手作り指輪の世界を描く

手作りを共創する

開業するにあたり、店づくりを決める時に心に決めたこと。それが手作りされた方と一緒に店を創るということでした。

 

空間はなるべく広く、非日常的であり、長時間滞在しても心地がよい場所。

そして、幸せな空間であること。

 

どんなにお洒落なものや高価なものより、自分の大切な婚約指輪や結婚指輪を、数ある店の中からリンプラの手作りを選んでくださった方の作品のほうが、自分にとって価値があります。

みんなで手作り指輪の世界を描く

白無地の壁面もそのひとつでした。みんなでシェアしたい。例えば、絵でも詩でも字でもその方が得意なもので壁面を埋め尽くしたい。

 

しかし、自分が思っている以上に実現することはできませんでした。そこで、まずは自分が描こう。と最初に少女を描きました。写真では光って見えていませんが。(笑)銀色のパネルにはこれまで手作りされた方の記念写真を飾っています。少女はシャボン玉を手に持っていて、そのシャボン玉の中にみなさまの幸せに満ちた笑顔が包まれているイメージで完成しました。その後、足下に花畑を描きました。少女の絵は、入口でもあり目に入る場所にあるので、その話をする機会が多かったです。

 

今回も同様に説明をさせていただき、そして遂に快く引き受けてくださいました。

手作り指輪の世界を一緒に描く

手作りされた方はよき理解者

普段はパソコンで仕事することが多いそうですが、とても素敵なイラストを描く玉利さまです。玉利さまは結婚指輪を手作りされました。

 

遂に、当日を迎えました。玉利さまは自分が描いた世界を活かしてそれを膨らませてくださいました。

 

もちろん、そのイメージに大賛成してお願いをしました。いよいよ、作業開始です!

手作り指輪の世界を描くクレヨン

事前連絡で48色のクレヨンを用意していることはお伝えしました。当日は、なんとご自身が使われているクレヨンをご持参くださいました。手作りでは、些細なことかもしれませんが、道具にこだわる気持ちがわかるのでとても嬉しいです。

 

使いやすい道具、気配りがされた道具は同じモノを作るのでもまったく違います。

手作り指輪の世界

壁にクレヨンが擦れる音がなんとも心地よいです。

 

自分はときおり撮影しながら、その日の朝、結婚指輪のお渡しをさせて頂いた方の感想文をHPにアップする作業をしておりました。普段にはない、この手作りに満ちた空間に自分が想い描いていたことが実現して、本当に感謝の言葉を伝えながら、感動してしまいました。

 

これまで、やってきて良かったと実感できましたし、これからももっとたくさんの宝物を創り上げていこうと心に誓いました。

手作り指輪の世界をイメージさせる

どんどん、素敵な空間が創り上がっていきます。シャボン玉の中には指輪のモチーフになった思い出のイラストが描かれています。リボン、ハート、イルカ、フラダンスなどなど。

 

そして、作業している背後からそっと脚立を差し出しました。図々しくも描いてもらいたいという感情に駆られての行動でしたが、玉利さまも「ちょうど、欲しいと思っていました。」と嬉しい返事を頂きました。

手作り指輪の世界を壁面に描く

人は誰でも人生のアーティストなのです

壁面全体を使って頂いた壮大な世界です。通行人の方も興味津々に眺めていきます。

 

玉利さまの想いが込められています。想いを大事にしているのは、綺麗事ではなく、本当に純粋なものだから。作る過程を大事にするのは、それが本当の想いなのか、表面的な想いなのかを自分自分知るためでもあります。

 

表面的な想いはその過程で見えるし、完成したものを見ればそれが本当の想いなのかは自然と感じることができます。本当の想いが込められたものは、それに触れる人に感動と喜びを与えます。つまり、想いは伝わるのです。

 

だからこそ、純粋な想いを引き出す為にも作る過程を大事にしています。そこには名の知れたアーティストやプロのお願いをする作品とは比較ができない価値があるのです。

手作り指輪の世界を描く

遂に完成です!

 

サインを1番目立つスイッチの横にサインして頂きました。毎日、電気をつける度に、今日の日の感動を思い返すことでしょう。また、想いを込めてこの素敵な空間に仕上げてくださった玉利さまに本当に感謝しております。

 

ここに想いを込めて手作りしたい!と願う人たちが集う店になれば嬉しいですし、その願いを叶える場所がリンプラであって欲しいと自分もこれからも手作り指輪の世界を手作りを体験された方々と一緒に創り上げていきたいです。