今年3回目の「世界にひとつの緋銅ネームプレートを作ろう」の工房見学&打刻体験終了

修学旅行生


この日の東京は、日差しはありましたが、外は風が冷たい。

新潟県から中学2年生の生徒さんたちが、工房に来てくれました。
開始時間は13時からでしたが、工房の外から中学生の話し声が聞こえてきたのでお出迎え、少し早いですが工房に案内して、打刻体験を始めさせて頂きました。

毎回、体験内容は同じですが、生徒さんたちに、どうしたらもっと自分たちのねらいが実現できるか、学校側が喜んでくれるのかなど、試行錯誤しながら行っています。


今回は、生徒さんたちの人数に合わせて、レイアウト(ポジション)を変更して、新しいフォーメーションで体験を行いました。

 

ここでの理想は、最初に班のタイプを総合判断して、その班に適したフォーメーションを使い、どんな生徒さんたちでも、楽しんでもらえる体験にすることです。


ものづくりの楽しさ


この体験では、最初から上手な生徒さんもいれば、そうでない生徒さんもいます。でも、最後はみんな上手になります。


もちろん、サポートしていますが、そこにも単にやり方を教えるだけではなく、生徒さんの性格や気持ち、一緒にいる班の生徒さんたち、順番など、その場の雰囲気作りなど、総合的に調和した空間の中で、ものづくりの本当の楽しさを味わえると思っています。

 

なので、かわいいおふざけは、笑って許しますが、度を超える場合には、遠慮はしません。それも体験学習ならではの大切な学びとなると考えています。

 

でも、そうならないように、先程の雰囲気作りを意識しながら、生徒さんが楽しい思い出をこの工房で作ってもらえるように、毎回真剣に取り組んでいます。

 

現在、1班1名サポート体制ですが、できれば、2班2名サポートが理想で、今後もこの体験は継続していくことで、増えると仮定した際に、サポートしてくれる人を探すという大きな課題に直面しています。自薦・他薦でも良いので、興味のある方はお声掛けください。


工房見学から緋銅実演へ


今回、工房見学&質問コーナーを終えて感じたこと。

手作り指輪、緋銅、コラムニスト、パーソナリティ…

結局、自分は何者なのか?自分の立ち位置が曖昧なので、生徒さんの質問に答えながら、自分でもよくわからないことに気がづいた笑


工房見学は、主に職人の仕事場を紹介するので、やはり職人がいて、職人が話す方が、より生徒さんのためになるが、実際は不在の時の方がが多い。正直、自分では伝えきれない部分もあるし、職人ではないから、申し訳ない気分になる。


生徒さんは「日本伝統技法の緋銅」に興味をもってくれたのだから、緋銅のことだけをトコトンお話することが、今回の結論です。

今後は、緋銅作家として、立ち振る舞うことに決めました。

 

さらに、2018年からは「工房見学&緋銅実演&打刻体験」に変更します。工房でしかできないことだし、緋銅の実演はきっと生徒さんたちも喜ぶと思います。