純粋になれる指輪
この愛情は、永遠に変わらないと今は思っていても、将来は誰もわからないものです。
常に、人の心は環境から大きな影響を受けています。
穏やかに、余裕のなる楽しい暮らしを、日々過ごすことは多く方が望むことではないでしょうか。
特に、これから一緒に人生を共にすると決めた人は特別な感情があります。
『この人しかいない』と運命を感じて、一緒になる事を決めるはずですから、指輪にもそれなりの想いがあるはずです。
指につける指輪を見る度に、当時の自分に戻れるきっかけになったり、勇気をもらったり、純粋に幸せを感じたり…
間違っても、束縛されているという感情をそもそも抱く事自体、入口が間違っていたのです。
指輪をつけ慣れないのは、指輪ではなく指輪をつける行為に自分が納得していないだけです。
たかが指輪は、それだけの価値しか最初からなかったのです。
そんな指輪を選んだのも、ぜんぶ自分の選択です。
自分が手作り指輪をプランニングする目的は、指輪はただの指輪だとは考えていないから。
自分が身につけて幸せになれる指輪を考え、追求してきました。
どうしたら、自分から身につけたいと本気で思ってもらえるか、いや自分ならどんな指輪を身につけたいか?
自分はもともと好き嫌いのはっきりしているタイプだし、凝り性な気質もあります。
自分が嫌いなことは、当然だがやりたくないのです。
自分がやることは、自分が心から必要で身につけたいと思える世界にひとつだけの指輪です。
制作の目的は、統合です。統合とは、2つ以上のものを合併して1つにすることです。
だから、時間が掛かったとしても、自分で行わなければなりません。
人が手取り足取りやったら、本当の手作りする意味からかけ離れた結果になるのです。
デザインの目的は、統一です。
統一はコンセプトになります。絶対に変わらないもの、代替のないもの。つまり、原点であり「ゼロ」なのです。
だから、コンセプトにこだわるのです。
どうでしょうか?
今回は、手作り指輪のプランニングの構造を簡単ではありますが、ご紹介させていただきました。
この構造の中で、どう受け止め、どう感じて、どう行動するか、そして何を感じるか?
その答えには、正解も不正解もありません。
つまり、すべては自分なのです。