オーダーメイド
子供の頃から、銅は身近な存在として思い出があり、工房で自分が作業している緋銅を見て、懐かしく思い出されたそうです。
今回、スマホ用ケースのチャームに欲しいと緋銅のネームプレートのオーダーを頂きました。
アルファベットの大文字・小文字・数字から選ぶ事ができます。プレートの大きさは、長さ40mmとこれまでで一番の大きさです。これまでは、このサイズの緋銅はできませんでしたので、今回が初めての作品作りとなりました。
メモ用紙にざっくりと描かれた依頼の内容。実際、工房で打ち合わせをしているので、問題はありません。

制作の工程





銅板から糸鋸で切り出しをした後に成形をしていきます。最初に長方形に整えてから角を糸鋸で削ります。
ノギスを当てながら平行に左右のバランス、全体のバランスを整えます。
今回は、最初に中仕上げ程度に磨きをかけた後に、打刻を打ちます。
この打刻の作業は、オーダーの場合にはとても重要になります。
1文字、1文字、失敗は許されませんから、慎重にかつ集中して行います。
今回は、一回で納得ができる仕上がりになりました。
そして、いよいよ最後の磨きを終えたら、緋銅の作業となります。
納品させて頂きました
いよいよ緋銅の作業ですが、何度もイメージトレーニングをしました。これまでは、ピンセットで作品を掴むと成功するイメージが湧いたのですが、今回は環境が違います。
そんな中で、納得ができる緋色を引き出せたことは本当に嬉しくなりました。
先日、無事に納品も終わり、とても喜んでくださいました。
これから大事にして頂けたら、自分もとても嬉しいです。
オーダーメイドについてのご質問やお問合せなど、お気軽にお尋ねください。
