真珠


パール(真珠)は、貝類の体内で採れる宝石の一種であり、自然形成過程は、まず貝の体内にある外套膜が細胞分裂して袋状になり、真珠袋をつくることから始まります。その中でカルシウムの結晶と有機質層(主にタンパク質コンキオリン)が交互に積層し、真珠層を形成する鉱物であることから「生体鉱物」(バイオミネラル)とも呼ばれます。真珠の色合いは、含有する有機質層の厚さや色素によって、真珠特有の虹色(遊色効果)を生み出し、光沢の質が増します。

 

真珠は、人類が出会った最初の宝石だといわれています。現在のイランとアラビア半島にはさまれたペルシャ湾のアラビア半島側は漁業資源が豊富で、真珠採取歴史は4,000年前に遡ります。バーレーンを拠点に数多くの採取船が湾に出て真珠貝が採取されました。「オリエント・パール」と呼ばれ、ヨーロッパの王侯貴族に高く評価され、1900年代には産業として栄え、最盛期にはバーレーン国家総収入の92.5%を占めました。

 

しかし、1930年代に入ると、世界的な不況、乱獲、養殖真珠の出現、石油発見に伴う労働力の石油産業への移行などにより真珠産業は衰退し、1960年代にその幕を閉じました。インドとセイロンの間にあるマナール湾の歴史は、紀元前550年に遡るという記録があります。

 

ローマで非常に高い評価を受け、古代ローマの博物誌家プリニウスによれば、「世界で最も多くの真珠を産出する地域」と記述されたり、マルコポーロの「東方見聞録」の中でも真珠採取の様子を詳しく述べています。19世紀にマナール湾の真珠の乱獲で産業が廃れ終焉を迎えた。

真珠は、人類が出会った最初の宝石

真珠の歴史


紀元前1400年から500年にかけて栄えたメキシコの遺跡やインカ時代の遺跡から装飾品に用いられた海水産真珠が発掘されています。

 

1493年コロンブスはベネズエラのマルゲリータ島や、キューバグア島付近で先住民が船を出して真珠を採取しているのを見て、物々交換で真珠を入手し、スペイン女王の元に送ったことから、この地域の真珠貝は採り尽くされ、18世紀には資源が枯渇するに至った。

 

紀元前1000年には淡水産真珠から先住民が真珠を広く使用していました。19世紀中頃から水産天然真珠が注目を浴びるようになったのは、ニュージャージーの川で採取された真珠が1,500ドルでティファニーに買い取られたことに端を発し、「パールラッシュ」が起こり人々は真珠を求めて川に殺到しました。

 

ヨーロッパの天然真珠はすべて淡水産です。19世紀の工業化などによる環境汚染に伴い、主な産地はババリア地方、スコットランド、ロシアである。ヨーロッパの淡水産天然真珠はサイズ、形とも非常にバラエティに富んでおり、色は大半が白色系である。採取された真珠はヨーロッパの王侯貴族の装飾品として広く用いられた。またカトリック教会が宗教道具として用いた。

 

中国では、海水産真珠は「天工開物」の中で詳しく述べられている。2206年禹の国で他の産物と共に淡水産天然真珠が貢物として納められたと報告されている。

 

真珠に関する記述は「康煕字典」や「本草綱目」などの古代文献にも数多くある。

真珠の歴史

宝石言葉は、健康・冨


日本においても日本書紀や古事記の中の「斯良多麻(シラタマ)」、万葉集では「鰒珠(アワビタマ)」、「安波妣多麻(アハビタマ)」、「白珠(シラタマ)」、「之良多麻(シラタマ)」などその記述があります。

 

また、中国の『魏志倭人伝』にも邪馬台国の台与が曹魏に白珠(真珠)5,000個を送ったことが記されています。奈良の正倉院には1200年前の奈良時代の真珠が4,158個保存されているが、大半はアコヤ真珠で、若干のアワビ真珠が含まれている。

 

ミキモトの創始者・御木本幸吉が、明治21年にアコヤ貝の養殖をはじめ、明治26年に半円真珠を作り出すのに成功し、明治38年に世界ではじめて本格的な養殖での真円真珠に成功しました。これをきっかけに日本は、代表的な真珠の生産国になりました。

パールは主として装飾品に用いられてきましたが、過去には砕かれて化粧品や薬の原料、または顔料の素材として利用されたこともあります。

宝石言葉は健康・冨

真珠の種類と特徴


黒蝶真珠は、インド洋や太平洋の赤道を中心とした海域に生息する黒蝶貝から採れます。タヒチ真珠ともいわれます。母貝は10~20cm程の大きさで、9~14mm程の珠が中心で、真珠貝の中では活動的な動きをするため、貝の中で真珠が回転してバロックやサークルといった変形を生むことが多い。

 

淡水パールは、琵琶湖などで、いけちょう貝、からす貝等を母貝として作られます。貝に栄養補給的な人工処理は加えられますが核の挿入はしないので球形は少なく、フラットの米粒や歯のような形が多いです。

 

南洋真珠は、シロチョウガイから採れる真珠のことを指し、主にオーストラリア、インドネシア、フィリピン、ミャンマーで養殖されています。最大級の真珠貝で、直径20~30cm程の大きさがあり、多くの真珠は10mm以上の大きさがあり、中には15~20mmもの大珠な真円真珠が採れる場合もあります。シロチョウガイ自体の数が少ないことから、希少価値も高まり、黒真珠よりも高値です。

 

 

ケシパールは、貝の体内に挿入された核を外套膜から取り除く工程に失敗して、極小の核を持たない真珠を指します。

 

マベパールは、亜熱帯などの海域に住むマベ貝に小さな穴をあけて樹脂を注入して半球状のかたまりを作り、そこへ貝殻の層を巻いたものです。母貝の大きさは白蝶真珠並みの20~30cm程で、12~20mmとボリュームのある大きさのものが採れます。

 

コンクパールは、ピンク貝から採れる真珠の事を指し、主に西インド諸島のカリブ海で採れます。色はピンク、白、黄、茶などがあり、表面にある炎が燃え上がったような模様が特徴です。

真珠の留め方

真珠を選ぶ6つのポイント


① 巻き

核のまわりに巻いた真珠層の厚さを表します。養殖期間の長いものほど厚くなり、耐久性や光沢が増し、上質といわれます。

② 光沢(テリ)

真珠層の厚さとキメの細かさで決まり、虹色を帯びたような真珠独特の光沢の強い物ほど高品質といえます。テリの良い真珠は鏡のように映り込むものをシャープに見せます。逆に、テリの悪い物ほどぼやけて見えます。

③ 大きさ

アコヤは中珠で7~7.5mm、大珠は8mm以上で9mm以上の物は稀少です。

④ 形

真円に近くなるほど価値は高くなり、バロック型になると評価は下がります。

⑤ 色

ピンク系が人気で、南洋真珠ですと、ゴールドやピーコックグリーン色に価値があります。

⑥ キズ

キズが少なく滑らかなものほど価値が高いです。

黒蝶真珠のリング

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