99%の自信と1%の不安
自分の中では、『絶対』という言葉に特別な意味合いがあります。
絶対と言葉にするときは、自分に対しては使うことがありますが、対人の場合には、ほぼ言葉にしません。
自分が対人に絶対と言葉にするときは、自分なりにそれなりの覚悟をもって使います。
絶対という言葉は、そもそも相手を安心させる効果があります。
言われた本人も、その言葉に期待をします。
期待というものは、時間と共にその人の都合の良い方向に膨らみます。
その分、その期待を裏切られた時の反動は大きいです。
さらに、それが悪い影響を与えるのです。
10代の自分は、絶対を自己の欲を満たすためや自己防衛のために使っていた。
絶対という説得力ある言葉に頼るようになり、毎日のように、口癖のように使っていました。
相手の事を思いやる気持ちよりも、自分の気持ちを優先していました。
しかし、あることをきっかけに、その考え方が間違えだったことに気がつきます。
その時、これまでの自分の行為を深く反省し、その日以降、「絶対」を自分がどんな時にどんな考えで使っていたのかを、また人はどんな時に使い、その結果はどうだったのかを意識するようになりました。
正直、絶対大丈夫です!って強く断言されるほど、過度の信用をしないように受け止めています。
また、絶対を軽々しく連呼したり、口癖になっている人は最初から信用していません。
現在までの自論は、『人が言う絶対はない。絶対を連呼する人は疑え。』
指輪は最終検品で自分の目でしっかりと判断しています。
完成した指輪でも100%の自信はありません。その理由は、相手も同じように納得してくださるかわからないからです。
なので、常に99%の自信と1%の不安があるのです。
さらに、婚約指輪の場合には、納品の段階で手作りされた本人は満足してくださったとしても、まだ不安は残ります。
それは、相手の方が満足してくださるかどうかです。
今日、プロポーズの成功を電話にてご報告してくださいました。
メールも嬉しいですが、このように電話ですと、喜びの声も聴けますので、とても伝わります。
見事にサプライズは大成功され、さらに指輪もとても喜んでくれたそうです。
この段階で、自分の1%の不安はなくなり、100%の自信に変わります。
また、ひとつ素敵な手作り婚約指輪の物語が歴史に刻まれました。

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