手作りのきっかけは共同作業

付き合っている人との価値観が違うことに落ち込んだり、また、結婚を踏みとどまったり…。

前提として性格の相性もありますが、この価値観の違いは、夫婦の絆を深めるものという考え方もあるようです。


★ほんとうに好きなのは自分でいい。

結婚相手選びで最優先させる2位は「価値観」です。

この価値観とは、心の内側、つまり根底にある根っこの部分を言います。「表面的な価値観の合う・合わない」は木や葉っぱや花を見てる行為と同じことです。そこを重視するということは、間違っています。根っこ部分はエネルギーのことです。それは不変的なものです。どうしたら、根っこが理解できるのか。それは本人にしかわからないのです。だから、自分を理解し、自分が好きな人でなければ、当然相手の根っこも感じることができません。

価値観の違いは、ケンカの原因にもなり、嫌な思いをすることもあります。つまり、お互いにエネルギーを奪い合っているのです。同じ場所で成長するのですから、エネルギーを分け与えることが必要です。それが話し合いであり、ふたりが向き合い時間が必要な理由です。


この繰り返しが、やがてくる可能性のある大きな問題(不倫、リストラ、病気、子供、お金、親の介護など…)を乗り越える力となります。「2人で話し合い成長する」という歴史があり、大きな問題の前では壁を乗り越えられずに別れを簡単に選んでいる現代です。


それでは、価値観の違いが起きたらしたいこと3つをシェアします。


1:相手の考えを知る

まず、相手の考えを知ることです。恋人時代に見えていた相手の価値観は、氷山の一角程度。毎日生活を共にし、責任の関わる数々の問題(義両親問題や子育てなど)を経ることで、隠れていた相手の価値観が浮き彫りになってきます。ポイントは、評価をくださないこと。「ありえない」などいきなり否定せず、知るにとどめることです。


2:自分の考えを知ってもらう

次に自分の価値観を知ってもらいましょう。「言わなくても分かり合える」なんてことはありません。後述しますが「私さえ我慢すれば……」も離婚を招きます。ありのままのあなたの価値観を伝えましょう。


3:話し合う、知る/尊重にとどめる

大切なのが話し合いです。2人のベストな折衷点を探す……このすり合わせの経験を重ねていくことで、2人の絆も深まります。やがて大きな問題が起きても、どう乗り越えるか、建設的な話し合いができるでしょう。

一方で、結局受け入れられないことも。あくまで「知る/尊重にとどめて自分は手出し口出ししない」ことも多くあるでしょう。違う者同士だからこそ、こういったものもあって当たり前です。


一方で気を付けたいのが、「価値観の押し付け」と「ガマン」。これでは話し合いになっていないので、絆も深まりません。我慢している方は欲求不満を溜めに溜めて、いずれ離婚を考えるようになるでしょう。50年、60年…と続けていくことを考えて、価値観の違いを前向きにとらえてみて、まずは手作りによる共同作業はいかがでしょうか。