古くから伝わる装飾技法
デザイン加工のミル打ちとは、ジュエリーに細かな玉を連続して彫り入れる装飾手法のことです。
リングの両サイドに全周に入れたり、真ん中に1ライン全周に入れたりします。部分的にも入れる事が出来ます。
ラテン語の「千の粒」が名前の由来で、古くから施されてきた技法の為、現在ではアンティークジュエリーの印象を受けることもあります。
技法の種類と特徴
ミル打ちにもいくつかの技法の種類があります。
- 手で一粒ずつ打ちこむ
- ローラーを使用して彫り込む
- ミル打ちに見える「型」にして製造する
まずは、手で一粒ずつ打ちこむについて
一粒ずつ打ちこむのは、少しの失敗も絶対に許されない上、極小の金属の上に「同じ間隔・大きさ・深さ」で打ちこんでいくには熟練した職人の腕と目、感覚が必要です。
機械と比較すれば、大きさは若干大きくなります。
ただ、一粒一粒がとてもしっかりしていて美しいです。
基本的には、端でも真ん中でもななめでも入れられます。
ローラーを使用して彫り込むについて
機械は、定規で引いたような直線を出すことができます。
ただ、デザインに制限があります。
どちらでも、対応はできます。
この加工をしたい場合には、納期は約1週間ほど余分に必要となります。
ミル打ちに見える「型」にして製造するについて
ワックスの段階でミルを作るやり方です。メリットは金額が上記2つよりも安くできることです。
たしかにミルに見えますが、一粒一粒よく見れば、その差ははっきり異なります。
これは、好みで判断してください。
