ゆびわでありがとう。(2016.2)

2015年12月より、RINPLAではインターネットラジオ「ゆめのたね放送局」東京スタジオのパーソナリティを務める番組「ゆびわでありがとう。」がスタートしています。毎週火曜日AM10:00~10:30放送しています。

 

現在、月に2組のゲストをお呼びして一緒に番組を創っています。来週は3組目の方の放送です。現在は4本収録しております。

収録と言っても、番組の編集はほとんどなく、30分一発収録をしています。初めて挑んだ初収録。最初の番組クレジットを言い忘れて間が開きました。その後ジングルが流れた途端に、おもわず「失敗した。。。失敗した!しっぱいしたぁ~~」ってお手上げポーズ笑。そんな経験もあり、今では『トークライブラジオ』って呼んでます。

 

今月は3組の方の収録を控えています。そこでここまでの備忘録のような感想を綴ります。

職人との関係


最初のゲストに呼んだのが、現在一緒に工房で活動をしているジュエリー職人の板垣雄太さん。

ラジオ番組をもった理由のひとつには、手作り指輪をもっと多くの人に知ってもらいたいという想いだけではなく、この工房のメリットを多くの人に知ってもらいたいという想いが強かったです。

 

この工房のメリットは、実際に職人の作業を見学する事ができるということです。しかも、業界人ではなく一般の方ができるのです。これって凄いことなんです。さらに、ジュエリーを学んだ人や練習したい人向けに作業机&道具をレンタルしているのです。このレンタルアトリエって御徒町でもとっても少なくて、工房教室はあるのですが、月会費が結構良い金額になります。ここは、その都度払いや、必ず教室に入らなくても利用できるのです。その柔軟性な対応があったのでリンプラはここに移転し、再活動できることになりました。

 

さらに、2人のジュエリー職人の人間性に魅かれたこと。お互いに想いが通じて、同じ方向性で協力し合える可能性がありました。それでも、会社は違いますし、私は手作り指輪で職人はジュエリー全般ですから、最初からぴったり合うというよりも、行動をしながら、擦り合せていく流れでした。

 

約半年間の月日が流れ、この工房での夢を共有するようになりました。この工房ができること。それは、次世代へのジュエリー文化の継承以外ありません。これまで継承されてきた技術を次の世代に受け継ぐために、若手のジュエリー職人が仕事で生活ができるように。現状のジュエリー業界を悲観するのではなく、ジュエリーの新しい価値観を世の中に創造し、ジュエリーのファン作りが必要です。

 

ものづくりの魅力、技術の良し悪し、ものづくりへの情熱や想い。この工房で、それを5感で体験して欲しいと願います。

このラジオをきっかけに、さらに職人との関係は良い方向に進みました。

作家という道


当時結婚指輪の手作りをプランニングさせて頂いた時は、パソコン講師をされていたタマリタツキさん。「ゆびわでありがとう。」のラジオ番組紹介をゆめのたね放送局内のホームページに掲載するのに、ロゴが必要という事になり真っ先に脳裏に浮かんだのが、タツキさんのことでした。

 

その理由は、浅草店舗の壁面にイラストを描いて頂いた思い出とその後移転して失った苦い思い出があったからです。ある意味この番組のロゴイラストをお願いすることは、この番組は中途半端な気持ちではなく、本気で取り組みという自分との約束でもありました。

 

声を掛けたタイミングがタツキさんの転機でした。その後のラジオ番組出演の流れは、自然でした。このラジオ番組をやるきっかけには、ゆめのたね放送局のコンセプトである「ご縁・応援・貢献」そして、「ラジオdeありがとう」この2つに共感したからです。結構それが表面的な飾りではなく、本心で本気で取り組んでいたのがわかったので参加しました。

 

男性は結婚すると守りに入りやすいのですが、自分が子供のころからやりたかったこと作家という道を選んだことは素晴らしいことだと思いました。もちろん、それを支えて応援するパートナーの存在も大きいです。そんなふたりが大好きです。やっぱり手作りされる夫婦は絆が深い!!って贔屓目ですが本当に思っています。

心から成功して欲しいと願っていますし、これからも応援していきたいです。

自分たちの武器を広める


東日本大震災以降、日本でも徐々に広まっている「クラウドファンディング」。クラウドファンディングの専門家として活動しているファウンドプランナー山本ショウさん。

 

会社でも個人でも、これからはクラウドファンディングのプロジェクトをすることのメリット性、将来性に可能性を感じています。クラウドファンディングは、自分たちの“武器”を“お金”にかえることができます。

「この工房に人を集めたい」この番組収録後はさらにさらに職人も含め、面白いことが起こりそうな予感です。

手作りの婚約指輪を語る


まだ、放送はされていませんが、番組初の婚約指輪を手作りされた池田さんに、手作りの魅力を語っていただきました。これぞ「ゆびわでありがとう。」らしい番組になったのではないでしょうか。(実際、放送を聴いていないので笑)

 

池田さんは、打ち合わせから指輪のお渡しまで、家と工房が近いということもあり、合計にして工房に7回足を運んで頂けました。基本的には、指輪への想い入れは、行動や時間(期間)に比例していきますので、本当にこういうのが何よりも嬉しいのです。

 

放送時間を考えると、男性はバリバリ仕事している時間帯かもしれませんが、婚約指輪を自分で作れることを知るきっかけになったり、手作りを考えている人のプランニングのきっかけになれば嬉しいです。

婚約指輪の話から活動の話へ


収録前に打ち合わせをして、番組を一緒に創ります。その際に全体の流れを共有します。当初、婚約指輪を手作りする事の魅力をたくさん語りたいということで、打ち合わせ前にやり取りした駒村幸平さん。

 

実は、ラジオ出演の話をしたタイミングが幸平さんの転機のタイミングでした。打ち合わせは工房でさせて頂きました。色々番組を創っていく内に、最終的には手作り指輪の話は少しだけにして幸平さんの活動の話をメインにすることになりました。

「これでいいんです!」

自分のやりたいことは、手作り指輪の魅力をラジオで発信する事ではないのです。ラジオ番組の収録内容に関しては、あくまでもゲストの方と創る番組です。これまで4人の方と番組を創りました。当初の段階では手作り指輪の話(ゆめのたね番組ページ紹介)ですが、新しい活動や転職、結婚など丁度良いタイミングでした。

 

そのため、手作り“婚約指輪”の話をメインにしたのは、前回収録分のみ。 ただ、ご自身の活動を公開しなければいけないということではありません。ラジオ開始前と今では経験が増えたことでより考えを探求しています。手作り指輪の経験はもちろん伝えていきますが、手作りされた人の人間性、価値観、生き方を知ってもらい、共感される方が何倍も伝わると考えるのです。手作りのきっかけは、手作りに魅かれたよりも、手作りされた人の人柄をしっているからこそ、手作りに興味が持つと思うのです。 ラジオは、文章や写真とは違い、生の声だからこそ伝えられるものがある。今はそこを探しています。

 

最終的な目標は、リスナーさんがゲストの方の生き方や考え方に共感してくださることが、結果的に手作り結婚指輪の選択に繋がると考えています。 ラジオって楽しくて面白いバラエティよりも、ドキュメンタリーのような番組が創れたときこそ、聴いてもらいたいという気持が強くなります。だから、今回は手を抜いたとか、自分が感じたり、形式ばかりこだわるのは、本当に楽しくも面白くもない。その時精一杯に向き合うからこそ、楽しみや面白みが生まれるのです。

 

なによりも、ゲストの方に大変申し訳ない気持ちになります。ゲストの方が楽しんで頂けて、一人でも多くの方に聴いて頂けて、ゲストとリスナーの方との関係が生まれたり、深まったり、また手作り結婚指輪に興味を持つきっかけとなる番組が創れたら自分としては嬉しいと思っています。