ビデオdeありがとう

ビデオdeありがとう


「ビデオdeありがとう」

~ 40周年記念に父から母への感謝の気持ちを伝えるサプライズビデオレター ~

 

結婚40周年は、ルビー婚式です。深赤色のような二人の深い信頼と誠意を表します。

2015年7月31日の朝、くも膜下出血で倒れた父。

その前に病院で検査をしていました。その検査結果は、入院してから知らされました。

『直腸ガン』でした。無事に手術も成功。それでも約3ヵ月の入院生活を余儀なくされました。

 

10月末、無事に退院。現在は、自宅療養しながら、リハビリを続ける毎日です。

常に母は父に対して献身的に接してきた。40年間ずっとだ。

 

自分が小学生の頃からパートを始めるようになった。

現在でもパートをしている。父は、かなり自由奔放に生活をしてきたと思う。

それでも、母は父を支えていた。今回の出来事でもそうだった。

毎日のように、パートをして病院へ通う生活を繰り返した。

大きな病気をしたことで、父もこれまで以上に母に感謝しているように思えた…

 

『喉元乾けば、熱さ忘れる』

今の父はそんな風に思えてならないし、「ありがとう」とは言うがあいさつ程度にしか聞こえないと感じた。

頭を抱えだす父

今回の「ビデオdeありがとう」をやるきっかけについて。

これは、2015年本当に飯田家にはいろいろ解決できない問題に直面してきた。

今年に限ったことではないですが、2016年を迎える区切りとして何かできることはないかと考えたのが昨日の朝のこと。

 

2014年3月位から面白いことを体験していて、自分がどこにいても、心の環境が整えられるようになった影響もあります。

整えられたことによって、これまで以上に毎日ストレスから解放されつつ、自分の人生を歩みだせています。

そこで、思いついたのが「ビデオdeありがとう」でした。

 

昔テレビで見たさんまのからくりTVのビデオレターが脳裏に浮かびましたね笑。

先月の出来事ですが、婚約指輪を手作りされた方のプロポーズ成功のご連絡の中に、わたしが編集したDVDをなんと連続5回再生してくださったそうです。自分にとってもこれってかなり嬉しいことです。

 

早速、母がいない時間に父に提案する。

父もこの企画を気に入ってくれたようで、やることになった。

そこまでは良かったのですが、具体的に打ち合わせをしながら、父にやってほしいことを伝えると…

 

だんだん、難しい表情を浮かべ始めた。

さらに、さらに、頭を抱えだす父。

 

「面倒くさい」「大変な作業」

そんなところだろうか。急にテンションが下がってる。

もしかして、軽い気持ちで40年間ありがとうって言うつもりだったのだろうか。

 

そんなありがとうは、薄っぺらい。

過去の出来事を、当の本人が忘れているからいつまでたっても、どんなことがあっても変わらないと思うんだよ。

記憶を思い出すなら、写真とか身の回りの物とか、何でも1つや2つはあるはず。

最初から言い訳ややらない理由を言う前に、まずは行動する。

行動しないとその結果なんてわかるはずがないと思う。

そもそも、行動しないことが感謝してないってことじゃないのかとさえ思う。

 

「なんで今やるのかわからない」

考え込んでいた父がそう言い始めました。

この動画が必要かどうかわからない。

自分のことをなぜ話さないといけないのか?話す必要はない。

体調の悪い今やるべきなのか?

もっと体調のいいときにやればいい。

感謝の気持ちを込めて、「ありがとう」でいいじゃないか。

などなど

 

一転して打ち合わせは難航していきます。

母と昔の会話を始めた父

結局、打ち合わせは父が逃げるようにリハビリの散歩に出掛けてしまった。

自分も行動せずに悩みだす父に、激を飛ばしながら、企画を書いたメモを破いた。

最後は、最悪の打ち合わせとなった。

夕方の時間、帰宅するとふたりの会話が聞こえた。

どうやら、父が母と昔の会話をしているようだった。

 

ちょっと、期待ができるかもと思った。

撮影日まであと3日。サプライズ決行まであと6日。

今できないことは先でもできない

「ありがとう」だけでは相手には伝わらないし、響かないから感動も喜びもない。

そもそも、感動も喜びもなければ、「ビデオdeありがとう」をやる意味がないというのが自分の考え方です。

だから、自分にとって今がベストなのです。

 

父から体調が悪いとの話がでて、尚更今しかないと思った。

ある年齢を過ぎれば、この先の人生は上昇か下降か、どこにいるのかわかるはずだ。

時間は有限で、明日も生きれるという保証はないが、生きれるからまだ大丈夫と思ってしまう。

もっと、「ベストの時」と状態を言うが、その時は保証されていない。

だから、大事なことは、今がベストの状態なんだと受け止めることなのだ。

そうでなければ、何にもできないを理由に、ただただ時間を無駄に消費しているだけなんだ。

 

先延ばしにするのは、本当にやりたくないと思う時だけでいい。

自分はそう思っている。だって、無理してやっても楽しくないし、感動も喜びも薄いから。

でも、もしかしたら一緒にやってくれる人が傍にいて、応援してくれたら、そうは思わないだろう。

 

結果的に、この提案をしたことで恥ずかしいが、両親が結婚40周年の節目だと知った。

本当に自分も父と同じだな。。。

語り出した父の意外な一面を見る

なんとか、なんとか、打ち合わせは中断することなく進んだ。

そこで感じたのは、色々な柵というかこれまで自分を守っていた鎧のような考え方だった。

結局、そこなんだよね。

これって、手作り指輪も一緒なんだけど、自分でしか解決できない部分でもある。

難しいと思うかもしれないけど、それはその解決の扉をさがしているから。

もしも誰かが、その解決の扉の前まで案内してくれたらその分気持ちも楽でしょ。

あとは、その扉をどうするかは本人次第。

 

「徐に語り始めた父」

 

自分は言葉を挟まずにずっとずっと話が終わるまで聞き役に徹した。

語る内容とかではなく、語りながら、父は過去の事を紐解いているように思えた。

本心を語り始めていく。その話は、自分は初めて聞いたことばかりだった。

語り終えたのは10分後だった。

その間、ずっと考えながら、話をしていた。

それまで、自分が父に抱いていた不安はある程度は解決されていた。

 

最後、父に補足する点を伝えた。

そして、撮影前の最終打ち合わせを終えた。

 

あの父の言葉は飾り気のない純粋な想いだった。

父がどういう考え方で人生を歩んできたかを、改めて知るきっかけになった。

人生いろいろな出来事があり、結果があり今の自分がある。

 

〇〇だと思っていたら、△△だった。

マイナスからプラスの場合の意外な一面は、自分と父との関係を良くする効果があった。

だから、語り終えた父に素直にとても良かったよと伝えた。

父は腑に落ちないような顔で、「そうかなぁ、これでいいのかぁ」とすっきりしないようだった。

あともう少し、父に難しい課題を出しても良さそうだ笑

楽しい思い出がないことに気づく

最初の打ち合わせで、40年間を振り返った中で、楽しかったことと辛かったこと、感謝していること、申し訳ないことなど。

喜怒哀楽のエピソードを話をして欲しいとお願いした。

「楽しい思い出が少ない…ない。。。」

父本人が驚いたかのように呟いた。

本人は分かっているつもりだけで、事実は本人がそのことに向き合わず見ようとしなかった結果だと思うのです。

これは一例であり、基本的にこの態度で40年間共にしていたかもしれません。

それが良いとか悪いとか、多いとか少ないとかではなく、それが現実なのです。

 

これまで見ようとしなかった結果と向き合わせることになりますから、父にとっては大変なことだと思います。

食欲がない…と言いながら3食しっかり食べているところを見ると安心します笑

5W1Hで考える

正直なところ父の気持ちが変わり、「やらない」と言われるのではないかと、心配もしていた。

今朝まで、自分なりに整理をして、何が父にとって障害・悩みになっているのかを考えていた。

 

「はじまり」と「おわり」

まずは、これを理解してもらいながら、その間(内容)のことをわかりやすくまとめた。

わかりやすく相手に伝えるために『5W1H』で考える。

  1. WHO:だれが
  2. WHEN:いつ
  3. WHERE:どこで
  4. WHAT:なに(出来事・事件)
  5. WHY:なぜ
  6. HOW:どのように

今回父には、2と3は一緒でも構わないと伝えました。

何歳のとき、何十代のとき、西暦でも昭和でも平成でも、何月でなくても、季節でもいい。

過去にあったどこかの1日でもいい。父親参観日とか10年目の結婚記念日とか、正月の初詣とか。

ここでは、おおまかな場所や時代はセットになることもあるからです。

 

ここからが、今回の「ビデオdeありがとう」のオリジナルの部分。

「はじまり」1、4、6(結果)「おわり」となります。そして「おわり」のあとに5を加えます。

本来では、物語のきっかけとなる原因や動機にあたる5ですが、ここを母へのメッセージにします。

もうひとつの感謝を込めたプレゼント

今年、母がピアスを欲しがったことがあった。

既製品のルビーのピアスを購入することも選択肢にあったけど、それじゃ面白くない。

やはり、自分の専門としてる仕事だからこそ、こだわりたい。

母のために、ルビーのピアスを作ることにしました。

普段から着けっぱなしにできるような、シンプルなゴールドのピアスを作ります。

 

思いつきからの行動なので、動画公開日の24日のクリスマスイブには間に合いません。

もしもこれが依頼人からの要望だとしたら、24日に間に合わせるために、職人にお願いをすれば不可能ではない話です。

 

それをしない理由は、最近感じた事があったからです。

それは、プロポーズの時に渡す婚約指輪。もちろん、プロポーズを決断するまでにはいろいろなことがあったと思います。

だからこそ、誓いの証として婚約指輪はあった方が良いと思います。

しかし、日程の少ないプロポーズの計画は、当日までバタバタと慌てて行動されませす。

婚約指輪が欲しいと思っても、すぐに手に入りません。いや、すぐに手に入るものもあるかもしれません。

 

『ホントにそれでいいの?』

 

一生に一度の婚約指輪ですが、これってプロポーズの儀式のためって意味合いが強いと思うのです。

もちろん、彼女が喜ぶために必要なのかもしれません。ただ、そうまでして、その時に絶対なければいけないのか?

 

『24日になくても、想いが伝わることを証明したい。』

 

だから、24日にこだわることはしません。

むしろ、間に合わない事実に対して、何か楽しい演出を考えればいいと思っています。

 

「ビデオdeありがとう」

~40周年記念に父から母への感謝の気持ちを伝えるサプライズビデオレター~

決行まであと4日。

ルビーのピアス

自分を愛するということの重要性

撮影当日を迎えました。

母が家を出る時間帯を見計らって、ビデオカメラを持ち、父のところへ。

 

「さぁ、(撮影&収録)やろうか。」

自分の顔を見るなり、そう切り出した父なのでした。

「おっ♪」

意外にやる気になっている父に正直驚いた。

これからどんなことを語るのか、自然と楽しみになりましたね。

 

撮影の準備も整い、いよいよ撮影を開始です。

父は父なりに、この日を意識して話す内容をまとめていました。

しかし、話している内容は、前回の打ち合わせのような自然な状態で出てきた言葉とはかけ離れたものでした。

 

その話は、自分の体裁を気にした内容にさえ感じました。

『まるで自分史のようだ』

これはこれで回顧録としては良いかもしれない…と心中は思った。

しかし、自分の心の中ではこれでは母には響きにくい何かを感じていました。

 

やはり、母への感謝の気持ちを伝えるはずの、「ビデオdeありがとう」としては何かが違う。

でも、それを父に強制したり、要求するものは間違った行為です。

そうではなく、父が自分自身でそのことに気づき必要があるのです。

 

『自分自身で目覚めさせる』

 

今の自分の役割は、覚醒する扉まで父を案内することです。

そこまで、案内する過程で、父の気持ちをさらに深く掘り起こすことが必要なのです。

それが、この「ビデオdeありがとう」のもうひとつの狙いなのです。

父に良い変化を促し成長するきっかけ作りにするためなのです。

父が話を終えた後、父の気持ちをさらに深く掘り起こすべく、いくつかの質問をします。

 

これまで、父の話を聴いてきて何か足りないと思っていたのは、これが原因だった。

父に、そのことについて、いろいろと語りかけた。

『自分を許し、自分を好きになる』

これが、覚醒の扉。あとはもう、父次第だと思う。

 

今日はいつになく、父と母の会話は多かったし、楽しそうに笑っていた。

父は父なりに考え、行動をしている姿をみてると、自分も嬉しくなる。

 

『父を許し、父を好きになる』

それも自分を愛するということなんです。

本人が一番の問題を抱えている

自分の「弱み」や「ダメなところ」を人前にさらけ出す。

「おわり」はこれまでの結果のことです。

それに対して、良かったこと、もっと増やしていきたいこと、反面、反省したり、後悔したりすることもあるかもしれません。

でも、それはそれで今更どうこうと仕方のないことで、それに囚われたり、拘る必要はないのです。

 

大事なのは「自分の弱みを隠さないで自分と向き合うこと」です。

そして、「こうやって改善しようと思っている」とはっきりと相手に伝えることです

そうすることで、自然と『自分の言葉』になります。

自分の言葉になれば、必ず相手の心にも響くものなんです。

 

『自分の言葉は、純粋な想いから成り立っているから、相手の心に沁み込む力がある』

 

だから、本人がそのことに気づかずに、自分の言葉で伝えることができなければ、感動も喜びもないのです。

解決や打開策は自分自身でしかできません。なので、本人が一番の問題を抱えているのです。

収録時間合計50分

密着時間は3時間。その間の収録時間の合計は50分となりました。

DVDの再生時間は5~8分に編集しようと考えています。

どんな流れで語り部分を抜粋していくか、そして母に伝わる動画を創りこんでいきます。

 

『親子の絆を深める時間だった』

 

今回の撮影で感じたこと。それは、自分も父の事を少しは理解するきっかけになった。

これまで、一緒に過ごす時間も、真剣な会話をする時間も、本当に少なかったと思う。

いつの間にか自分の中では、父に対して一方的な感情を抱くようになっていたし、父はこういう人だと決めつけるようになっていた。

 

その作られた父の人物像は、まるで氷山の一角が溶け落ちるような出来事だった。

父の素顔の片鱗を垣間見ることができた。これをやる価値はあったと自分では実感している。

 

『人は自分を映す鏡』

 

心理学では、ミラーリングと呼ばれるが、まさに父と自分は一緒。

散々ここまで、息子でありながら父のことをいろいろと綴ってきた。

反面、自分自身に置きかえても同じことが言える。

 

唯一父と違うのは、『自分を許し、自分が好き』ってこと。

『自分自身にありがとうを伝えてください。』

3回目の撮影のときに、父に言った言葉です。

父は、自分の事を誉めないどころか、自分の運命を嫌っていた。

 

おわりに

ふと、なぜ手作り指輪に関係ない内容のブログを綴っているのかという理由。

自分は団塊ジュニア世代です。いつかは来るとはわかっていたけど、考えていなかった親の介護の問題。

 

父が倒れたときに、はじめて介護に直面しました。当時は、現実の介護のギャップがあり過ぎて、驚きと戸惑いの連続でした。

そこから家族との向き合い方を考え始めました。

今回は指輪を手作りすることはないが、感動と喜びを増やすというのが活動の根底にある。

 

「ラジオdeありがとう」や「ビデオdeありがとう」、すべては繋がっていて、相手に想いを伝える最幸のツールなのです。

当日の結果

まず、最初に結論から。残念な結果でした。

残念な結果から学ぶ反省点は次の通り

  • 父が撮影のことを母に話していた。
  • その結果、母の期待度を上げてしまった。

サプライズ企画だったはずの「ビデオdeありがとう」は、なんと父の行動でサプライズになっていなかった。

撮影にあたり、父と打ち合わせで伝えていた自分の棚卸を怠り、本来やってはいけない母へのネタ晴らしをしたこと。

撮影した際には、確かに「これはきつい」と正直感じたので、その後にも撮影を行った。

なんとか、それなりに編集はして、母が喜ぶように仕上げたのだが…

 

「意外な一面」本人からはやらないであろう「ビデオdeありがとう」

その動画の中で、普段伝えらない感謝の気持ちを伝えること。

マイナスからプラスになるギャップが感動したり、喜びを与えられるんだけど…

 

今回は、事前にネタ晴らししたことで期待度を上げてしまった結果、動画を見た後の感想は…

「全然、感謝が伝わらないわ。」と言われてしまった。

プラスからマイナスのギャップを与える結果となってしまった。

本人はそのことにまったく気づかない本当に残念な父です。

クリスマスギフト

結婚40年という歳月は、思っている以上に長いものです。

それまでの穴埋めをたった一本の動画で、区切りにしようというのは虫の良い話かもしれませんね。

このブログを読まれている方は、ぜひ節目、節目に感謝を伝えることをおすすめします。

 

サプライズの第2弾は、翌日のクリスマスに結婚40周年を記念してルビーのピアスを贈りました。

華やかなデザインや大きなルビーでも良かったのですが、普段使いできるピアスを望んでいたので、シンプルに手頃な大きさにしました。

どこにでも、ありそうですが、一番さり気なく普段使いができ、なおかつ品の良さを求めらるデザインです。

こちらは、母も喜んで早速つけてくれました。

オーダーでオリジナルをお作りします

ルビーのピアスについて、今回選定したルビーの品質は、Bランクです。

内包物はありますが、内包物の状態と、ラウンドのカットで選びました。

以前、トータル1ctのAランクのダイヤモンドのピアスをプレゼントしたことがあったのですが、「特別な日」以外はつけることがありません。

 

そこで、母の性格を考えると、Aランクを選ぶと普段使いしてもらえないという懸念がありました。

喜んでもらえて、毎日つけてくれることを重視して選定した結果です。

ピアスひとつから、宝石を選び、枠を選ぶということは、既製品ではない自分の意思(想い)が込められます。

 

こんな選び方や贈り方もありではないでしょうか。

RINPLA

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