はじめに ~なぜ手作り指輪を選ぶのか?~
「大切な人へ想いを込めて、自分で指輪を手作りする」
多くの人は、この言葉を聞いて、肯定的に受け入れてくれます。それは、その行為に理屈を超えた共感が持てるからです。実際は、未経験、知識がない、センスがない、手先が不器用など、手作りする不安や抵抗もあり、それらを超える情熱、やる気が必要不可欠です。現在は、婚約指輪や結婚指輪のブライダルが多いですが、カップルや夫婦、家族など、特別な記念日に手作りする色々なアニバーサリーの物語を創造することができると確信しています。
21世紀は、様々な情報化技術が発展し、モノと情報の垣根が無くなろうとしています。インターネットが生活に浸透するにつれて、実際に行動することなく様々な視覚情報が手に入るようになりました。また、パソコンや携帯、スマホの普及は、字を書いたり、会話をする機会は減り、生産性の向上、時間の効率化など求めるようになりました。これまで以上に情報が増えたことで、視覚・聴覚を使うことが増えています。反面、触覚を使う機会が減っている状況は、少なからず私たちの人生において悪い影響を与えているのではないでしょうか?
赤ちゃんは、五感の中で早く発達するのは触覚です。「触れる」ことで、外の世界との関係を学びます。成長につれて、視聴覚的な記憶が中心にはなりますが、触覚が基盤となることから、人間の感情を生み出すのは「脳」ではなく、 皮膚や腸などの内臓と言われます。また、身体性認知科学では、触覚が人間の意思決定や心の在り方に影響を及ぼしていることが確められています。さらに、触覚が気持ちや判断を変えるだけでなく、物事を深く理解するためにも必要だとも考えられています。
プロポーズ、婚姻届け、結婚式、新婚旅行など、単に記録を残すだけなら、写真、動画など代替するものはあります。指輪は身につけることで、安心、自信、信頼など相手に受け入れられているという感覚をもたらし、毎日私たちの心を支えてくれる役割があります。また、自分の存在を深く認めてもらいたいという願いがあるので、指輪に唯一性や個別性を求めます。指輪を眺める度に、当時の感情や記憶を思い出すことができます。相手のことを想いやることができたり、相手の存在に感謝することもできます。
手作り指輪は、性格や金銭とは別の感情で視覚・聴覚よりも、触覚を通じて自分の価値観を証にした自己表現なのです。自分の想いがいかに純粋で本物であるか、何物にも変えられない証を、自分で手作りしながら実感し、心の深い部分で繋がれることを、理屈なしで理解しているのかもしれません。これからの時代に必要とされるのは、触感を使った体験と物理的な実感を得ることができる手作り指輪であると確信しています。
ゴールデンサークルは、Why、How、Whatの3つの円のフレームで構成されています。
「Why」とは、自分の動機やビジョン・理念です。
「How」とは、自分たちらしい考え方や同じような価値観によって作られた指輪。ここでは既製品、鍛造、鋳造、オーダー、手作りなどです。
「What」とは、価格・人気・デザインなど、購買心理に基づくものです。
一生大切にしたいと“想い”を優先する人であれば、What(購買心理)から指輪を選ぶことはありません。
一生大切にしたいと“想い”を優先する人は、Whyから指輪選びを考え始めます。
人はWhyに共感し、惹きつけられるという考え方は、想いを優先する人の正しい選び方なのです。
上記のイラストで示すように、内側から外側(Why⇒How⇒What)の順で考えることが大切なのです。
指輪を手作りしよう!としたとき、「どんなデザインができるのか」、「予算はどれくらいか」、「どのくらいの期間で完成するのか」をまず最初に考える人は多いようです。これは、Whatです。
手作りは、ワックスで指輪の原型を作る鋳造と、金属から指輪を作る鍛造があります。これは、Howです。
Whyとは、指輪のコンセプトです。
たくさんの情報が溢れる世の中で、指輪選びはとても労力と時間を費やす作業のはずです。
また、想いが強ければ、強いほど、妥協したくないという心理も働くと思います。
コンセプトから考えるというのは、まず自分を知るということに通じますし、永遠の絆、物語のあるギフト、特別なジュエリー、一生大切にしたいなど…。
もし、あなたが本気で、自分の想いを最優先して考えたいときは、『何を(What)』ではなく、『なぜ(Why)』から選んでください。
手作り指輪は、世界にひとつしか存在しません。当然ですが、他に代替えをすることはできないので、常に色々なトラブルが起こった時に対応できる技術が必要です。一概にできる・できないではなく、指輪を身につける人の立場になり、作る職人の立場になり、総合的に判断ができる経験と知識が必要です。見えない部分で既製品にはない高い技術が必要です。そのため、既製品より割高になりますが、ブランド品やオーダーより割安です。何よりも大切なことは、手作りを選択して心から良かったと言ってもらえることです。
プランニング基本料金+加工制作料金+オプション料金
【価格帯の目安】
※打ち合わせの段階でお見積りをします
※価格は税込表示です
【誕生石】
1月 ガーネット 1,650 / グリーンガーネット 2,090
2月 アメジスト 1,650
3月 アクアマリン 2,200
4月 ダイヤモンド / トリートメントアイスブルー 2,640 トリートメントブルー 1,760
5月 エメラルド 3,080
6月 ムーンストーン 1,980 / アレキサンドライト 4,070
7月 ルビー 2,420
8月 ペリドット 1,650
9月 サファイア 2,310
10月 ピンクトルマリン 1,870
11月 シトリン / (ホワイト・ブルー)トパーズ 1,650
12月 タンザナイト 1,980
※価格は税込表示です
【加工料金】
石留め 1,870
ロジウムメッキ 1,760
つや消し 1,870
ミル打ち(手彫り) 8,250
※上記の項目は一部です。この項目にない加工も対応できるものもありますので、事前にご確認ください。
※持ち込みの指輪、ペンダントに留めてる宝石の留外しも行っています。
※価格は税込表示です
● プラチナ (Pt)
比重はあり、同じ指輪でも、手に持つとずっしりとした重みがあるのが特徴です。
また、白金と呼ばれるほどの美しく白い輝きは、メッキなどの加工を施す必要はなく、酸化もありません。
● ゴールド(K)
ゴールドはサンスクリット語の「輝く」という意味の言葉が語源です。18金とは、75%の純金と25%の割金が入っていることを意味します。
● ピンクゴールド(PG)
銀と銅の比率が2:8、さらにパラジウムと微量の亜鉛を混ぜています。特徴として硬く加工の際に稀に割れるリスクがあります。
● イエローゴールド(YG)
25%の割金のうち、銀と銅を同じ割合で混ぜてあり「五分割り」とも呼ぶ。他には、銀と銅の比率が4:6の四分六や、銀と銅の比率が6:4の逆四分が一般的です。
基本として前金制となります。詳しくは、完成までの流れをご覧ください。お支払いの方法としては下記の2つからご選択ください。
なお、お支払いは、「現金」または「各種クレジットカード」をご利用いただけます。
毎日の生活でご愛用しているうちに、ジュエリーそのものが温度変化や衝撃などによる金属の経年劣化は免れられません。婚約指輪や結婚指輪は、特別なものですからアフターメンテナンスも万全な取り組みをしております。また、大切な指輪に関わらず、ジュエリーを末永くご使用いただくには、普段から細心の注意は必要となります。
そのため、その負担を和らげ、ご安心して愛用して頂けるようリンプラでは、その方の生活スタイルに合わせた指輪のご提案とアフターメンテナンスを心掛けております。ジュエリー本来の美しい輝きを保つことはもちろん、節目に合わせてたお付き合いができれば幸いです。
■ クリーニング
光沢がなくなったり、色がくすんだりしてしまった宝石に輝きを与えるサービスです。主に、超音波洗浄機や簡単な道具を使ったお手入れだと思ってください。このクリーニングは、その場で行い、無料で対応していきます。なお、ロジウムメッキ加工された貴金属は相談させて頂きます。
■ 新品仕上げ
特に傷が深い場合には、新品仕上げをおすすめいたします。この新品仕上げでは金属の表面をごく薄く削ることでになるため、原形を損なわずに、本来の輝きと艶を取り戻すサービスです。また、石がセッティングしてある場合は、石留めの状態も確認します。この新品仕上げは、ジュエリー職人に依頼するので、全てのジュエリーに適用できます。こちらは、有料となります。
■ サイズ直し
サイズ直しは納品日から1ヶ月以内は無料です。それ以降は、有料となります。
■ 修理について
修理の内容により、費用等異なります。
■ お預かり期間
内容により多少前後しますが、お預かりしてから10日以内を目安にお時間をいただいております。
■ お渡し方法
ご要望に合わせて対応致します。
リンプラは全国に店舗はありません。また、事業規模も小さいです。その時に考えるのは、『もし、リンプラがなくなると、自分のジュエリーはどうすればいいの?』という意見です。皆さまを路頭に迷わせるようなことは本望ではありません。万が一の場合には、提携しているA.C.T.Y plainsが引き受けますので、この工房にお持ちください。
東京以外に転居する場合、自分のジュエリーはどうすればいいの?配送業者を利用して依頼をして頂くこともできますし、地元のジュエリー店でもアフターメンテナンスが容易にしやすい貴金属(Pt900、K18、SV925)を選んでいますので、ご安心しくてださい。仮に双方がなくなった場合でも、アフターメンテナンスは全国どこでもジュエリー店で依頼することができるのです。
リンプラがある限りは、一生涯アフターメンテナンスはお任せください!