ビデオdeありがとう【3】

撮影当日を迎えました。

母が家を出る時間帯を見計らって、ビデオカメラを持ち、父のところへ。

 

「さぁ、(撮影&収録)やろうか。」

自分の顔を見るなり、そう切り出した父なのでした。

「おっ♪」

意外にやる気になっている父に正直驚いた。

これからどんなことを語るのか、自然と楽しみになりましたね。

体裁を気にした内容

撮影の準備も整い、いよいよ撮影を開始です。

父は父なりに、この日を意識して話す内容をまとめていました。

しかし、話している内容は、前回の打ち合わせのような自然な状態で出てきた言葉とはかけ離れたものでした。

 

その話は、自分の体裁を気にした内容にさえ感じました。

『まるで自分史のようだ』

これはこれで回顧録としては良いかもしれない…と心中は思った。

しかし、自分の心の中ではこれでは母には響きにくい何かを感じていました。

 

やはり、母への感謝の気持ちを伝えるはずの、「ビデオdeありがとう」としては何かが違う。

でも、それを父に強制したり、要求するものは間違った行為です。

そうではなく、父が自分自身でそのことに気づき必要があるのです。

 

『自分自身で目覚めさせる』

 

今の自分の役割は、覚醒する扉まで父を案内することです。

そこまで、案内する過程で、父の気持ちをさらに深く掘り起こすことが必要なのです。

それが、この「ビデオdeありがとう」のもうひとつの狙いなのです。

父に良い変化を促し成長するきっかけ作りにするためなのです。

父が話を終えた後、父の気持ちをさらに深く掘り起こすべく、いくつかの質問をします。

本人が一番の問題を抱えている

自分の「弱み」や「ダメなところ」を人前にさらけ出す。

「はじまり」と「おわり」が最初に必要で、5W1Hで物語を考えるということも前回のブログでも書きました。

 

「おわり」はこれまでの結果のことです。それに対して、良かったこと、もっと増やしていきたいこと、反面、反省したり、後悔したりすることもあるかもしれません。でも、それはそれで今更どうこうと仕方のないことで、それに囚われたり、拘る必要はないのです。

 

大事なのは「自分の弱みを隠さないで自分と向き合うこと」です。

そして、「こうやって改善しようと思っている」とはっきりと相手に伝えることです

そうすることで、自然と『自分の言葉』になります。

自分の言葉になれば、必ず相手の心にも響くものなんです。

 

『自分の言葉は、純粋な想いから成り立っているから、相手の心に沁み込む力がある』

 

だから、本人がそのことに気づかずに、自分の言葉で伝えることができなければ、感動も喜びもないのです。

解決や打開策は自分自身でしかできません。なので、本人が一番の問題を抱えているのです。

収録時間合計50分

密着時間は3時間。その間の収録時間の合計は50分となりました。

DVDの再生時間は5~8分に編集しようと考えています。

どんな流れで語り部分を抜粋していくか、そして母に伝わる動画を創りこんでいきます。

 

『親子の絆を深める時間だった』

 

今回の撮影で感じたこと。それは、自分も父の事を少しは理解するきっかけになった。

これまで、一緒に過ごす時間も、真剣な会話をする時間も、本当に少なかったと思う。

いつの間にか自分の中では、父に対して一方的な感情を抱くようになっていたし、父はこういう人だと決めつけるようになっていた。

 

その作られた父の人物像は、まるで氷山の一角が溶け落ちるような出来事だった。

父の素顔の片鱗を垣間見ることができた。これをやる価値はあったと自分では実感している。

 

『人は自分を映す鏡』

 

心理学では、ミラーリングと呼ばれるが、まさに父と自分は一緒。

散々ここまで、息子でありながら父のことをいろいろと綴ってきた。

反面、自分自身に置きかえても同じことが言える。

 

唯一父と違うのは、『自分を許し、自分が好き』ってこと。

『自分自身にありがとうを伝えてください。』

3回目の撮影のときに、父に言った言葉です。

父は、自分の事を誉めないどころか、自分の運命を嫌っていた。

自分を愛するということの重要性

これまで、父の話を聴いてきて何か足りないと思っていたのは、これが原因だった。

父に、そのことについて、いろいろと語りかけた。

『自分を許し、自分を好きになる』

これが、覚醒の扉。あとはもう、父次第だと思う。

 

今日はいつになく、父と母の会話は多かったし、楽しそうに笑っていた。

父は父なりに考え、行動をしている姿をみてると、自分も嬉しくなる。

 

『父を許し、父を好きになる』

それも自分を愛するということなんです。

もうひとつの感謝を込めたプレゼント

「ビデオdeありがとう」

~40周年記念に父から母への感謝の気持ちを伝えるサプライズビデオレター~

結婚40周年は、ルビー婚式です。深赤色のような二人の深い信頼と誠意を表します。

 

今年、母がピアスを欲しがったことがあった。

既製品のルビーのピアスを購入することも選択肢にあったけど、それじゃ面白くない。

やはり、自分の専門としてる仕事だからこそ、こだわりたい。

母のために、ルビーのピアスを作ることにしました。

普段から着けっぱなしにできるような、シンプルなゴールドのピアスを作ります。

 

思いつきからの行動なので、動画公開日の24日のクリスマスイブには間に合いません。

もしもこれが依頼人からの要望だとしたら、24日に間に合わせるために、職人にお願いをすれば不可能ではない話です。

 

それをしない理由は、最近感じた事があったからです。

それは、プロポーズの時に渡す婚約指輪。もちろん、プロポーズを決断するまでにはいろいろなことがあったと思います。

だからこそ、誓いの証として婚約指輪はあった方が良いと思います。

しかし、日程の少ないプロポーズの計画は、当日までバタバタと慌てて行動されませす。

婚約指輪が欲しいと思っても、すぐに手に入りません。いや、すぐに手に入るものもあるかもしれません。

 

『ホントにそれでいいの?』

 

一生に一度の婚約指輪ですが、これってプロポーズの儀式のためって意味合いが強いと思うのです。

もちろん、彼女が喜ぶために必要なのかもしれません。ただ、そうまでして、その時に絶対なければいけないのか?

 

『24日になくても、想いが伝わることを証明したい。』

 

だから、24日にこだわることはしません。

むしろ、間に合わない事実に対して、何か楽しい演出を考えればいいと思っています。

 

「ビデオdeありがとう」

~40周年記念に父から母への感謝の気持ちを伝えるサプライズビデオレター~

決行まであと4日。

ルビーのピアス

RINPLA

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