宝石を留める技術

日本ジュエリー協会


みなさまは、一般社団法人日本ジュエリー協会という名前を聞いたことがありますか?

JJA(Japan Jewellery Association)の 略称でも有名なのですが、昭和63年に通商産業省(現:経済産業省)の認可を受けてジュエリー産業に携わる企業などの組織団体です。

 

JJAは、ジュエリー産業の健全な発展、振興を目的としてジュエリーユーザーに対しても情報発信をしています。

 

1997年にジュエリーコーディネーター検定資格制度を創設、ジュエリー産業の健全な発展と消費者の利益に資することを目的に人材の育成にも取り組んでいます。


46時中は危険


JJAのサイトでは、一文字、エタニティー(石が全周入っている)、ハーフエタニティー(半周)の指輪を四六時中身につけることは危険な行為と警告しています。

 

さらに、石が入っている指輪については、日常使いをしないことや、特にデリケートな細工ものは、注意するように記載されています。

石外れの原因


作りの悪さが原因となる場合はこのようなことがあります。

・宝石に対して、均等に爪留めされていない。

・宝石に対して、爪の大きさが十分でなく、また、数も足りない。

・デザイン優先で、爪がひ弱い。

・繊細な爪で、使用により爪が消耗してやせ細り、留める力が弱まる。

・爪留めが雑で、宝石がしっかり留まっていない。

・サイズ直しをして爪が浮いたままになっている。

・枠と石がアンバランス(既成枠の場合、しばしば見られる)


分かりにくい


作りの良し悪しまで、ジュエリーユーザーは判断することは難しいです。これは宝石の知識とは全く違います。

つまり、調べて理解できる程、宝石の情報よりも少ないこともあります。

 

中には、石が外れなければ良いという考えから、爪は飾りで、接着剤で固定するというジュエリーもあります。

細部過ぎますから、これを説明するかどうかは、取扱者の判断になります。取扱者が知らないなんて言葉にするなら、プロではありません。

修理できないこともある


ジュエリーユーザーができることは、選ぶ時に中石の品質だけでなく、枠、台座、爪留めの善し悪しも確認してください。

 

また、使う頻度に合わせて、定期点検をして貰いましょう。いくらしっかりした作りでも経年劣化は避けられません。

 

作りのしっかりしているものは、修理できますが、最初から作りの悪いものを、修理するのはとても難しいことが多いです。

長く愛用して頂く為にも、デザインや金額だけを優先しないようにしてください。