きっかけの話
今年の5月から来年3月15日までの毎週木曜日の工房受付時間を変更させて頂きました。
変更の理由は、地元での活動開始を決めたからですが、一体何を始めたのかを約3ヶ月が経ちましたので、綴ることにしました。
結論から伝えると、手話奉仕員養成講座(入門・基礎過程)を受講しています。
1. なぜ、手話を始めたのか?
2016年9月に手作り結婚指輪のお問い合わせを頂きました。
~本文抜粋~
入籍の日を考えると自分自身気に入るデザインや石であって、尚且つお値段のお手頃なものを選ぶ事を考えていました。
価値は値段で決まるものでは無いと思いますので。
ただ、自分自身引っかかるのは入籍の期日に間に合わせる為に妥協して選んでないか?という点です。
私は障害があり働ける身ではなく、彼は時に朝5時に起き、翌日の朝に帰ってきます。2日寝ずに仕事の日もありました。肉体労働です。
かと思えば仕事の依頼が急に止まり、働きたくとも働けない日が続く時もあります。
それでも笑顔を絶やしません。そこで私も色々感じ、考えるのです。
彼と過ごし苦楽を共にすればする程、彼と手作りの結婚指輪にしたい。。。と。。。
彼と最高の思い出の時を過ごし、それを永遠の形にしたいと。。。
~抜粋終わり~
とても想いのあるメッセージに心が打たれました。そして、文中にある彼女さんの「障害」とは何だろうか?と疑問が残りました。
2. 映画「シン・ゴジラ」鑑賞
シン・ゴジラを映画館に観に行った時に、公開予告で大ヒットした映画「君の名は」と手話の映画「聲の形」が紹介されていました。
直感で「耳が聞こえない障害をもった女性」と確信したのでした。
そこから、手話をyoutubeを見ながら学び始めました。
3. 2016年10月打ち合わせ
実際にお会いしましたが、彼女の外見からは障害があるというのは全くわからない感じでした。
結局、自分の直感は外れでした。
4. 手話は言語である
手話は、手だけではなく、顔の表情、身体などを使って表現します。また、手話単語は、50音の指文字、漢字、歴史の人物、様子などから作られています。
文法もありますし、ろう者の世界(生活や考え方など)もあります。
「もし、自分が声を失ったとしたら、生活はどうなるだろうか?」
色々考えていると、あることに気がついたのです。
「今の自分は声に頼りきっていて、その他にも本来使えるものを使っていなかった。」
それからも、1日もしくは2日のうち、10分~20分は手話を独学で行っていました。
「いつか、工房の緋銅打刻体験に、ろう学校の生徒さんを受け入れできたらいいな。」
「いつか、ろう者のカップルに結婚指輪を手作りするという新しい選択肢を提供したい。」
またまた、直感で「ろう者の人たちも、ジュエリーを身につけたいと思っているはず!」と確信したのでした。
でも、手話は日本語や英語などと同じ言語なので、独学では成長速度に限界を感じていました。
5. 平成29年4月地元で手話言語条例が施行される
この施行により、手話講座が始まり、手話奉仕員養成講座(入門・基礎過程)を受講しています。
入門・基礎過程は、最初の1歩上がったところなので、これからさらに上を目指す必要があります。
狭き門ですが、来年の手話通訳者養成講座に応募して、受講できるように取り組んでいます。
そんな理由で、毎週木曜日はこちらを優先させて頂いております。
お断りすることが増えておりますが、何卒、ご理解の程、宜しくお願い致します。
