聴力検査
健康診断を受けている方は、聴力検査を行っていると思います。通常はオージオメータという検査機器を使い測定します。
受話器をつけて、「ピー」「プー」という純音を聴き取る検査です。
さて、自分の健康状況を考えてみてください。
「身長は何cmですか?」
「体重は何kgですか?」
「視力はいくつですか?」
「血圧は高、低何mmhgですか?」
血圧は、ちょっとわからない人もいるのではないでしょうか。
では、最後です。
「聴力は何dBですか?」
どうですか?
自分は聴覚障害はありませんが、この質問の答えは全くわかりませんでした。
さらに、前項目は人と比べたりすることはありましたが、聴力は比べたことがないことに気がつきました。
検査結果が出ているのに、比べたことがないのは、数値で表示されていないからだと思います。
そのため、視覚障害者と診断されていない人は、自分と同じように聴こえていると考えていました。
オージオグラムの大きさを表す単位はデジベル(dB)を用います。
ささやき声レベルが20、静かな会話が40、普通の会話が60、不快な大声が80。
日常では30~60dBの大きさで聞いています。
音には、音の三要素があります。
1.音の大きさ(音圧)
2.音の高さ(周波数)
3.音色(波形)
先程は、自分と同じように聴こえていると言いましたが、思い返せば、自分が聴き取りにくい状況でも、周りの人たちはちゃんと聴き取れているという経験は何度もありました。また、自分の声が相手に届いていないという経験も何度もありました。
音は空気の振動によって耳に伝わります。
同じ音で、2度、3度伝わらず諦めるよりは、2回、3回と音の三要素の組み合わせを変えて伝えみるのも良いと思います。
手話講座では、手話だけではなく聴覚障害の基礎知識を学んだりできます。
普段はあまり「耳」について考えることはありませんので、こういう機会に自分の耳と向き合うのは良い時間です。
自分の耳で聴き取ることができることに感謝。
これからも、ストレスを与えすぎないように管理とメンテナンスを心掛けていきたいと思います。
みなさんも、自分の耳を大切にしてくださいね。