ダイヤモンドの鑑定書

カット:Cut


カットが重要視される理由は、色を強調したり、インクルージョンを隠したりすることができるからです。

見た目で言うと「キラキラ眩く光輝く」に大きく左右しています。

  • 3EX H&C
  • 3EX
  • EX H&C
  • EX
  • VERY GOOD
  • GOOD
  • FAIR/POOR ブライダルでは扱われないグレード

カラー:Color


ダイヤモンドの色は、最高が「D」から始まり、「Z」は黄色で終わります。無色透明は希少性が高いです。

ある一程の黄色味になると、ファンシーカラーダイヤモンドの評価になり、基準も変わります。

  • D・E・F 完全に無色透明
  • G・H・I・J 無色

日本のブライダルではこれ以下は扱われないグレード

  • K・L・M わずかな黄色
  • N…Z 薄い黄色…黄色

カラット:Carat

カラット (Carat)

ダイヤモンドの重量は、カラット(ct)で表示され、1カラット(ct)=0.2gです。

つまり、正確には「重さ」を意味しています。

ただ、ダイヤモンドを比較する上で、「大きさ」と表現されるのが一般的です。

クラリティ:Clarity


  • Flawless(フローレス:内外部無欠点)=FL
  • Internally Flawless(インターナリー・フローレス:内部無欠点)=IF

ともに10倍の拡大で無欠点

さらに、希少価値があり価格も高い。

  • Very Very Slightly(ごくごく僅かな内包物)=VVS-1 VVS-2

10倍の拡大で発見困難な内包物

  • Very Slightly(ごく僅かな内包物)=VS-1 VS-2

10倍の拡大で発見がやや困難な内包物

  • Slightly Included(僅かな内包物)=SI-1 SI-2

10倍の拡大では発見が容易だが、肉眼では困難な内包物

  • Imperfection(欠陥・欠点)=I-1 I-2 I-3

肉眼で容易に発見できる内包物

 

【インクルージョン(内包物)は必ずしも否定的な要因ではない】

「天然のダイヤモンド」である証拠であり、またカッター(研磨職人)が原石をどの様にカットするかを決定する要因にも役立っている。

ダイヤモンドの豆知識


【インクルージョン(内包物) 】

ダイヤモンド中に包有される鉱物の総称で、結晶インクルージョンとしてはダイヤモンド、ガーネット、オリビン、ダイオプサイド、スピネル、グラファイト、ヘマタイト、マグネタイト、パイロォタイトなどがあります。

また劈開、割れ、成長線、双晶面などもインクルージョンとして取り扱われます。

【トリートメントダイヤモンド 】

放射線照射によって人工的に着色したダイヤモンドで、黄色、褐色、緑色、青色、水色、ピンク色、赤色など各色の着色ダイヤモンドがあります。

【リカット】

研磨済のダイヤモンドを何らかの理由により再研磨すること。

【フィニッシュ 】

ダイヤモンドの4C評価の1つであるカットの評価は、プロポーションとフィニッシュによって総合評価されます。

フィニッシュはダイヤモンドのシンメトリー(ダイヤモンドの形状、ファセットの対称的な配置と場所の正確さ)とポリッシュ(研磨済みダイヤモンド表面状態)の項目から成り、それぞれの項目についても評価されます。

【プロポーション 】

ダイヤモンドの4C評価の1つであるカットの評価は、プロポーションとフィニッシュによって総合評価されます。

プロポーションはダイヤモンドの深さ、ガードルの厚さ、テーブル径、ファセットの角度などの要素を含みます。

プロポーションの優劣は、ダイヤモンドの美しさに大きく影響します。

【劈開】 

劈開(へきかい)とは、結晶がある方向に沿って平滑(平らでなめらかなこと)に割れたり、剥がれたりする性質をいいます。

結晶の原子同士を結びつける力に弱い方向が存在するのが原因です。ダイヤモンドでは、正八面体の面に対して平行に劈開が存在します。

【ポイント 】

ダイヤモンドの重さをあらわす単位で、1/100カラットを1ポイントといいます。

1カラットは100ポイントとなるので、たとえば0.12カラットは12ポイント、0.02カラットは2ポイントとなります。厘と同じ。

ダイヤモンドの3つの効果


【シンチレーション 】

ダイヤモンドの光のきらめき。照明、ダイヤモンド、観察者のいずれかが動いた時、ファセット(研磨された面)から閃光またはきらめきが生まれますが、この光のフラッシュ効果をシンチレーションといいます。

【ブライトネス 】

ダイヤモンドを真正面から見た時、外部内部のファセットから反射されて見える白色の光。

従来は「ブリリアンシー」と言われていました。

【ディスパージョン 】

宝石にみられる光の効果で特にダイヤモンドの美しさを構成する要因の1つ。

ダイヤモンドに入射した白色光がダイヤモンド内部で屈折反射を繰り返し、白色光を構成するそれぞれのスペクトルに分解され“虹色"を示します。ファイアと同じ。