映画から学ぶ「ALWAYS 3丁目の夕日」

今回の映画は、2005年に製作された山崎貴監督の『ALWAYS 三丁目の夕日』です。

 

その中でも多くの方が感動したという名シーンのひとつをご紹介します。

あらすじ

  • 名シーンのあらすじ

小説家を目指す茶川竜之介が、居酒屋の女将石崎ヒロミに淡い恋心を抱き、それを確信して指輪を買いに行くも先立つ物が無く、稿料の前借りも断られ、結局指輪の箱だけでプロポーズする。

 

  • 名シーン

カウンターに座っていた竜之介は、おもむろに指輪の箱を取り出します。

 

その箱を開けると…

 

箱の中には指輪が入っていません。

 

『指輪は…次の原稿料が入ったら買うから…』

 

ヒロミは『はめて…』と言って

 

左手薬指を差し出します。

 

戸惑いながらも竜之介は

 

“目に見えない指輪”を左手薬指にはめます。

 

ヒロミはとても嬉しそうに

 

自分の左手を店の裸電灯に掲げます。

きれい…うっとり

茶川竜之介が見えない指輪を箱から取り出すシーン

 

見えない指輪をヒロミにはめるシーン

 

見えない指輪を眺めるシーン

 

「きれい…」とつぶやくシーン

ここからはリングプランナーの感想

なぜ、このシーンに感動をするのか。

 

それは、人の心の内にある永遠で不変の想いに触れるからだと思います。

 

この想いとは、純粋であり精妙で微細な芯にあるもののことです。

 

婚約指輪は、誓いの証として贈ります。

 

誰もが目に見える状態で、左手薬指に身につけていれば誰もが婚約していると理解できます。

 

わたしたちは婚約指輪という存在ばかりに意識が奪われていたことに気がつくのです。

 

その反面、人が本来持っている知性、創造性、純粋性、至福を

 

思い出させてくれるのが、このシーンではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか?

 

婚約指輪を選ぶうえで、ダイヤモンドやデザイン、素材などこだわりはもちろん悪いとは言いません。

ただ、大切な人への想いの大きさを、どこで判断するかということには、いささか疑問を感じます。

 

ブランドを比べたり

金額を比べたり

他の人と比べたり

など

 

そこから、何の満足感を得たいのでしょうか?

それが、相手の気持ちの表れとして評価されるのでしょうか?

 

自分の好みと合わない

自分にはそんな高価なものはもったいない

自分は身につけない

 

それでもいいと思います。

 

ただ、お互いに芯の部分に触れることの大切さを覚えていてほしいと思います。

 

最後に

 

指輪を自分たちで手作りするものも、表面的な行為じゃいけないと思うのです。

 

つまり、指輪は現象でしかなく変化するものであることを知り

 

それ以上に大切な芯の部分を

 

手作りする過程の中で

 

自分で確認していく作業でもあるのです。

 

自由な発想とは、創造性です。

 

苦手ですって人も多いです。

 

でも、人は創造する力を誰でも備えていることに気づくべきです。

 

そして、誰もが人生のアーティストです。

 

もっと自由に、心から自分が楽しんでもいいと思います。