TASKプロジェクト
TASKとは、東京の台東区、荒川区、足立区、墨田区、葛飾区の地域を表しています。
この5区には、多くの工場が集積しており、合わせると約1万2000の工場があり、23区全体の4割を超える“モノづくり”地域なのです。
これらの工場では、皮革、金属、布、紙、ゴム、木、プラスチック、ガラスといった様々な素材を加工し、工業用部品から生活用品に至るまで多種多様な製品を製造しています。
この地域で培われた熟練技術や高度な技能を有する企業と行政、支援機関、教育機関などが連携し、産業の活性化を目指す事業が“TASKプロジェクト”です。

TASK工場見学ツアー
普段の生活の中で、その身近にある製品が、実際には、どのような工程で作られているのか、現場を見る機会はほとんどありません。
ものづくりでは、製造工程を見ることは、新たなアイデアやコラボレーションなど思いもよらない連鎖が生まれる機会があります。
一見、全く関わりのない製品の製造の現場でも、その企業の事業内容や理念、歴史、現場の空間に触れ、そこで働く人を見ることは、数少ない機会であり、多様な気づきに結びつく最高の学び場となります。
金属・樹脂コース
<石川金網株式会社>
金網、パンチングメタルの専門メーカー。
樹脂押出機用フィルターのIKスクリーン、アートエキスパンドメタル等のメッシュアートシリーズ、その他様々な金網加工品の販売を行っていて、近年では、金網折り紙「おりあみ/ORIAMI」を製品販売している。

<株式会社日興エボナイト製造所>
エボナイトは、絶縁体などの電気部品から、ボウリングの玉・電話機・蓄音機・ラジオ・ダイヤル(操作つまみ)・カメラのボディ・万年筆など、多くの用途に利用されていましたが、プラスチックの出現により、エボナイトの需要は減少するも、現在は国内唯一のメーカーとして活動している。
モノづくり見学・体験の工場見学も受付しています。

<株式会社ミヨシ>
プラスチック製品の試作、小ロット生産に携わってまいりました。小ロット生産用にアルミニウム合金を採用した簡易金型、または量産用にプラスチック金型用鋼材を用いて金型を製作し、トライ成形機によって最終製品の製作まで行う。

<東日本金属株式会社>
鉄・アルミ合金・銅・真鍮などの金属を、熱を加えて溶かして、鋳型に流し込み、冷却して固める加工方法が「鋳造」です。
昔ながらの天然の山砂を使用した砂型鋳造法、鋳物の製品の仕上げまでを行う。

意見交換会&交流会
今回は、金属・樹脂コース(Aコース)に参加しました。また、同日皮革産業コース(Bコース)も行われていました。
各コース工場見学ツアー終了後に、co-lab墨田亀沢に移動して、意見交換会&交流会が行われました。
参加者、見学先担当者、関係者、事務局の方たちとの交流会は、またこのツアーのよい時間だったと思います。
個人的な意見は、ここでは記載しませんが、区域内外のデザイナー・クリエイター及びTASK(台東区・荒川区・足立区・墨田区・葛飾区)区域内の事業者が対象です。価値のある体験ができますので、積極的にご参加されることをおすすめします。
会場:co-lab墨田亀沢