職業病
毎日、工房に行く手段として電車を利用しています。
駅やホーム、車内では男性、女性問わず、気にかけていることがあります。
それは、身につけている宝飾品のチェックです。
特に、左手の薬指を見るのは習慣になっています。
ある種、職業病だと言えますが、左手の薬指を確認して2つのことを考えています。
- 指輪
- 指
『指輪』
指輪に関しては、婚約指輪なのか、結婚指輪なのか、その指輪の素材は?デザインは?などの情報から、その方の物語を勝手ながら自分なりに創造して楽しんでいます。
日本では婚約指輪を普段から身につける習慣はまだ定着はしておりませんが、海外では普段から身につける習慣があります。日本に来ている外国人女性旅行客の方は大粒のダイヤモンドの婚約指輪を身につけているのですが、とても素敵です。
日本では0.2ct~0.3ctのダイヤモンドが主流ですが、今の時代なら0.5ct~1.0ctまでサイズアップしても良いと思います。もちろん、婚約指輪の価格も高くなるので男性の負担はますます大きくなりますから、その際は、お値打ち価格でご提供しています。
結婚指輪を身につけている場合は、どのくらいの期間身につけているのだろうか、サイズは合っているのか、さらに素材やデザインなどから選んだ理由を創造しています。
自分の統計では、指輪の幅は2㎜~3㎜、ストレートを多く見かけます。
正直、どこのブランド、メーカーの指輪なのかはわかりませんし、またそこに興味がないので、考えることはありません。
余談ですが、「これ、〇〇(ブランド)の結婚指輪なんですよ。」、「これ、〇〇ってダイヤモンドなんですよ。」、「これ、銀座にあるジュエリーショップ〇〇で購入したんですよ。〇〇ってご存知ですか?」など言葉を掛けられることがあるのですが、正直、受け答えに困惑します。その理由は、その言葉に自分が共感できないのを知っているからです。
例えば、「この結婚指輪には、〇〇という思い出があるんですよ。」という言葉を掛けられれば、共感できますし、受け答えも困りません。自分に嘘をついてまで、心にない言葉は言えませんからね。
ここから、話を戻しますが、指輪からその方の人物像を創造すると、いろいろな気づきがあります。例えば、左手の薬指に指輪を2本している方がいます。セットリング(ダイヤモンドの婚約指輪+結婚指輪)ではありません。デザインとしては2本共シンプルなので、結婚指輪にも考えられます。どうして、2本重ねて身につけているのでしょうか?
さすがに、本人にその理由を聞くことはできないので、物語をいくつか創造することで毎回終わるのですが、これが案外、過去に現実になったりするから面白いのです。
そういう意味では、自由な発想の源になっているのかもしれません。
『指』
最後ですが、指です。
指のカタチを見たり、指のサイズを推測したりしています。指のサイズと身長、体系などざっくりですが記憶していきます。実験や調査する期間があれば、参加したいくらい興味があります。
最近は、手相ではなく、手そのものに興味があります。皮膚のうるおいやしわ、血管、爪とか、お手入れによっても違うのでしょうが、十人十色同じ手はないなと感じました。
年を重ねる毎に、細い指輪ではなく、大振りな指輪をする傾向にあるのは、手を喜ばせるため、手をより綺麗に見せる為だと言われた方がいました。
綺麗に見せるとは、人の目線が指輪に注目されるから、自分の不細工な手を人前に出せるという意味でした。
数年前に流行したビーズのアクセサリー。ごく少数ではありますが、身につけている人もいます。ジュエリーの似合う大人の女性が身につけているのを見かける度に心の中では、大変申し訳ないのですが残念な気持ちになり悲しくなります。また、ファッションのアクセサリーを身につけている方も多いですよね。
自分は、男性、女性関わらず、ジュエリーを身につけている方を見ると、素敵だな、かっこいいなと思い、その物語をまたまた勝手に創造しています。
手作り指輪はもちろん、受け継いだダイヤモンドや宝石のジュエリーなど関わる事ができることができるなら、自分の役割(プランニング)は、「感動と喜びを増やす」世界にひとつの物語をご提案することです。





