目的
イイだよりでは、リンプラの活動やお知らせ、飯田の体験談などを、毎月の終わりにブログにまとめて公開していきます。
ブログを読んだ方とリンプラの工房のことや、飯田の価値観や思考を知ってもらうことを目的としています。
また、少しでも共感してもらえたり、なにかしら心に響いたり、気づきのきっかけなど、読者の方のプラスになったら、とても嬉しく思います。
【イイだよりの目次】
1. 手作り指輪 「久しぶりの再会」
2. 緋銅 「初の雑誌掲載」
3. 体験談 「生きる価値」
4. お知らせ 「8月の休み」
5. 体験談 「老犬介護」
終わりに
1.手作り指輪
リンプラのホームページタイトルに、「コンセプト」を追加しました。
リンプラで検索をすると、コンセプト手作り指輪・緋銅・東京工房と表示されています。
タイトルには、結婚指輪、婚約指輪などの検索でヒットするための重要なキーワードを外しています。
この理由は、検索でヒットすることを考えることは、自分にとって有益なものではなく、自分の想念を汚したり、気が病む原因になっていると判断したからです。
結果は、検索順位がこれまでと比べて、下がりましたが、自分にとって有益である方法を選択したと、後悔はしていません。
この現実を受け入れながら、手作り指輪で理念を実現していく方法について考え行動し、結果を引き出すことに挑んでいます。
いつも何か決断するときには、「破壊と創造と進化」の3つのサイクルを意識しています。
自分の意識を高める思考や行動が、いつでも自然体で振る舞いができるようには、純粋な意識であることが望ましいです。
結果を得たいなら、行動の手段ではなく、その心の純粋さを大切にするべきです。
人と接する時には、愛と寛容をもった心の状態で、何かを与えるつもりで会うべきです。
これが破壊するための正しいエネルギーです。
自分の周りの雰囲気をまずは改善することが必要なのです。
改善された環境によって、自分たちが望む形へと創造していくことが、自然に整っていきます。
そのサイクルを促すエネルギーとは、実はコンセプトなのです。
コンセプトを追加したところで、検索に何か影響を与えることはありません。
しかし、勢いで手作りを探している人には、抵抗を感じると思います。
勢いが悪いのではなく、その時の一過性の気持ちに任せて手作りすることは、間違っていると思います。
間違っているとは、「永遠の宝物」としてそれに相応しい取り組み方ではないということです。
それよりも、もっと重要なことは、この想いに共感したり、理解できる人の目に触れるためです。
つまり、多くの方にアプローチすることよりも、特定の方にアプローチしているのです。
また、手作り指輪の存在を知らなくても、潜在的に探している人の心に伝われば、嬉しいです。
「ここに任せて本当に良かった。」
その言葉が何よりも活動の支えになるのです。
久しぶりの再会
手作り指輪には、人々が指輪に願ってきた本来の意味合いが託されていると実感します。
「何とも言えない久方ぶりな感覚の安心感を味わっております。」
このような感想は、とても嬉しくなります。
毎日、身につけることができる数少ないアイテムのひとつが指輪です。
しかし、自分の身体から指輪が離れる感覚、自分の身体に指輪をつける感覚は、手作り指輪の場合は違います。
手作り指輪は、他人の価値観で満たされるものではなく、自分の価値観で満たされます。
何か事が起これば、それをきっかけに何かを得ることができるのも手作り指輪です。
ポジティブという言葉が合っているのかはわかりませんが、何事においても、それを糧にしてプラスの方向に向かいます。
それは自分だけではなく、周りの人や環境にも影響を与えるほど大きな流れなのです。
想いがある人は、とても魅力を感じます。
いつでも会っている時間は、楽しく、気づきや教わることが多いです。
また、この先の再会を心から楽しみに待っています。
2.緋銅
テレビ放送(ぶらり途中下車の旅)後は、緋銅体験の申し込みも増えています。
ほとんどの方が未経験にも関わらず、3枚あるプレートの中で綺麗な緋銅を作るので、毎回驚いています。
緋銅の色合いは、自分でしか出せないものなので、愛着をより強く感じることができると思います。
緋銅の作品については、オーダーメイドの受注状況から、通常1ヶ月のところ、2~3ヶ月とお伝えしています。
「作品は心の状態を表す」
これまでは、自分が好きなものを自由に作ることが多かったのですが、オーダーメイドはまったく違います。
作家としての自覚、人間の品格も試される気持ちになります。
ものには魂が宿ると信じています。
オーダーメイドの制作をしていると、「これしかない!」と確信できる作品があります。
逆に言うと、確信できない作品は相手が欲しているものと何か違っているのです。
また、最後の工程で緋銅に失敗する場合も、同じことが言えます。
つまり、確信とは、自分の想いだけではなく、相手の想念までも一致した状態と言えます。
まだまだ、緋銅の作品作りは発展途上の真っ最中ですが、答えにはすべて意味があり、成長する糧になります。
感謝を忘れず、挑戦を恐れず、想いを大切にしながら、これからの制作にも強い想念をもって取り組んでいきます。
初の雑誌掲載
5日に、月刊誌「EVEN」に緋銅マーカーの作品が掲載されました。
ゴルフ専門誌なので、購読者は限定されますが、紙面1ページに大きく紹介されたことは、多くの方に緋銅を知っていただく機会となりました。
緋銅マーカーのご注文もあり、これからの進展が益々楽しみな状況です。
3.体験談
生きる価値
手話の関係で、講演会に参加してきました。
講演の題目「合理的配慮と差別的取り扱いとは何か」
内容
1.ユニバーサル社会(共生社会)の実現に向けて
2.障害者差別をなくすための取り組み
3.商品およびサービスの提供
4.労働者の雇用
5.教育
6.建物等および公共交通機関
7.不動産の取引
8.情報の提供等
ここでは、シェアしたいのは、向き合う姿勢の心構えです。
講師は高梨氏。子供の頃、視力を失った盲人の男性でした。
障害があることで将来の職業が限定されることへの疑問や、生きることの意味など、思い悩んだそうです。
高梨氏の生きる価値とは、「与えられた命を一生懸命輝かすこと」とのこと。
今の社会は、多数派の人々が築いたものであり、少数派の人々との間に不調和がある。
この不調和を社会的障壁といい、共生社会の実現に向けて、互いに歩み寄り、法や施策、人権擁護が必要とされている。
差別や偏見などの根っこにある原因に、それに対して無関心であることが問題である。
先入観、被害妄想、立場の違い、思い込みなど、お互いの意識に大きな違いがある。
問題を解決するためには、歩み寄り、話し合う必要がある。
そのためには、自分の意思表示をはっきりと自分で伝える必要がある。
「自分の宿命は変えることは出来ないが、運命は変えることが出来る。」
4.お知らせ
月~土曜日は、工房で緋銅のオーダー作品を制作しています。
PM5時前後に工房を離れるため、夕方以降はご来店予約をお願い致します。
8月の休み
毎週日曜日は、予約がある日のみ在房します。
5.体験談
今年15年目になるオスのミックス犬を飼っています。
ずっと屋外でしたが、足腰が弱くなり、寝たきりになり、今月上旬から屋内で生活をして介護をしています。
「最後まで面倒を見る」と決めてから、家での生活のリズムは変わりました。
老犬介護
すべての出来事が初めてのことなので、戸惑うことばかりです。
家族での話し合いの結果、動物病院には頼らずに自分たちで介護することを決めました。
色々な問題に直面しましたが、その都度、ネットにある情報によって解決、改善しています。
自分の場合ですが、家にいる時間は老犬介護が中心になりました。
ネットを検索していた時に、あるサイトに「吠えるには理由がある」という話がありました。
その通りかもしれないと、その言葉を常に心に置き、向き合っています。
最初の頃は、夜は1時間ごとに吠えたので、その度に様子を見ていました。
その結果、睡眠も不規則になり、睡眠不足にもなりました。
睡眠時間だけではなく、自分の時間もかなり制限されるようになります。
リラックスできるのはつかの間で、常に気を張っているような状態になります。
介護される側だけではなく、介護する側もまた疲労していくことを実感します。
また、介護はその人の本性を顕著に表すのかなと思います。
この先のことを不安になった時に、思い出すのが子育てママの言葉です。
「この状況もこの気持ちも、今しか味わえない。」
この先もずっと同じではないからこそ、ここでしか学べない大切なことがある。
この体験が、誰かの役に立つと信じています。
終わりに
イイダより7月号は、いかがでしたでしょうか?
個人的に感じたことは、月末になってから1ヶ月間のことを振り返りながら、まとめるには結構な時間が必要でした。
8月のイイだよりからは、少しずつブログに綴り溜めして、公開しようと思います。
次回の8月号も読んで頂けたら嬉しいです。