ミニマニストから学ぶジュエリーの選び方

ミニマリスト


昨年、話題になった「ミニマリスト」という生き方をご存じでしょうか。ミニマリストを日本語にすると、「最小限主義者」です。今まで溢れかえっていた必要のないものを断捨離して、部屋の中に必要最低限のもので楽しめる時間や空間、心の余裕などを大事にして生きる人たちを言います。

 

「無駄のない、シンプルな暮らし」に憧れる。「物欲が弱い」と勘違いされやすいが、実際はその逆で「物欲がとても強い」のです。例えば、服好きの人ほどたくさんの服を持っています。しかし、あまりに多くなると、気に入って買った服も次第に着なくなり、また新しい服を選び、また着なくなりの悪循環に陥る。つまり、今ある服では物欲は常に満たされない状態になるのです。

 

「モノはすべて現役主義」これは、毎日使い、使えば使うほど喜びをこみ上げさせてくれるようなモノをそろえるのが理想とする考え方です。「欲しい」気持ちで手に入れたはずのモノなのに、ちょっと時間が経つとどうでもよくなってしまうのは悲しいこと。必要なものでも、これぞと思えるモノが現れるまで、根気強く待つ姿勢が大切だということです。

ミニマリスト的豊かさとは

「モノを買うときこそ、こだわる」

幼少期から親にねだる「物欲」が芽生え、お小遣いやバイト、給料とお金という道具を使って、欲しいモノを手に入れる快感が身についている。ミニマリストは、そんな快感を求める欲求から解放された身軽に生きることを考えた人たちと言える。そこからは、本当に本当に必要なものかを考える力を与えてくれる。

 

「豊かさとは」

モノを減らすことのメリットは、時間と精神的なゆとり。生きる豊かさとは、人と比べることもなく、モノに感謝する気持ちとも言える。また、何が大事なのか、何が本質なのか、自分に問いかける癖ができる。結果的に、自分にとって質のいいモノだけを残すことができるようになる。

 

「身の丈に合った生活を取り戻し、創造的に生きる」

身分相応ではなく、自分が本当に大事で必要なモノを持つことに自信を持つこと。これは、他人の目線や世間の価値観に流されない生き方です。

もしミニマリストのカップルが結婚指輪を選んだら

最後は、物語を作ってみましたので、お読みください。

 めでたく結婚することになったミニマリストのふたり。これまで身軽でシンプルな生活をふたりで暮らしてきました。

 結婚指輪は、シンプルなデザインで程々の値段で、よくある既製品でも良かった私。ある日、彼が宝石店に結婚指輪を買いに行こうと誘ってきた。

 突然の意外な彼の行動に戸惑う、私。内心は、そんなにお金も無いし、彼は高い買い物はほとんどしないのに…。

 「毎日ずっとつけていられるシンプルで安い指輪でいいよ。」と、私が言うと…

 「俺もシンプルがいい、でも、キラキラするのは恥ずかしいから、艶消しにしようかな~。」

 「えっ!?」

 ちゃんと結婚指輪のことを考えていた彼に、ちょっと嬉しくなる。

 さらに、彼から意外なセリフが…

 「あと素材は、やっぱり変色しないプラチナがいいよなぁ~。」

 「プ、プラチナ?…って高いよ?」

 わたしたち、ミニマリストじゃないの??

 「別に、一生に一度の結婚指輪なんだからいいじゃん。」

 意外な展開に、頭の中で走馬灯のようにこれまでの出来事がぐるぐる廻る。。。おそらく動揺している私を、気遣うように彼が真面目な顔で語り出す。

 「結婚指輪って、これからふたりで何十年も毎日身につけていくわけでしょ。高いかもしれないけど、お金はかけるべきだと俺は思うよ。」

 また彼の口から意外なセリフが…

ミニマリストに学ぶシンプルジュエリーライフ

 結婚指輪をこれから何十年もふたりで毎日身につけると、彼が真剣に考えてくれていた。その事実を知って、とても嬉しくなりました。

 結果、めでたくふたりで納得ができる結婚指輪を手に入れました。

 最初は、私にとって重要では無かった結婚指輪だったけど、普段から高い買い物をしない彼が、本当に大切なものにはきちんと対価を払うのだと実感した出来事でした。

 おわり

 

ちょっと、待って!!!!

「手作り指輪ならミニマリストの方にも、もっともっと満足してもらえますよ!」、「そうかなぁ」と思う方は、もう一度最初から読んでみてくださいね!!