共感の基準は直感

婚約指輪ブログではありますが、これは結婚指輪でもアニバーサ―リーリングでも基本的には同じ基準です。

メールでの問い合わせも打ち合わせでも、相手が何を求めているかを考えます。

求めているものが理解できれば、自分がそれに応えることができるのか、できないのかを自分で判断することができるからです。

できないは個性


これまでは、相手の要望にすべて応えることができるのが正しいことで、できないことに対して、できるようになる方法を探していた。それが正しいと考えていたし、それが商売で成功するための手段だと考えていたからです。その結果、できないことがあれば、自分や対人関係、その環境まで憂鬱な雰囲気になるほど強く影響を与えていました。

 

でも、それが大きな誤解だと感じるようになったのは、独立してから間もなくのことでした。

本当に大切なことは、相手の要望に対して、できる・できないではないと気がついたのです。

できることも個性であり、また、できないことも個性でいいのです。

想いの質


なぜ、そのように感じるようになったのか?

それは、その人の想いの強さで、できる・できないは決まると理解することができたからです。

婚約指輪を手作りする場合、デザインを考えるのは手作りされる方に委ねています。

よくある人気のデザインや、おすすめのデザインなどのアドバイスはしません。

そんなことは、当本人にとってどうでもいいことですし、そんなことを求めること自体が根本的に間違っています。

自分が作りたいデザインに対して、どうしたらできるかをプランニングします。

作る人の想いが強くなればなるほど、本人だけでなく、周りにも好意的な環境を与えていくのです。

そして、すでにある周りの環境、つまりサポートする側の影響も、その本人の環境を作り出すのです。

結論は、できることに集中することが正しい結果を生み出すという事実です。

できないは不調和


「こんな指輪を作りたいのですが、できますか?」

カバンから取り出した1枚の用紙に、この指輪が描かれていました。ご自身でパソコンを使って作成されたそうです。

できる・できないは本人の想いの強さです。

 

最初に紐解くのは、このデザインにどんな想いが込められているのかを理解することです。

その結果、このデザインしかないと判断するのか、このデザインじゃなくても良いと判断するのか。

このデザインしかないと判断すれば、次にどう作るのかです。

それも、最初から職人に頼るのではなく、本人がどうしたら作った証を残してもらえるかです。

 

プランニングで大切にしているのは、想いの強さと行動の質です。

その判断基準は、自分の直感です。

「お前の直感ってそんなに優れているのかよ!」って言われそうですが笑

 

直感は、想いの純粋性と比例します。

ここでの直感とは、自分の手作り指輪に対する想いの純粋性を考えてきましたし、常にこだわり続けています。

相手が心身から放つ想いの波動をしっかりと受け取るだけの器、そのエネルギーをしっかりと指輪に転化してもらう技術。

 

でも、できるを叶えるのは作る本人の想いになるのです。だから、プランニングはその方向に導くこと。

もし、できないとすれば、それは不調和なことが含まれているということです。
不調和なものから生まれたものは、確実に問題の種になります。

それを知りながら、生み出すことは正しい行動とは思えないし、生み出したら間違いなく純粋性は損なわれます。

 

だから、できるのも個性であり、できないも個性なのです。

最後に、この指輪は無事に手作りを終えて完成しました。

この指輪を見て、みんなが感動しましたし、みんなが喜んでくださいました。