最近は、体幹を鍛えることの重要性は世間で認知されるようになりましたが、体だけではなく心も同じことが言えます。

心幹とは、ぶれない心、柔軟性・歩み寄り・認め合う心です。

大人になれば、「○○しなければならない」という固定概念で心に負荷をかけることは多いです。例えば、指輪であれば、「婚約指輪は給料の3ヶ月分」、「結婚指輪人気ブランドランキング」、「結婚指輪の注目のデザイン」など、雑誌やネットには、たくさんの情報が溢れています。

それらを真剣に目を通すほど、固定概念として洗脳されていきます。指輪の情報が欲しいという人にとって、雑誌やネットは大変便利なツールであることは間違いありません。しかし、便利だからと頼りすぎると本質を見失うことにもなります。また、今さえ良ければいいという短期的な視点での指輪選びになりがちになります。

体幹を鍛えるように、心幹を鍛えることも、とても人生では大切です。もし、心が弱ければ、必要以上に傷ついたり、人目を気にしたり、見栄をはったり、人と競ったり、誘惑に負けたり、その様々な不安や恐怖を解決し、自分の欲望を満たしてくれるものを探し始めます。しかし、そんな要望を満たしてくれるものを探している人に言いたい。

心の幹を強くすることの方が、たくさんのギフトを受け取ることができるのです。

最初は傷つくかもしれません。動じることもあるかもしれません。苦しいかもしれません。悩むかもしれません。その度合いは、人それぞれ違います。しかし、徐々に楽しみを見出すことができます。生きる喜びを見出すことができます。日々の繰り返しで心幹は強くすることはできます。

自分のことが好きで、自分の考えに揺るぎがなく、自分ひとりで行動できる人は、基本的に自分のことは自分で解決します。人に期待をしないので、人に振り回されることはありません。『人は人』いろんな考えを持った人がいると認め、他者の言動にも寛容です。

固定概念が心の負荷になっている人は、自分を認めてほしい、自分を好きでいてほしい、自分が望む行動をとってほしいなど、あれも、これもしてほしいという思いが強いです。さらに、思い通りにならないと、失望したり、腹が立ったり、裏切られたと感じたり、闇に支配されます。

筋肉に柔軟性があれば疲労やケガが少ないのと一緒。固定観念を手放すと、目の前にあるものや人や出来事を、ありのままに見ることができるようになります。さらに、心の負荷が軽くなれば、呼吸も深く、穏やかになります。

• 我慢しすぎない。欲を出しすぎない。
• 自分を愛しすぎない。人を愛しすぎない。
• 自分に厳しすぎない。人に厳しすぎない。

心幹は、どちらか一方に偏ることなく、バランスをうまくとれるように、少しずつ鍛える必要があります。この心の調和を保つことができれば、自然と生き方にも喜びを感じる事が増え、幸せに満ちてきます。

バランスをとるため「○○すぎない。」と説明しましたが、その判断する基準は今の自分です。そのためには、自分と向き合う時間が必要です。そこで、自分の中にあるトラウマや固定概念など不純なものを取り除いていきます。よりシンプルに、よりシンプルに。シンプルになるほどに、直感でものごとを判断するようになります。

ぶれない心とは、鍛えて強くするのではなく、本来の自分のあるべき姿、純粋な意識に還ることを意味します。心幹も体幹も自分の内にあるエネルギーの通り道になります。そこから現れた感性は、環境にも大きな影響を与えることができます。また、環境からも様々なギフトをもらうことができるようになるのです。それを体験できるひとつの手段が、手作り指輪だと確信しております。確信できるのは、これまで手作りされた方と誠意を持って向き合ってきたからです。

ここからは、手作りされた方とのメールでのやり取りをご紹介させて頂きます。

『リングワックス修正確認のご返信（1回目）』

“ワックスで指輪を作る作業では、なるべく綺麗に見栄え良く、完璧を目指してやっていました。しかし、初めての指輪作りは難しく、自分の思っている以上にできませんでした。ただ、少しいびつではありますが、それも自分の味になるということを、知りました。修正した指輪の画像を見させて頂いて、あらためて感じることもありました。既製品やフルオーダーとかでなく、今回手作りにして正解でした。大変でしたが、それ以上に手作りだから楽しめたと思いますし、自分の想いを込める意味もわかりました。最小限の修正で手作り感を残したまま行く事を考えております。ただ、それで自分が納得して本当に後悔しないかどうか、今日1日もう少しだけ検討のお時間を下さい。”

『リングワックス修正確認のご返信（2回目）』

“今日1日、画像を見ながらよく考え、結論を出しました。やはりこの最低限の修正のままで、次の鋳造を宜しくお願い致します。ちゃんとこの指輪と向き合って、自分の中でも納得出来たので、 お時間頂いて有難うございました。”

いかがでしょうか？おそらく、手作りされた方の中には同じようなことを考えた方もいると思います。ここで大事なことは、指輪と向き合う行為は、自分と向き合う行為と同じだと考えます。自分のその時の決意は、指輪を見ることで再び思い出すことができます。

だからこそ、自分の中でしっかりと納得することができるかどうかは大切なのです。心幹を鍛える創作型の手作り指輪を通じて、本来の自分のあるべき姿、純粋な意識に還る。自分の魅力を再発見できる体験をして頂けたら何よりの喜びです。