男性用のタックピン
結婚7周年を祝うプレゼントのご依頼を頂きました。デザインのモチーフは「竹」です。
竹をイメージしたもの、ここでは幹、葉、幹&葉の組み合わせやデザインを考えて、ご提案をさせて頂きました。
ネクタイピンもしくはタックピンの製品のオーダーメイドとなりました。
この後、作業の進捗に合わせてメールでやり取りをしながら作業を進めていきます。




試作の段階で、ネクタイピンの板の形状に課題があり、緋銅にするのは困難と判断を致しました。
そこで、もう一つのアイテムであるタイタックでご提案をさせていただきました。
『幹&葉のデザイン』
試作なので、形の削り出しは粗い状態で仕上げ、2種類のプレートを見本として確認して頂きました。
この2枚を比べると、横幅が1mm違うのが分かりますか?
1㎜でもイメージが変わるので、どちらが好みかを選択して頂く為です。また、緋銅の色合いの仕上がりも確認して頂きます。
※毎回緋色は異なります。写真と実物の色合いは多少異なります。
金具の色は白(銀)色を考えています。




いよいよ作品の制作




緋銅の作業は、これまでの集大成の作業ともいえます。
『もし、失敗なら最初から作り直し』
最高ランクの緋色を引き出すには、銅を溶ける寸前まで熱する必要があります。
離すタイミングが早ければ、緋色にはなりません。失敗です。
逆に、タイミングが遅ければ溶けて作り直しです。
前者の場合には、磨きから再スタートができますが、条件が厳しくなりますので、一回で成功させることがベストです。
職人との共同作業でもあり、この時の成功は大きな喜びと自信になりました。

実際に完成品を見た感想
依頼主様から実際に完成品を見た感想を頂きましたので、ご紹介します。
写真で見るのとは違って、実物はなんともいえない光沢があります。
角度によって表情を変える閼伽がとても素敵です。
デザインも二枚の葉がしっかりと寄り添っていて、優しげでありながら、きちっとした貫禄も感じられます。
しっかりと裏張りがされていて、タックピンとして頑丈で使い心地がよさそうです。
プレゼントする時にたくさん語れることができそうで、今からとてもワクワクします。
本当にありがとうございました。

オリジナルオーダー作成の流れ
打ち合わせについては、工房もしくはメールで行います。
① デザインの打ち合わせ
↓デザインの検討
② デザインの決定
↓
③ お見積もり&納期提示
↓ご入金
④ 制作
↓
⑤ 納品
