ヤスリで削る

ヤスリの種類


ヤスリの形は断面の形状により、平、丸、半丸、角、三角、先細、シノギ(台形)、楕円、腹丸などがあります。

 

ヤスリ目には、荒い順に、中目→油目→精密とあります。

 

ヤスリの大きさ、目の荒さ、形状と選ぶ項目はいくつかあります。

 

ヤスリは自分との相性もあるので、どれが良いとは一概には言えませんが、やはり金額の高いヤスリと安いヤスリでは、仕上げりの具合、耐久性、作業の効率など影響するので、職人がこだわるようにリンプラもこだわり、皆様のヤスリをご用意しています。


ヤスリのかけ方


整形する面積と比例して大きさを選びます。また、ヤスリがけする部分の形に合わせてヤスリの形を選びます。

 

ヤスリは手にしっかり握って持ち、人差し指を上におき押し付けるようにヤスリを動かします。

 

平面に対して斜め前方にヤスリを動かし、表面にヤスリ跡が均一になるようにします。摩り始めと最後は力が入りやすく両端を削りすぎるので注意が必要です。

 

平面が波を打たないように、ヤスリがけする時は長いストロークで一気に削ります。

 

ヤスリは押す時に削ります。引く時は、力をいれません。

固定の仕方


ヤスリをかける対象物はしっかりと固定します。基本は手で押さえますが、対象物によっては平ヤットコを使用することもあります。

 

すり板を使って固定すると作業もしやすくなります。

姿勢


ヤスリをかける時は、手が動かしやすく身体全体も自由に動かせるようにします。

 

足を組んだりせず、椅子の高さ、安定のよい位置に構え、削る面に対して、平行に身体が動くように習得します。

均一な平面は美しい


真っ平らな面は、波を打ったような面と比べ、断然美しい。

 

ヤスリ、ヤスリの持ち方、動かし方、対象物の固定など、技術向上のためにあらゆることを、調整していきます。また、こまめに計測することも大切です。手作業なので理屈ではなく、手や体でその感覚を習得するしかありません。

 

均一な平面を無駄な動作なく簡単そうに仕上げる職人と一緒にいるからこそ、学ぶことができるし、さらに技術を身につけたいと欲が出るし、その成果としてプランニングの技術アップにもつながっています。