結婚指輪のサイズ直し
本当に久しぶりにジュエリー修理のご依頼を頂きました。
現在では、ホームページを閲覧しても「修理・リフォーム」を扱っているのか、とてもわかりにくいです。
そんな状況ですが、何かを期待してくださり、ご依頼して頂ける方がいることに、本当に嬉しく思います。
今回のご依頼内容は、結婚指輪のサイズ直しです。
数十年前に購入された後、おふたりともに指輪が入らなくなったので、外したままになっていたそうです。
「せっかくあるので、指輪のサイズを直そう。」
そのキッカケになったのが、リンプラを知ったから。
当然ですが、そのお気持ちに応えたいので、工房にお越し頂きました。

指輪のサイズを直す方法
まず、指輪のサイズを伸ばす・大きくする方法
1. 指輪の一部を切って開く、そこに同じ素材を足す。
2. 切らずに指輪を叩いて内径を広げる。
3. 内側を削り、厚みを薄くする。
続いて、指輪のサイズを小さくする方法
1.指輪の一部を切りとり、再びつなげる。
2. 内側に突起となるパーツなどを付け加え、内径を小さくする。
3. 全体を均等に圧縮し縮める。
今回は、サイズを大きくするご依頼でしたので、「1」(指輪の一部を切って開く、そこに同じ素材を足す)で修理をお受け致しました。
2と3は、個人的にはあまり好きではないです。また、この方法が適している指輪もあまり好きではないです。
好きではないという意味は、扱いたいと思わない(仕事にしたくない)と同じです。
さて、本題に戻りますが、預かる前に、表面のテクスチャーについて説明をしました。
その理由は、よく見ていただくと、何本ものラインがあります。
「ラインを消すか、もしくはラインは残るようにするか。」
など、細かなことを確認していきます。
そして、修理から出来上がった指輪はこちらです↓↓

綺麗になっていますが、的確に磨き上げてあるので、ラインは消えていません。
表面は平打ちではなく、台形です。足した部分も同じ形状になっています。
また、足した部分にラインはなく、鏡面の状態です。
ご依頼主様は、とても喜んでくださいました。
「綺麗になったから、毎日身につけてみよう。」
「旦那もこれを見たら、また身につけるかもしれない。」
指輪に限らず、有料の修理は何かしらの行う理由が必要です。
必要に迫られるまでは、そのままにされる方は本当に多いと思います。
結婚指輪は、結婚の証なので結婚してから数年間は身につけている方もいますが、10年、20年…。
20年前でも30年前でも、指輪は磨くとキレイになります。
結婚指輪は、デザインの流行に比較的、影響されにくいですから、サイズを直せば、身につけることができます。
きっかけひとつで、眠っていたものが再び活き返ることがある。
最後に、今後もジュエリー修理については、積極的に活動する気はありません。
しかし、リンプラなら安心、任せてもいいと思ってくださった方がいれば、誠実に応えていきます。