制作工程の流れ

2013年に手作りされた宮脇様。その際、制作動画を作成させて頂きました。今回は写真を使って制作の流れをご紹介したいと思います。現在とは、レイアウトやアイテムなど若干異なることがございます。初めての方に、リンプラでの手作りの制作の流れをイメージしていただければ幸いです。

作るデザインを決める

今回はご自分が身につける20歳の記念指輪の制作です。まずはどんな指輪のラインがあるかを説明しています。

シンプル、華奢、花、ハートなどどんなデザインにするかを一緒に考えていきます。


身につける指はどこにするのか。また、指のサイズは何号にするのかでも、指輪と指のバランスを考えます。

「シンプルにしてハートは切り抜きたい」その想いからデザインは決まっていきました。


その場の勢いで手作りするのも良いですが…。これまでの以上に身につける感動と喜びを伝えたい。手作りの本当の価値は、そこにあるとこれまで手作りされた方々から学びました。そして、自分の手作り指輪でそれは確信へと変わりました。人気や話題性で手作りが広まることは嬉しいことですが、手作りそのものの良さを伝えることは怠ってはいけないと考えます。純粋に考えれば、「手作りがしたい」という想いがどれだけ本氣で取り組むかで結果も変わるのです。だから、想いが大切なのです。想いがエネルギーとなって最幸の手作り指輪の物語が誕生するのです。つまり、無料制作体験をしない理由もカタログがない理由も、すべては打ち合わせを通じて「本当に手作りしたいのか」を自分自身で問うことをして頂くことが、とても大事だと考えるからです。


大切な人へ贈るのは、モノではなく気持ちです。自分の気持ちを相手へどう伝えるのか。その手段として、既製品でもなく、セミオーダーでもなく、フルオーダーでもなく、自分で手作りすることを選ぶのです。さらに、手段よりも過程が大事になります。リンプラで手作りされた方はみなさん同じことを口にします。「手作りで想いを込めたい」これって素晴らしいことだと思います。過程を楽しみながら最後まで完成することができるのは想いがあるからなのです。


デザインが完成したら制作開始です

最初にカニコンパスを使って、必要分の幅をワックスから切り落とす作業からスタートです。

ラインを入れたら、今度は切断をする作業です。のこぎりと治具を使って行います。真っすぐ平行に切るコツをお伝えします。


セッティングが完了したらいよいよ切断です。必要な幅に満たなければやり直しです。

断面を整えながら、幅を平行にする作業です。紙やすりを使って削っていきます。


リーマーという道具を使って、自分の指のサイズに広げる作業です。内側に傷をつけないように慎重に行います。

サイズ棒でサイズと歪みの有無を確認しながら、作業を進めていきます。


厚みを確認します。

幅を確認します。


練習用ワックスを使って内文字入れの作業です。

内文字入れの本番です!


しっかりと刻まれました!

残る作業は表面の仕上げです。


自分で手作りするとは、完成したときに自分が削った形跡を残すことにあります。

初めての方でも不器用な方でもサポートしますので安心してください。

 

しかし、最初から職人任せにはしないで欲しいと考えます。あくまでも、出来ないところを任せる気持ちで作業して頂ければと思います。徐々にカタチになっていく過程の中に、味わって頂きたい体験があります。

 

もしも、気に入らなければ、何度でも挑戦してください。気に入らなければ職人へ依頼しないでください。

手作りは自分には無理と判断するのはこの段階でも良いと思っています。

 

リンプラでは、ここまでの工程でも一切料金を求めたりはしません。


リンプラの理念である「感動と喜びを増やす」。この理念実現は容易な事ではありません。だから、自分自身の技術を常に向上させていかなければならいし、何かを理由にして目の前の方の要望に対して妥協してはいけないと心掛けています。リングプランナーは手作り指輪のプロフェッショナルとして理念を実現していきます。


自分のペースに合わせて制作して欲しい。

練習用ワックスを使って「Heart」「Flower」そして、ハートの切抜きの作業です。

練習は何度でも行って構いません。本番は1回なので自信をつけてください。


リューターを使って、ハートの切抜きの作業です。こだわりのハートを練習します。

練習を重ね、いよいよ本番に臨みます。ここからは上手く行くことを願いながら見守ります。


最初に文字を刻みます。

残るはハートの切抜きです!


「Flower 花」

「Heart ハート」


目的を達成するためにその過程があるのです。

完成した指輪を眺めている表情から達成感、満足感、愛着感を感じます。

自分で作る楽しみ以上に、この時の想いを込めた指輪。この先も共に歩んで行ってほしいと願います。