結婚指輪を奪う日常の罠

 普段の生活や仕事や家事から冠婚葬祭まで、毎日ずっと身につけている結婚指輪。ふたりで選んだ結婚指輪を「失くすなんてあり得ない!」と考える方は多いのではないでしょうか。

 

「結婚指輪を失くしたことはありますか?」

 

実は、既婚男女を対象に行ったアンケート(情報元:美レンジャー)の質問です。

アンケート対象者の200人のうち女性は22人、男性は33人が結婚指輪を失くした経験があると分かりました。

これって、2.7人に1人は経験していることになりますから、他人事ではありませんよね。

結婚指輪の紛失防止


  • 置き場所を決める

 一時的にはずすという状況は、家でも仕事でもどこでも起こります。室内では、置き場所を指定したり、外出先では、指輪を入れる専用ケースを持ち歩いたり、ネックレスに指輪を通して首からかけるなど、自分のルールを決めましょう。

なお、服ポケットは、指輪が飛び出す可能性が高いので極力避けましょう。

  • 指のサイズと指輪の関係

 指輪のサイズは、指にぴったり合わせます。それまでつける習慣がない人は、違和感があるでしょうが、徐々に慣れます。指は人によって違いますから、フィッティングを重ねてサイズを決めます。

当たり前ですが、指のサイズは変わります。指輪がくるくるまわるようなら、サイズ直しを考える時期です。手が濡れたり、手を振っただけで抜けることがあります。いつの間にか…という原因になります。

  • 水回りに要注意

 お風呂や料理、皿洗いの水仕事、洗面所や外出先のトイレや温泉・プールなどでも、うっかり指輪を排水溝に流してしまうこともあり得ます。水回りは指輪を失くしやすい危険な場所と認識して、自分のルールを決めましょう。

  • 外さないは逆効果

 「指輪を外さなければ、指輪は失くさない。」と言いますが、どんな時でも絶対外さないではなく、いつもとは違う場面でも絶対失くせないルールを決めるのが、シンプルで最も自然です。

 

 失くす原因は、習慣化した日常の無意識な行動が引き起こすとも言われています。ならば、絶対この指輪を失くせないと本人が自覚して、日々意識することができるものを選ぶのも対策だと考えます。

 

 絶対失くせない理由とは、愛着やこだわり。それも、自分ではなく、相手が想いを込めて手作りした結婚指輪だったら、失くさないでしょう。

結婚指輪を失くした時の対処法


まず、気づいたら心あたりの場所から探してみましょう。それでも見つからない場合には以下のような対処法があります。

  • 外で紛失した場合は届け出をする

 外出先での紛失の場合、警察、駅、商業施設などに遺失物届を提出します。その際、どのあたりで紛失したか心当たりがある場合はその場所も伝えましょう。ショッピングセンターなどの施設内で紛失したという場合は、管理室や防災センター、忘れ物担当部署などに届け出るとよいでしょう。

  • もう一度、排水溝を探す

 家の中で最もよく指輪を外すのは台所や洗面所などの水回りです。指輪は重いので、流れずに排水管のくぼみに残っている可能性があるのでもう一度探しましょう。

  • 正直にパートナーに打ち明ける

 もし心あたりの場所を探しても見つからなかった場合は、まずは正直にパートナーに打ち明けましょう。言いだしづらいことですが、なくしてしまったこと自体よりも、黙っていられることの方が嫌だと言う声は多いです。

新たに2本目の結婚指輪を購入するという選択もあり


 いろいろ探しても見つからない場合は、タイミングにもよりますが、新しく購入する選択も考えましょう。相手に内緒で、同じ結婚指輪をこっそり購入するのは、正直もったいないと思います。

 

内緒にするか悩む人は多いと思いますが、パートナーに素直に打ち明けましょう。

 

 結婚指輪は、ふたりの想い入れもあるし、安い買い物でもないから、失くされたことのショックは確かに大きいはずです。

でも、紛失したことをきっかけに、ふたりで新たな想いで結婚指輪を買い換えるという前向きな選択もあるのです。

 

 「失くしても安心だね。」って最初から失くすことを前提とした「紛失保証」を求めたり、提供するのは賛成できません。その理由は、根本的な問題解決にはなっていないと思うからです。

 

 結婚後の夫婦生活の間には、結婚指輪をなくすことも起こりうると理解した上で、お互いが失くすことを心配して身につけないのではなく、お互いが失くさずにずっと身につけたいと思える理想の結婚指輪を手に入れることが、何よりもの解決策だと思うのです。