手作り指輪を創造する

今年の2月上旬から3月上旬の約1ヶ月間、自分の左手親指に身につける「いわせてリング」の原型作りを行いました。当時の心境はブログなどでも綴っています。

ここで簡単にご説明させていただくと、活動を通じて、手作り指輪の存在がまだ知られていない中では、初めてお逢いする方に伝わりにくいと感じておりました。その時に数名の方から、自分が手作りした指輪を身につけていれば伝わり易いのではないか、とアドバイスを頂いた。

ただ、実際に作ろうにも、自分が納得出来るレベルまでの新しい価値観には到達できなかったのです。試作として新しいデザインを作るものの、結局1ヶ月、3ヶ月と経ち、2013年も終わり、月日が流れていった。

幸福を拡大すること

「いわせてリング」はある方のサポートがあってこの世に誕生したものです。手作り指輪を広める活動として、婚約指輪と結婚指輪だけではなく、もっと選択肢は自由にあっていいと考えています。つまり、すでにある商品を選ぶのではなく、手作りで想いを込めるという選択肢です。

普段は照れ臭くて大切な人へいえない言葉「ありがとう、感謝している」その想いをカタチにすることができたら、とても幸せですよね。その行為に感動してくれると思います。そして、お互いの絆を深めることになります。あの頃も今も土台は愛です。これはテッパンですね。2月末はその方との節目の時でもありました。


「今しかできない事」でしたし、その閃きと同時に心から身につけたいと直感した!10名のキョウカンシャリストも流れに合っていたと思います。信頼できるサポートをしてくれた方、感動と喜びを増やすという理念に共感してくださった方。そして、これまで支えてきてくれた家族の存在。感謝を伝えたい。

左手の親指につける理由も、制作のルールもすべてが自然な流れで次々と進んでいきました。残念ながらタイミングが合わなかった方、思わぬ流れでお願いできた方、それもそのときの流れに任せました。やすりで削って頂いた方もヤスリを削って頂けなかった方も、完成した指輪には、すべての思い出がしっかりと込められています。見える表面的なものと見えないもの。その両方の質と価値を理解するからこそ、自分にとって唯一無二のいわせてリングなのです。


新しい手作り指輪の世界を確立した「いわせてリング」

鋳造開始から完成までの期間がとても待ち遠しい。その気持ちが良く理解できました。今回はヤスリ目を残すことを選択したので、鋳造後はバレル磨きで完成です。通常の過程より少ないため、早く手にすることができたのですが、それでも、早く身につけたいという想いは日ごとに増しました。この待つということも、良い体験でした。


いわせてリングは、創造の中で誕生したもの。他では見たことも、聞いたこともない前代未聞です。心から満足し、幸せを感じられる。生きる喜びを得られる存在のひとつであることは間違いないです。それは、これまでジュエリーに携わり、自らも身につけているからこそ、はっきりと感じることです。そして、わたしだけではなく、すでに婚約指輪や結婚指輪を手作りした人達も感じていることなのです。この手作りの素晴らしい魅力は、誰でも簡単にできる技術なのです。だからこそ、もっと多くの方に伝え、広めたい。そして、この想いを分かち合いたいと強く願うのです。


「自分の心の捉え方しかない」つまりは、普段から身につける理由もつけない理由も、結局は自分で決めているということです。心から身につけたいと思えば、いかなる環境にも対応して身につけることをします。逆につけたくないと思えば、自分にとって苦痛でしかないのです。まずは個人の自由意志があり、その次に流れや環境があります。手作りの場合には、流れや環境は先に来ることはありません。最初には必ず個人の自由意志があるのです。つまり、手作りは心と体と環境を繋げるアイテムなのです。感動と喜びを増やすことが手作りで実現できるというのは、誰もが根底には愛があり、根底では繋がり分かち合えるということです。


親指の関節に当たり過ぎて…痛々しい。それでも、痛みに耐えながらつけ外しを毎日繰り返していました。理由は純粋に身につけたい!という想いだけです。サイズ直しをしたくなくて、でも身につけるたびに痛みが…

この時すでに元々の親指のサイズは関節が硬くなったことでサイズUPしていました。強硬手段として、内側を削るという荒技で一時期を凌いでいましたが…限界です。。。サイズ直しを嫌がる人の気持ちがわかります。自然と肯定的な理由を求めましたからね。


「今の器では収まりきらない」これが自分の中で出した答えです。遂にサイズ直しに出しました。1.5番UPです。今では、利き手の右手の親指のサイズよりも大きくなり、10本ある指で1番太くなりました。良いんですか?と聞かれれば、躊躇する事なく答えます。これで良いんです!!あってもなくても心に影響しない存在であればここまで愛着はでません。そこには、環境に対して、体と心のバランスが大事なのです。いわせてリングの存在は、まさにこの3つを繋ぎあわせるものであり、しかも良い方向へ導くものなのです。毎日、その存在を意識し、活力にできる。まさに、パワーリングと言えると思います。


※いわせてリングは、現在「ピュアリング」と名前を変更してご提案しております。