麻の葉模様

日本の伝統模様


平安時代から仏像の装飾などで使われている正六角形の幾何学文様で構成される模様が麻の葉に似ている事から、麻の葉模様として重宝されてきました。麻の葉は、成長が早く、真っ直ぐに成長することから、子供の健やかな成長の願いを込めて、麻の葉模様の産着を着せる風習があります。また、三角形には魔除け、厄除けの意味があり、その集合体の麻の葉には、強い意味と美しさがあります。

 

最初の打ち合せで、手作り結婚指輪のデザインに、この麻の葉模様を入れたいとのことでした。

麻の葉の書き方

まず、麻の葉がそもそも手作りできるか?その判断基準としては、自分で方眼紙に描くことができることです。

この際の条件として、製図だからと言って、シャープペンの芯の太さは0.3mmを使うのではなく、一般的な芯の太さ0.5mmを使用して頂きます。0.5mmを使う理由については、打ち合せの時に説明しておりますが、ここでは割愛させて頂きます。

 

さて、麻の葉とはどんな模様か、あらためて見てみましょう。

麻の葉

幾何学模様は、なんといっても緻密に計算された完成美です。見ているだけなら、綺麗の一言でいいのですが、自分が描くとなるとまた見方は全く違います。まずは、最初の疑問は、「線はどこから引くのか?」。続いての疑問は、「道具は何が必要か?」広範囲に麻の葉を描くようにするには、一体どうすればいいのだろうか?ちなみに、ネットで書き方を検索すると、殆どがパソコンソフトを使っています。

麻の葉

一見では麻の葉模様に見えますが、小さい三角の中心がズレているため、横線が真っ直ぐではありません。それだけ難易度が高いことが想像できます。

 

さて、この麻の葉に、シャープペン芯の太さ0.5mmと方眼紙と定規で挑みたいと思います。

麻の葉

最初に描いたのが下で、その後描いたのが上です。2回目の方が上手くできたと思います。

この時は3mmを目安にして、書き順は次の通り。

1. 直線を3mm間隔で引いていく。

2. 直線の1本をAとして、Aのある地点から水平に隣にある線の交点(B)から垂直に3mm上下したところに、Aの点と直線を結び斜め線を上下に引く。説明がわかりにくいかもしれませんがご了承ください。

3. 三角の中心に点をつける。

4. 中心点から、三角形の頂点に向けて線を引く。

 

この時は、直線の幅と斜め線の幅が同じ数値だと、勘違いをしていました。直線に対して、60度の斜め線が絶対の条件ということがわかり、シャープペン芯の太さ0.5mmと方眼紙と定規に加え、分度器を使います。

なお、一般的に、コンパスを使うのですが、小さく描くため針穴が致命傷にもなる可能性があるので、今回は使いません。

麻の葉の書き方~60度が重要~

麻の葉の書き方

今回は、書き方の手順も変更しました。

1. 直線1本を引く。

2. 線に3mm間隔に点をつける

3. 2の点を基準として、60度と120度の線を引く。

手書きの難しさは、点のつけ方と定規の当て方です。1本でもズレると全体に影響がでますので、ズレた時には面倒でも書き直しをするのが、綺麗に書けるコツです。

均等なひし形が並んでいい感じに作業は進んでいます。

麻の葉の書き方

4. 直線を引く。

5. 三角の中心に点をつける

6. 6つの線が集まる交点から、5の点に線を引く。

 

この時、小さな三角形の大きさに違いがある場合には、3.の斜め線がちゃんと引けていなかったことになります。

麻の葉の指輪のデザイン画

今回の目的は、指輪に麻の葉模様が入れることができるのか?を確認しています。指輪には指サイズと幅という条件がありますので、その条件の中で判断をしていきます。

 

まず、2.0mm間隔。見ての通り緻密過ぎるので、現実は無理です。続いて、2.5mm方眼紙では可能性を感じるかもしれませんが、これも正直厳しい結果になりそうなので、現実には無理です。最後に3.0mm。私が作るとしても簡単ではありませんが、可能性はあります。手作りの特性もありますので、ここから色々な視点で考えながら、最終的にふたりが満足できる麻の葉のデザインになるのか、ふたりが作ることができるのかの答えを出したいと思います。

麻の葉デザインの結婚指輪

そんなに細かい麻の葉のデザインを入れたいのなら、レーザー刻印を使えばできるでしょ。という意見もあります。

確かに、大きく写っている写真は綺麗に見えますが、原寸にしたらどうでしょう?見えますか?

レーザー刻印が良い悪いではなく、販売手法として利用したセールスコピーが常識のようになっていることに疑問を感じます。そもそも指輪にレーザーを入れるデメリットについては、あまり伝えられていませんが、現場ではそれなりに不安、不満の声もあります。

 

そもそも、リンプラで手作り指輪にレーザー刻印を使用しないのも、一生モノである以上、その質に影を落とすようなもの、不安のたねを除くためです。だから、「レーザー刻印ならなんでもできますよ!」ということは謳いたくないのです。

 

さて、この麻の葉模様。手作り指輪はギフトであるという信念があるので、きっと自然の流れでふたりの理想のデザインに変化していくと信じています。現状この結果からは、まだ自分でも具体的には方向性が見えてませんが、これからの、おふたりの手作り結婚指輪の物語がどう進んでいくのか本当に楽しみです。

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