思います。

 

自分たちでコンセプトを考える重要性を知り、指輪を想いを込めて作る楽しさと、完成した指輪の着け心地と満足感。

純粋な想いから始まった指輪作りは、周りにも伝播し、良い流れを自然と引き寄せます。

 

手作り指輪はギフトです。

そのギフトをたくさん受け取ってもらえるように、プランニングを提案しています。

不安もあると思いますが、しっかりとサポートしますので安心してください。

 

それでは、これからも応援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。