ビデオdeありがとう【2】

正直なところ父の気持ちが変わり、「やらない」と言われるのではないかと、心配もしていた。

今朝まで、自分なりに整理をして、何が父にとって障害・悩みになっているのかを考えていた。

「はじまり」と「おわり」

まずは、これを理解してもらいながら、その間(内容)のことをわかりやすくまとめた。

5W1Hで考える

わかりやすく相手に伝えるために『5W1H』で考える。

  1. WHO:だれが
  2. WHEN:いつ
  3. WHERE:どこで
  4. WHAT:なに(出来事・事件)
  5. WHY:なぜ
  6. HOW:どのように

今回父には、2と3は一緒でも構わないと伝えました。

何歳のとき、何十代のとき、西暦でも昭和でも平成でも、何月でなくても、季節でもいい。

過去にあったどこかの1日でもいい。父親参観日とか10年目の結婚記念日とか、正月の初詣とか。

ここでは、おおまかな場所や時代はセットになることもあるからです。

 

ここからが、今回の「ビデオdeありがとう」のオリジナルの部分。

「はじまり」1、4、6(結果)「おわり」となります。そして「おわり」のあとに5を加えます。

本来では、物語のきっかけとなる原因や動機にあたる5ですが、ここを母へのメッセージにします。

楽しい思い出がないことに気づく

最初の打ち合わせで、40年間を振り返った中で、楽しかったことと辛かったこと、感謝していること、申し訳ないことなど。

喜怒哀楽のエピソードを話をして欲しいとお願いした。

「楽しい思い出が少ない…ない。。。」

父本人が驚いたかのように呟いた。

本人は分かっているつもりだけで、事実は本人がそのことに向き合わず見ようとしなかった結果だと思うのです。

これは一例であり、基本的にこの態度で40年間共にしていたかもしれません。

それが良いとか悪いとか、多いとか少ないとかではなく、それが現実なのです。

 

これまで見ようとしなかった結果と向き合わせることになりますから、父にとっては大変なことだと思います。

食欲がない…と言いながら3食しっかり食べているところを見ると安心します笑

なんで今やるのかわからない

話は戻りますが、今回の「ビデオdeありがとう」をやるきっかけについて。

これは、2015年本当に飯田家にはいろいろ解決できない問題に直面してきた。

今年に限ったことではないですが、2016年を迎える区切りとして何かできることはないかと考えたのが昨日の朝のこと。

2014年3月位から面白いことを体験していて、自分がどこにいても、心の環境が整えられるようになった影響もあります。

整えられたことによって、これまで以上に毎日ストレスから解放されつつ、自分の人生を歩みだせています。

そこで、思いついたのが「ビデオdeありがとう」でした。

昔テレビで見たさんまのからくりTVのビデオレターが脳裏に浮かびましたね笑。

先月の出来事ですが、婚約指輪を手作りされた方のプロポーズ成功のご連絡の中に、わたしが編集したDVDをなんと連続5回再生してくださったそうです。自分にとってもこれってかなり嬉しいことです。

 

「なんで今やるのかわからない」

 

考え込んでいた父がそう言い始めました。

この動画が必要かどうかわからない。

自分のことをなぜ話さないといけないのか?話す必要はない。

体調の悪い今やるべきなのか?

もっと体調のいいときにやればいい。

感謝の気持ちを込めて、「ありがとう」でいいじゃないか。

などなど

一転して打ち合わせは難航していきます。

今できないことは先でもできない

「ありがとう」だけでは相手には伝わらないし、響かないから感動も喜びもない。

そもそも、感動も喜びもなければ、「ビデオdeありがとう」をやる意味がないというのが自分の考え方です。

だから、自分にとって今がベストなのです。

 

父から体調が悪いとの話がでて、尚更今しかないと思った。

ある年齢を過ぎれば、この先の人生は上昇か下降か、どこにいるのかわかるはずだ。

時間は有限で、明日も生きれるという保証はないが、生きれるからまだ大丈夫と思ってしまう。

もっと、「ベストの時」と状態を言うが、その時は保証されていない。

だから、大事なことは、今がベストの状態なんだと受け止めることなのだ。

そうでなければ、何にもできないを理由に、ただただ時間を無駄に消費しているだけなんだ。

 

先延ばしにするのは、本当にやりたくないと思う時だけでいい。

自分はそう思っている。だって、無理してやっても楽しくないし、感動も喜びも薄いから。

でも、もしかしたら一緒にやってくれる人が傍にいて、応援してくれたら、そうは思わないだろう。

 

結果的に、この提案をしたことで恥ずかしいが、両親が結婚40周年の節目だと知った。

本当に自分も父と同じだな。。。

語り出した父の意外な一面を見る

なんとか、なんとか、打ち合わせは中断することなく進んだ。

そこで感じたのは、色々な柵というかこれまで自分を守っていた鎧のような考え方だった。

結局、そこなんだよね。

これって、手作り指輪も一緒なんだけど、自分でしか解決できない部分でもある。

難しいと思うかもしれないけど、それはその解決の扉をさがしているから。

もしも誰かが、その解決の扉の前まで案内してくれたらその分気持ちも楽でしょ。

あとは、その扉をどうするかは本人次第。

 

「徐に語り始めた父」

 

自分は言葉を挟まずにずっとずっと話が終わるまで聞き役に徹した。

語る内容とかではなく、語りながら、父は過去の事を紐解いているように思えた。

本心を語り始めていく。その話は、自分は初めて聞いたことばかりだった。

語り終えたのは10分後だった。

その間、ずっと考えながら、話をしていた。

それまで、自分が父に抱いていた不安はある程度は解決されていた。

 

最後、父に補足する点を伝えた。

そして、撮影前の最終打ち合わせを終えた。

 

あの父の言葉は飾り気のない純粋な想いだった。

父がどういう考え方で人生を歩んできたかを、改めて知るきっかけになった。

人生いろいろな出来事があり、結果があり今の自分がある。

 

〇〇だと思っていたら、△△だった。

マイナスからプラスの場合の意外な一面は、自分と父との関係を良くする効果があった。

だから、語り終えた父に素直にとても良かったよと伝えた。

父は腑に落ちないような顔で、「そうかなぁ、これでいいのかぁ」とすっきりしないようだった。

あともう少し、父に難しい課題を出しても良さそうだ笑

 

今日のまとめ

自分がやりたいと思ったら、まず行動してみることをおすすめする。

行動した結果、自分であらためて決めればいいと思う。

見えないものを自分の頭で考えても、見ることはできないのだから。

 

おわりに

ふと、なぜ手作り指輪に関係ない内容のブログを綴っているのかという理由。

自分は団塊ジュニア世代です。いつかは来るとはわかっていたけど、考えていなかった親の介護の問題。

父が倒れたときに、はじめて介護に直面しました。当時は、現実の介護のギャップがあり過ぎて、驚きと戸惑いの連続でした。

そこから家族との向き合い方を考え始めました。

今回は指輪を手作りすることはないが、感動と喜びを増やすというのが活動の根底にある。

「ラジオdeありがとう」や「ビデオdeありがとう」、すべては繋がっていて、相手に想いを伝える最幸のツールなのです。


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