2017年上半期の手作り婚約指輪を振り返る

激減


結論から言うと、『2017年上半期は、婚約指輪を手作りする男性が激減』

激減という言葉を使ったのは、これまでは、年間の婚約指輪と結婚指輪の手作りの組数は、半々の割合でしたが、婚約指輪の方が多くなる時もありました。

その割合が「緩やかに結婚指輪が増えて、婚約指輪が減っている」ではなく、今年はタイトルの通り、激減でした。

 

問い合わせはあるものの、この段階で終わる人もいます。

打ち合わせでは、その方の想いをお伺いしながら、これまで婚約指輪を手作りした方の作品の物語をお話しながら、手作りの価値、楽しさを伝えています。

しかし、最終的なデザインの発案は、手作りされる方にすべて委ねています。

 

そこで現れる、2つの反応。

 

・ 喚起されて楽しみながら行動をはじめる人

・ 負担になって言い訳を考えはじめる人

 

今年は後者が圧倒的に多いという結果になりました。

これまで婚約指輪のプランニングをしてきて断言できるのは、『(純粋な)想いがあれば、誰でも手作りはできる』ということです。

想いがあれば?と思うかもしれませんよね。そう、みなさん想いはあるのですが、たくさんの想いを持ち過ぎています。

想いがたくさんあることは悪いことではありませんが、想いを伝えるということを考えた時には、純粋な想いの方が良いのです。

自分で手作りすることは、相手に想いが伝わるだけではなく、プロセスを通じて自分自身の雑念も削り落とされていき、純粋な想いを思い出す事ができるのです。

それも、婚約指輪を自分で手作りする副産物だと信じています。

 

しかし、この結果だけを考えると、婚約指輪を手作りたいという人と自分の想いや目的がズレているのかな?

婚約指輪に関するWEB記事

リンプラのホームページは、制作・文章・写真加工編集・ブログの更新などは、自分が行っています。

また現在は、WEBコラムでジュエリーのコラムニストとして執筆活動もしています。

つまり、個人でもネットで情報を発信することができる時代です。

 

『婚約指輪を購入しないカップルが増えている。あなたは結婚するなら婚約指輪が欲しい?それとも婚約指輪なんていらない?』

といったタイトルの記事を目にする機会が増えています。増えている理由のひとつには、同じような内容の記事が色々なサイトで掲載されているからです。

 

いらない理由

・ 婚約指輪を貰っていない女性も多いから。

・ いらないと断る女性が増えているから。

・ 結婚指輪(マリッジリング)だけでいいから。

・ 婚約指輪は結婚指輪よりも高価だから。

・ 結婚資金を優先したいから。

・ 婚約指輪をつける機会は限られるから。

 

★婚約指輪の一般論

婚約指輪は男性がプロポーズした際にプレゼントし、婚約期間中につけるもの。

結婚後に婚約指輪をつけるのは、結婚式にゲストとして参加するときやかしこまったセレモニーの場ぐらいのもの。

高額で身に着けることの少ない婚約指輪にお金をかけるより、結婚式や新居の準備、出産・育児のための資金に当てたいと考えるカップルが多く、婚約指輪を購入するカップルは半数以下になってきています。 女性としては、ダイヤモンドの指輪に憧れは抱くこともあるようですが、これから始まる新生活に経済的な負担がかかるくらいなら、いらないという女性がほとんどのよう。その代わり、新婚旅行でプチ贅沢したり、数万程度のピアスやネックレスを記念に買ってもらうカップルが増えています。婚約指輪はプロポーズされたときの喜び、婚約時代の新鮮で幸せな時代を思い出せる特別なもの。リフォームすれば娘、孫へと世代を超えて引き継いでゆくこともできる、家族の歴史が刻まれていくジュエリーですから、自分と彼の懐具合と将来設計を考慮した上で、おねだりしてみても良いかもしれません。

 

これは、調査データに基づいて、ライターさんが書かれている記事なので、内容に対しては否定することはできません。

また、これを創り上げたのもブライダル業界、ブライダルジュエリー業界だと思っていますので、婚約指輪をもたないことの選択肢があることで、もっていない女性の心を癒せるのであれば価値のあることだと思います。

 

★婚約指輪を自分で手作りする理由

婚約指輪を自分で手作りすることで、これまでの婚約指輪の一般論ではなく、新しい価値観を創造することができます。

それを自然に無理なく正しい方向へサポートするために、リンプラがあります。

リンプラが対象にしているのは、社会、業界といった大きな場所ではなくて、個人です。

1組のカップルにとって、価値のある婚約指輪のカタチを創造します。

素敵なメッセージをいただきました

実は、最初にフェイスブックで投稿をしました。(理由は、ホームページでは、リンプラの印象がマイナスになる不安があったので…)

結果的には、A様からのコメントを頂き、これはもっと多くの方に読んで欲しいという気持ちが強くなりました。

「この内容で、印象がマイナスになっても構わない、それ以上にA様の意見を伝えたい!」

※ “ ”がA様のコメントです。

 

"そうなんですね(;o;)激減ですか…

 

手作りの婚約指輪。

わたしは想定外でパートナーにプレゼントされてびっくりしました。

 

そして飯田さんと一緒にゼロから形にしてくれたプロセスの映像を見せてもらったときは、ことばにできない想いが込み上げてきました。

「誰でもないわたしだから、二人だから」と考えられたデザイン、指輪になるまでのいくつもの作業…。

 

私も結婚指輪を手作りで経験した後だったからこそパートナーが内緒で準備してくれた婚約指輪にあたたかな思いやりを感じました。

お金ないはずなのに笑。

 

結婚指輪、婚約指輪、両方とも私にとっては宝物です。持って行くことが許されるならば、この世を去る時に絶対に持って行きます笑!

 

その節はお世話になりました(^^)

 

長文失礼しました。”

やり方を変えるつもりはありません

いかがでしたでしょうか?

婚約指輪という物で考えているだけでは、新しい価値観は生まれません。

「婚約指輪を通して、何ができるのか?どんな価値があるのか?」

私たちは、与えられることが当たり前になっていますが、本当は与えることを本気で考えるべきです。

 

最後に、自分がA様に返信した内容を「" ”」ご紹介して、終わりたいと思います。

 

"交際事情は異なれど、

 

「大切な人だからこそ、自分の想いをしっかりと相手に伝えたい」

いわば、婚約指輪は男性の自己表現のカタチだと考えています。

 

色々なカタチの選択肢がある中で、手作りは、これまで手作りされたみなさんが結果を証明してくれていますので、激減している状況でも、やり方を変えるつもりはありません。

 

この声が、多くの男性、女性の心に届くことを心から願っています。

とても励みになりました、ありがとうございます。”

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

TWIN CANDLE