ティファニー

婚約指輪のデザインの中でも選ばれることの多いソリティアリング。

ソリティアリングとは、中央にダイヤモンドの一粒石をセッティングし、六本の立て爪で固定したデザインを言います。

別名ではティファニーセッティングとも呼ばれ現在でも代表的な婚約指輪のデザインです。

ダイヤモンドの質はカラー、カラット、クラリティ、カットの4Cで決まりますが、ティファニーセッティングはダイヤを最大限に引き立てることができる優れたものなのです。

また、12月の誕生石のタンザナイト。実はこの名前で世界中で有名にしたのもティファニーのお陰なのです。

ティファニーの歴史

1837年:チャールズ・R・ティファニーとジョン・B・ヤングのふたりでティファニー・アンド・ヤングという会社を設立。ニューヨークのブロードウェイに最初の店舗を構える。「各商品に値札をつけ値引き交渉に応じない」という当時としては革命的なポリシーを貫いており、文房具や装飾品などを扱っていた。

 

1848年:フランスでの二月革命発生に伴い、貴族から重要な宝石を買い入れ、宝石事業に進出。この事業が大成功し、アメリカ第一の宝石商という現在の地位に繋がる。

 

1851年:ニューヨークの銀細工師、ジョン・C・ムーアの事業を買収し銀製品製造を開始。アメリカ企業としては初めてスターリングシルバー基準を適用した。

 

1853年:チャールズ・R・ティファニーが会社の全権を握り、社名をTiffany & Co.に改称。ティファニーブルーと呼ばれるカンパニーカラーを初めて使用する。以降時計事業にも進出し、スイスに工場を設立する。

 

1886年:ダイヤモンドが最も美しく輝くセッティングとしてティファニーセッティングをデザイン。ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドを6本の細い爪で支える立て爪のセッティングで、これは現在のエンゲージメントリングなどで主流とされている代表的なセッティングである。

 

1967年:タンザニアで発見された青色のゾイサイトを『タンザナイト』と名付け売り出した。


1972年:ティファニー社、日本進出。三越日本橋店にティファニー・サロンを開設。


1992年:エルサ・ペレッティが手掛けたオープンハート。発売と同時にベストセラーになり、エルサのコレクションのなかで、現在も最も人気のあるアイテム。


2001年:美術境域、芸術資源・自然資源の保護を支持する財団「ティファニー・ファンデーション」を設立。


繊細なシルバーアクセサリーから、ゴージャスなダイヤモンドネックレスまで幅広い商品構成で年齢を問わず女性たちの心をときめかせるティファニーは憧れるブランドのひとつです。


アジア特に中国は、近い将来には全世界の売り上げの2割以上になると予測。中国本土と、来年には1億人に達すると目される世界中の中国系顧客に向け、ブランドイメージと組織の構築を進められているそうです。

1972年に日本進出し、43年の歴史を刻んでいます。アジア太平洋68店舗に対して日本には54店舗と圧倒的に多く出店しています。


世界で愛され続ける理由としては、初めてジュエリーを身につける若い年代から、年齢を重ね経済的に余裕を持てるようになった層まで、あらゆる世代にふさわしいジュエリーがそろっていることがティファニーの最大の魅力。誕生日、卒業、自分へのご褒美はもちろん、大切な人へ贈る小さなギフトからエンゲージリングまで、「幸せな瞬間を祝福するブランド」として、手にした人の人生に寄り添いたいという願いが込められています。

 

日本の女性は、繊細でかわいいデザインで、ファッションのトータルコーディネートの中で調和するデザインを好む傾向があります。最近はイエローダイヤモンドやピンクダイヤモンドを使ったゴージャスなラインを「今の自分にふさわしいジュエリー」と自らの意志で選ぶようになっているそうです。

 

1年間のうちに何度もトレンドが移り変わるファッションと違い、ジュエリーはデザインや価値が古びることはありません。

アメリカでは、エンゲージリングを5世代にわたって受け継いでいるファミリーがいるそうで、さすがはティファニーですね。

時代に左右されることのないジュエリー

母親から娘や息子の嫁に、愛の証を受け継ぐ価値のあるジュエリー。

ジュエリーとは、時代に左右されない普遍的で魅力的なデザインとクオリティーを持っているだと思います。

魅力的とは誰もが共感できる物語だと考えます。カタチの見えるジュエリーを通じて、その時の想いを受け継げることができたら素敵ですね。


ダイヤモンド、プラチナやゴールドは、数十億年余りの時間をかけて地球が生み出した「宝」です。

それを使って、ひとつひとつ創り出す「世界にたった一つの手作り指輪」として生まれ変わらせることは、多くの人達を幸福と平和を導くアイテムとなると確信しています。