3年目の挑戦(前編)

今日は、浅草の至る所で桜が満開でした。2015年も3ヶ月が過ぎようとしています。2013年ここ浅草に拠点として活動を開始してもう間もなく2年を迎えます。節目となる年でもあり、この店舗の契約更新でもあります。2015年1月頃から3年目の方向性を考え始めました。どこまで伝えられるかわかりませんが、当時の心境を振り返りつつ、思ったことを綴ります。

浅草で駅チカの店舗に移転

この店舗に決めた当時の状況と、現在の状況は全く異なります。土地勘もそうですし、店舗探しに対する取り組み方や経験値も、何もかもが現在の方が優位な状況にあります。まずは、店舗を選ぶ前と選んだ後にどれだけ自分の考えが現実になったのかを答え合わせしました。そこから、これからどうなりたいのか。この店舗でも叶えることができるのか、できないのか。どうしたら、できるのか。そんなことを考えていました。築き上げた宝物が飾ってある空間を手放す。この店舗を内見したときに想い描いた光景を思い出しながら…

  • 更新
  • 移転
  • 廃業(転職)

これが最初に挙げた選択肢でした。

更新することを断つ

更新期間は2年です。最初に不安になったのが、先立つ資金です。更新料は家賃の1ヶ月分。その他、諸経費が発生します。しかも、家賃交渉の可能性ができるのもこのタイミングなのです。更新を条件に家賃交渉をすることも考えましたし、管理会社の担当の方にも打診してみました。そもそも、なぜ更新に躊躇うのか。

「駅から離れている」と感じる距離にあるからです。

もちろん、これまで制作された方の中には、気にならないという意見も頂きました。お越し頂けるだけでも大変ありがたいという気持ちと、遠いところにわざわざ申し訳ないです。という自分の気持ちがあるからです。そこで「おもてなし」浅草名物や、駅で待合せをして一緒に店までご案内したりしました。この気持ちは更新しても解消されるものではありません。その理由は、最初の店舗を借りる条件には駅チカも含まれていたからです。唯一、その条件だけを満たせなかったという思いは2年間ふと思い返すのです。

さらに、つくばエキスプレスの浅草駅からのご来店は1組もなかった結果となりました。その理由は、銀座線や都営浅草線なら徒歩10分ですが、つくばエキスプレスとなると徒歩15分あるからです。もし、手作りを東京で探したら家から多少離れていても駅から近い所を選びます。ピュアリングプランナーや飯田に知名度があり、どうしてもここしかないというものなら、問題はないのかもしれません。

さらに、立地を駅近にしたことで成功している事例を聞くと、尚更この場所に執着することはないなと考えた方が傾いてきました。これだけのたくさんの宝物がある空間になったけれども、家賃交渉(先方から提示)も成功したけれども、相談して更新を薦めてくれた方もいましたが、誰が一番の理解者なのかというと、自分なのです。順風満帆に店が軌道に乗っているなら別ですが、地道にコツコツとこだわりというか自分の信念を貫くがために、これまで破天荒な思いをして続けてきました。

「自分に言い訳できない状況を作る。」

その答えが更新することを断つ理由となりました。


浅草の街を毎日歩きまわる

1月19日から不動産巡りを始めました。まずは、地元の不動産で情報収集しながら、駅近にしたときの条件を決めていきました。地図に探しているエリアを見せられるようにしたこと。店のチラシもここでも役に立ちました。銀座線浅草駅周辺の物件を探すならこのエリア内にある不動産、都営浅草線、つくばエキスプレスも同様に、浅草の街を毎日のように歩き、不動産に飛び込みました。反応も対応も毎回異なり、良い学びにもなりました。浅草の家賃相場や物件にも詳しくなりました。浅草の魅力を感じる機会にもなりましたが、家賃は高い。条件にあった物件が見つからないという状況になるまで時間は掛かりませんでした。最初に候補に挙げた店舗物件は、交渉中。条件は満たしていました。ただ、店舗というよりも兼住居でした。駅チカにしたことで、店の大きさは今よりも狭くなります。10坪以内。大きさは家賃に直結します。例えば、坪単価2万円の場合、10坪なら毎月の家賃は20万円なのです。それに、光熱費やら水道代に通信費など…固定費は毎月の出費です。継続して活動するためには、今よりも毎月手作りする人を増やすための集客を考えなくてはなりません。または、料金の見直しも必要かもしれません。でも、空間は厳かにはできません。今のように1階店舗は家賃の条件がまったく合いません。なので、2階以上となりました。事務所、店舗、事務所兼住居。エリアも浅草1丁目、2丁目、雷門、西浅草2丁目に絞りました。自分でも空室があれば直接管理会社へ問い合わせしました。とにかく、時間を見つけては移転先を探す日を送っていました。

「次は更新したい」

この店舗探しもそうですが、ものすごくエネルギーを使います。さらに、移転先が決り、引っ越しする作業も同じです。だから、妥協はしない。次は更新する物件であることを条件としました。

シェアモールにも興味あり

駅前3階も良い話ではあったのですが、決断までには至りませんでした。移転の項目には、浅草以外も選択肢にはあります。例えば、自分の自宅。埼玉県、最寄り駅は武蔵野線沿線ですが、駅チカの一軒家です。おそらくその線はないと思います。シェアハウス、シェアオフィス、レンタルオフィスなどシェアする空間も興味がありました。シェアモールのイメージはショッピングモールの個人事業主版です。似たような想いで活動している人たちが同じ建物で集り、想いに共感してくれる方達の満たされる空間を作れたら、毎日楽しいだろうなと。ひとりは気楽でいい面もありますが、何をやるにもひとりなのです。大変なときほどひとりの辛さが身にしみます。その経験をするからこそ、他の人に対して、物事に対して、仕事に対して、真剣に取り組むし、感謝の心を忘れないし、成長させてもらっているとは思います。せっかく、志して自分で手作り指輪の世界を広げる道を選んだのだから、もっと楽しむべきです。

「今よりも楽しくなることをしよう」

新たに、リノベーション物件、シェア関係物件、そして浅草での間借り先を探しました。


出張型手作り指輪の構想

2月中旬、浅草での間借り交渉が始まりました。浅草1丁目です。しかも、好感触です。これまで、移転先物件探しで巡り会わなかったのは、こういうことだったのか!(笑)この時、移転先候補は3つになっていました。

  • マンションの5階
  • 浅草の間借り
  • 神田のシェアオフィス

自分の中では浅草の間借りに魅力を感じていました。しかし、返事がきません。1週間経ち、訪問。さらに1週間経ち、訪問。その間はまったく店舗探しは中断していました。そして、もう一度選択肢を見直しました。

店舗あり・なし

廃業(転職)

移転の項目の最後の構想です。店舗なしとは、つまり出張型です。でも、それは成り立つのか?常に頭をよぎる質問でした。

どっちもリスクなら楽しい方を選ぶ

結婚式を前に、結婚指輪を新品仕上げしたものを届けたり、結婚式で結婚指輪の交換を見届けたり、完成した結婚指輪を海外まで納品したり店でのやり取りにこだわらず、直接届けることを優先してきました。打ち合わせも、レストランやカフェ、公園でもやりました。どこでもできるのです。制作は場所の問題がありますが、ホテルミラコスタの会場内でも行いました。なぜ、こんなことをするのか疑問に持たれる方もいますが、それが独立してやりたいことなのです。自分がそれいいね!と思うことはやりたいのです。

「自分を苦しめない方を選ぶ」

結果を迎える前に、店舗探しは今後は行わないと自分で決断しました。断られたら、店舗なしです。サロンレス?ショップレス?アトリエレス?ネット販売も検討していないのは正気ではないかもしれません。店舗を持っている間は、毎月家賃が発生します。でも、これは場所代として考えれば、必要とする制作の問題を解決すればいいのです。打ち合わせも納品も極端な話、どこでもできるのです。

「手作り指輪の可能性を見たい」

さらに、もっと行動範囲を広げられる環境と時間を魅力的に感じました。また、店舗がいつの間にか足枷のような束縛する道具になっていることに気がついたのです。店舗がない不安は、世間的な信用問題です。ただ、冷静になれば固定電話も資料請求も無料体験も廃止してきて、今更信用問題という自分にどうかと思う訳です。

手作り指輪で何をしたいのか

結局、手作り指輪で何をしたいのかということにつきる。成約組数や売上を優先する気持ちはない。それよりも、想いを大切にしている人に手作り指輪を薦めたいし、お手伝いをしたい。婚約指輪でも結婚指輪でもファッションリングでも構わないのです。手作り指輪によって、満たされるものがあるはずです。その世界をもっと創造したい!

3年目の挑戦

「2015年5月10日(日)の営業終了をもって店を閉めます!」

RINPLA

田流派手作り指輪工房RINPLA
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